【杜仙・食べ歩き班_No.101】壱弐参横丁の超有名うなぎ店
Posted on : 2018.12.30

2018年12月1日(土)の11時、壱弐参(いろは)横丁にあります「うなぎ蒲焼 明ぼ乃」さんにひさしぶりの訪店です。
壱弐参横丁が誇る・・・もとい、仙台繁華街が誇る、うなぎの超有名店です。
前回来たのは10年くらい前になるのかなぁ?記憶もほとんど薄れてます。

私事ですが、年の瀬が迫り「おや?今年はウナギ屋さんに一回も行ってないぞ?!」と気がつきました。(GWに登米の(夢にまで見た、ウナギの有名店)<東海亭>さんにいざ到着してみると、お昼ちょっと前なのに既に「完売」でフラれてしまったし(涙)・・・)
ウナギ・・・個人的に無茶苦茶大好物です♪もし明日地球が滅ぶなら・・・・ウナギか、和牛すき焼きが食べたいです。

ちなみに、私はグルメでも無いですし、薄給のサラリーマンだし、おまけに馬鹿舌なので”高価なウナギ・天然うなぎ・国産・養殖etc・・・”、うまく区別がつかないです(正直、ウナギだったら何でも美味しいです(笑))。
ただそんな私でも、さすがにサラリーマンを20年以上もやっているとある程度・・・・名店の暖簾は潜った経験もあり、自分なりに美味しいお店さんは人並み程度には知っているつもりです。<開盛庵>さんや<うな貴>さんや<竹亭>さんや・・・etc…。
そして、今回ご紹介する<明ぼ乃>さんもそんな有名どころとして知られています。
(ちょっと話を脇道にそれて、”ウナギ絡みのよもやま話”をすると・・・
今年はNHK大河「西郷どん(せごどん)」が放映されましたよね。鹿児島の特産品、ウナギが度々劇中で放映される都度・・・、うなぎへの枯渇でムラムラしてました・・・。自分は2007年に飛行機で頻繁に鹿児島出張行ってたので鹿児島はとても想い出が深い土地です。(毎週、飛行機で仙台⇔鹿児島を行ったり来たりしてた想い出のある県なので、「西郷どん」は感慨深く見てました。視聴率はイマイチだったらしいですね(笑))「西郷どん」で聞く鹿児島弁もとても懐かしかったですし、「薩摩隼人(さつまはやと)」という呼称も実際、鹿児島の方々がとても大事にしている”鹿児島のマインド”ですので、懐かしかったです。私は現地では何度も何度も・・・手厚い「芋焼酎攻め」に合いました(苦笑)。その際に一度だけ、天文館で”ウナギ接待”を受けたことがあり、天文館の一番人気店でうなぎの上をご馳走してもらいました。仕事中だったから緊張してたし店名が 思い出せないほど記憶も曖昧ですが・・・・生涯最高のうなぎだったなぁ・・・。 天文館で一番有名な大きい老舗だったのでググればお店を探ることは可能かな)

さて話を<明ぼ乃>さんに戻すと・・・・
<明ぼ乃>さんは、創業明治元年(1868年)という、まさに老舗中の老舗です!
創業当初は仙台三越の近くで営業されたいたみたいですね。仙台大空襲でその三越近くの店舗が焼失し、戦後、現在地に移転されました。

※<明ぼ乃>さんの有名なエピソードですが・・・・うなぎの蒲焼の生命線とも言える“タレ”。<明ぼ乃>さんは、空襲の際に、土の中にカメを埋めていたため戦火を逃れたとか。まさに「空襲を乗り越え受け継がれた崇高なタレ」という訳です。

そして終戦後はこちら壱弐参横丁に移転して営業再開。
==========<明ぼ乃>さんの特徴========
◎初老の親父さんとおかーさんのお2人で営業されている(ご夫婦なのかな?)
とても感じの良い素敵なお2人!(粋で明るくてお元気でそして紳士的な接客。
とても丁寧で真心がこもっています。実際、<明ぼ乃>さんを悪く言う口コミは見たことがありません。)
◎数年前、NHKの「ブラタモリ」で紹介され、巡礼するお客さんが増えたらしい。
◎国産うなぎを使った本物を、そこそこ手頃な価格で提供されている(=とは言え、
うなぎ専門店なのでもちろん他のお店さん同様、値は張ります)
「うな重」「うな丼」がある。前者は別々に盛られており、タレは少な目。
後者はご飯の上にうなぎが鎮座しており、タレは普通の量。タレを楽しみたい場合は断然後者=ただし、後述する通り”こだわりの注文”が可能)
◎店の真裏にある、井戸水を利用した生簀のうなぎを、その日必要な分だけさばいている。
◎炭火で香ばしく焼き上げ、短時間蒸してから、先述の「崇高なるタレ」とからめる。
◎焼いている光景は、七輪の網に乗せた鰻を団扇でパタパタと仰ぐスタイル。
◎仕上りは、「フカフカ」系ではなく、「プリプリ」系。皮は「パリパリ」で香ばしい。
「蒸し」よりも「焼き」が中心なので「プリプリ」の脂が乗った蒲焼になる。(全国的には色んな名店で似たようなスタイルのうなぎを提供しているらしいですが、うなぎ経験の浅い私にとっては、他では食べたことの無い逸品です♪
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この日は開店前の10時55分に到着。すると・・・
どうやらもう開店しているようです!
お店に入るなり、香ばしいにおいが漂い、よだれが出そうです・・・。

入ると、既に2組のお客さんが座ってました(人気が伺えます)
店内の雰囲気は、昔とちっとも変りません。まさに「昭和レトロ」!
まるで、こちらだけ時間が止まったような感じです。
※<明ぼ乃>さんはその日に必要なぶんしか仕入れていないのでうなぎが無くなったら営業終了です。夜は来たことないですけど、たぶん・・・夜まで残ってはいないんじゃないかなぁ?と想像します。なので確実に食べたい場合は、午後ニくらいまでには訪店した方がよさそうです。

↑ご覧ください、この懐かしい電話!!!(平成生まれの方は絶対に使ったこと無いと思います)。指を数字にひっかけてグルグル回す電話機です。スマホ全盛の平成最後の年、普通にこの電話機が稼働しています!(幼い頃の我が家の電話機を思いだしちょっと物思いにふけってしまいました。)

↓店内にはタモリさんの写真が何枚か飾ってありました。

↓メニューはシンプルです。

私は、「うな重をうな丼」に変更して注文しました。
(先述のとおり、うな重はうなぎ蒲焼とご飯が別盛りで提供されます。そのせいか、うな重の場合はタレが少な目です。しかし、うな重の方がうな丼上よりもうなぎの枚数が多いです。(うな丼上はうなぎ3枚、うな重はうなぎ4枚なので)これをいいところ取りした「うな丼に変更」というオーダーの仕方があり、かなりのお客さんがこのオーダーをしています。もちろん、お金に余裕が無いと厳しいですけどね(汗)。私はこの日のためにヘソクリを溜めてましたので躊躇せずにオーダー♪)

香ばしい匂いの中、煙をモクモクと立ちのぼらせながら団扇をランダムに仰いで焼いてる親父さんの光景が粋です♪まさしく職人!

おかーさんとの連携も実にスムーズです(息も合っていて、本当にとても仲良さそうです)

20分くらい着丼です!!!

 

◆うな重(丼に変更) ¥3,500円
※明日から平日のお昼はまたカップ麺の生活だな(苦笑)。

実に香ばし焼き上がり。神々しいビジュアル。

鰻はとにかくプリプリっ♪脂がのっています。

(あまり詳しくないので”うんちく”は語るのもおこがましいですけど・・・
一般的にはうなぎは、冬が非常に”あぶら(脂肪)”がのっていているらしいですね。なのでこれは好みが分かれるらしいです。”じっくり蒸したフカフカ派”の人はあまりプリプリを好まないでしょうから。自分は何でもOKです(笑)

タレも甘辛さが絶妙でして、ご飯にかかったタレだけでとてつもなく美味しいです。
実に・・・ファンタスティック♪

焼かれたウナギの出来栄えが、何も言えないくらい素晴らしいです。親父さんが精根込めて団扇で仰ぎながら、脂を滴り落としながら香ばしく焼かれたウナギ・・・美味しいに決まってます。

↑途中から卓上の山椒をかけました。

それにしても・・・なんでこんなにプリプリなんだろう?
そして、なんでこんなに皮が香ばしいんだろう?

そもそもにおいて・・・・昼間っから1人でこんなご馳走を食べてバチが当たりそうなそんな後ろめたさを感じました。

嗚呼・・・・あっという間に完食してしまった!

コメントしきれないくらいウマかったです。至福の極み!
個人的には、<明ぼ乃>さんのうなぎは、生涯食べたうなぎの中でも五本指に入る美味しさです。

”レトロな下町風情の中、プリプリ且つ、香ばしいうなぎを召し上がりたい”という方には是非お奨めですよ。

今度来れるのはいつになるかなぁ・・・。
ごちそうさまでした!

タイミング的に、今年の投稿はこれで最後となりそうです(12月に食べ歩いた投稿がまだまだ未投稿ですが・・・)絶品ウナギの<明ぼ乃>さんの投稿が間に合ってよかった(笑)。

みなさま、良いおとしをm(_ _)m・・・・

【追記】
余談ですが、今回の<明ぼ乃>さんは、自分の中では、”今年2番目に美味しいご馳走”でした!
※正直なところ<明ぼ乃>さん、本当は一位にしようかと思いましたが、コスパという観点で、やはり「ウナギ」の場合は、それなりに高い料金を支払っているのでそういう意味で<中華亭(本店)>さんの方が総合的に満足感が(わずかに)上回ったという感じです。

◆2018年食べた絶品飯・第一位:
↓以下の<中華亭(本店)>さんが一番至福を感じたご馳走でした♪
<https://morisen.net/?p=4447>
◆第二位:
今回の<明ぼ乃>さんヽ(`∀´)ノ
◆第三位:
↓以下の<中華亭(分店)>さんと<かつせい>さんが同率で三位。
<https://morisen.net/?p=2416>
<https://morisen.net/?p=2675>
◆第五位:
↓<杉のや>さん
<https://morisen.net/?p=4610>
◆六位:
↓以下の<海味屋>さんと<味へい>さんが同率で六位。
<https://morisen.net/?p=3061>
<https://morisen.net/?p=2785>