【杜仙・食べ歩き班_No.181】 仙台最古の”老舗”中華そば店(国分町)
Posted on : 2020.04.10

こんにちは! こちら、杜仙・食べ歩き班です。

※これを書いている今、世間は”コロナ禍”の真っただ中。。。。国をあげての自粛モード。飲食店さんはどこも大変厳しい状況が続いております・・・。そんなわけで、私も外食は(というか外出自体)「必要最低限」に留めており自粛しております。早く事態が収束し、元の生活が訪れることを切に・・・願うばかりです。ということで、この記事はあくまでも、2019年秋口時点の食べ歩き投稿です。念の為補足でしたm(__)m。

今回ご紹介するのは、国分町の外れにある中華そばの老舗「徐州楼(じょしゅうろう」さんです。

<徐州楼>さんと言えば、「ワンタンメン」と「焼そば」の有名店です。知る人ぞ知るお店さんです。

実は、当該ブログにおいて2度目のご紹介です。
↓当該ブログ創成期:3回目の投稿が<徐州楼>さんでした。
「投稿No3.<https://morisen.net/?p=2349>」

以前、こちらにて「焼そば」はご紹介してました。
ただし、その頃は「食べ歩きブログ」を開始して早々だったので読み起こしてみると、
かなり”ざっくり”した味気ない投稿でしたm(__)m
しかもその後・・・・肝心の「ワンタンメン」を一度も投稿してませんでした。(その後、たしか2回くらい食べたのになぜか未紹介・・・)
そんなわけで、「もっと、この”仙台マチナカの歴史的遺産”とも言える<徐州楼>さんを紹介せなアカン!」ということで・・・去年9月に、たまたま2度食べており、あらためて詳しくご紹介いたします。

<徐州楼>さんは、以前ご紹介したとおり、1922年(大正11年)創業のお店さん。今年で98歳!!!!(後2年で100歳のお店さんです!!!)
現存する仙台最古のラーメン店(もうすぐ創業100年)です。
以前ご紹介した連坊<志のぶ本店>さんよりも一年早く創業したお店さんです。
※<志のぶ本店」>さんについては、以前「投稿No156.<https://morisen.net/?p=6949>」にて詳しくご紹介しております。

<志のぶ>さん同様、こちら<徐州楼>さんも”往年のファン”が多いお店さんです。
そりゃあ、歴史ありますもんねぇ~。
宮城だとやはり、<志のぶ>さん、<徐州楼>さん、白石<中華店(本店)>さんは老舗中の老舗ですので、”ラーメン好き”を公言する方なら、一度は食べておいた方が良いと思います。
※僕が一番好きな中華そば・<中華店(本店)>さんについては、以前「投稿No88.<https://morisen.net/?p=4447>」にて詳しくご紹介しております。

そんな歴史のある<徐州楼>さんですが、実は震災後に一旦「ビル老朽化による建て替え」にて一時休業していました。
それがたしか、2012年夏~2014年春までの約1年8ヶ月間(=結構、長期間休業していました)。
僕のまわりの「徐州楼ファン倶楽部」の連中は、当時、再開を心待ちしていたっけなぁ。で、2014年春、今の立派な5階建てのビルが完成し、以前同様、1階で営業を再開しました。以前は、結構古びた(でも味のある)店舗でしたが、今はかなり綺麗な店舗となりました。

住所は青葉区国分町3-9-13。
位置的には仙台市役所から見ると西の方角。勾当台公園広場から西に向かって歩き、国分町通りを通過し、晩翠通りまで出る手前にお店があります。

客層は年配の方が多いです。40代~60代のお客さんが多いですね。
お昼なんかは立地的に「官公庁のお客さん」が多いかも知れません。あとは「馴染みの常連さん達」もとても多いです。

「味」については、基本的には改装前も改装後も「伝統の同じ味」ですが、日々・混み具合で結構な「ブレ加減」はあると思います。混んでいる時は「麺がやや柔目」になることが多いかも。そういった面でも”アナログ的な味・温かみ”があり、飽きずに愛される由縁かなと。

店内はまさしく「The 食堂」という内観です。
券売機等はありません。先に厨房前でお会計を済ませ、黄色い紙の食券をもらい空いている席に座って食券を置いて待つ・・・・というスタイルです。水もセルフサービスです。

メニューはそのお会計コーナーの上部に短冊形メニューが張り出されています。
(すいません、ピンボケになってしましました)

↑メニューは少数精鋭です。
ラーメン、ワンタンメン、チャーシューメン、ワンタンチャーシューメン、塩ラーメン、焼そば(焼そばは、16時~の限定)
それぞれ大盛りがあります(焼そばも昔は大盛があったのですが、今は短冊から消えているぞ?)

売り切れると「売り切れ」の赤いシールが貼られます。人気の焼そばは、最近は「テイクアウト」もできるようですね。

↑最近はこのような「テイクアウト焼そばのお奨めの食べ方」まで貼られています(そっかぁ・・・、<徐州楼>さんの焼そば、今ではすっかり、名物化したんだなあ。。。。これも、WebやSNSの文化が浸透したからこそですよね!シミジミ)
以前の投稿でも書いたとおり、焼そばにありつくにはかなり時間を絞って参戦しないとありつけません!(なので僕は、”幻の焼きそば”と読んでます)

↑尚、<徐州楼>さんも2019年10月の「増税」のタイミングで、価格改定がありました。(今回ご紹介するのは、価格改定のちょっと前・・・2019年9月時点の価格です)

さてさて、”オペレーション”につきましてご紹介。
こちらは以前(数年前まで)は、高齢のご夫婦が主に調理を担当し、息子さんと連携プレーしてました。数年前に引退され、息子さんが跡をつぎました。それが現在の店主様かと。(たぶんそのタイミングで・・・・一度、焼そばが消滅した記憶があります。その後、復活)
現在の店主様も女性スタッフさんもとても感じが良いですね。常連さんたちとも、いつも仲良さそうに雑談しています。

と・・・・前置きはこれくらいにしておきます。

お待たせしました!
<徐州楼>さん名物である「焼そば」と「ワンタンメン」を詳しくご紹介いたします。

【その1】徐州楼の焼きそば******************

2019年9月13日(金)の16時、約1年ぶりの訪店!

焼そばは以前投稿したとおりの「唯一無二の焼きそば」です。もっかい、詳しくご紹介しますね。

こちらの絶品焼きそば、古い店舗の時代は、普通に提供されていました。新装開店後は、東証は「16時~限定の提供」となりました。その後、一時的に消滅し、往年のファンが悲しんでおりました・・・。でもやがて「16時~限定の提供」が再度復活しました。

16時以降にありつけるわけですが(以前の投稿にもご紹介したとおり)17時半頃には、「完売」してしまいます。要するに「とても美味しい」「懐かしい」ので、すぐに売り切れちゃいます。

<徐州楼>さんの焼そばは、世の中のどこにもない、唯一無二の独創的な焼そばです。

この日はその「焼そば」を発注!

 

◆焼きそば ¥900円(←2019年9月時点

昔は700円でしたが、年々価格が上昇しました。
それでも・・・食べたい人は高いお金を払ってでも食べたいのです!

具は、キャベツ+ピーマン+人参+モモ豚肉。
具だくさんです♪(以前はグリーンピースものってたけど、いつの間にか無くなった)

特徴は、とてもオイリーでモチっとした麺。中細麺です。ラーメンの麺と一緒。
一旦茹でたものを炒めるので、かなり「モタっ」とした仕上がりとなります。
なので「カリっ」とした仕上がりを求める方が多いでしょうからこの麺は好き嫌いははっきり分かれるかと思います。

そして最大の特徴は、甘みのあるフルーティーでオイリーなソース。
確実にオイスターの風味は香りますし、ソースも香るのですが、ブレンド加減が絶妙というか、何か隠し味があるのか?(あるはず!)
このソースは他店で味わったことはありません!ついてくるスープはラーメンのスープそのままなんですけどとてもこの焼きそばに合います♪(このスープ、昔は丼サイズだったのです!)

↑オイリーなので食べ終えると皿はテカってます(笑)

かー、たまらんですわ~。最強の焼きそばです!

たまに無性に食べたくなる焼きそばです。(個人的には、世の中の「ソース焼きそば」では、僕は一番好きです)
結構、中毒性も高いです。但し、好き嫌いはハッキリ分かれると思います。

【その2】徐州楼のワンタンメン******************

2019年9月26日(木)の18時、2週間ぶりの訪店!

ようやく「徐州楼のワンタンメン」をご紹介できます!

◆ワンタンメン ¥750円(←2019年9月時点)

オーソドックスな「中華そば」というデザインの丼です。
小さ目の丼。麺がとても多く見えます。
”これぞまさしく中華そば”といった趣があります。
脂がキラっと浮いていて食欲をそそります。

ツルツルで低加水の白いストレート細麺。
柔らかなゆで加減が特徴なんですが、注文した時の混み具合にかかってくるのがご愛嬌なんです(笑)。(たしか・・・硬め希望なら食券購入の際に硬めで指定可能です。)

スープは鶏ガラ+豚骨かと思われます。
魚介はほとんど感じないのですが、その代わり「徐州楼特有」の不思議な「尾を引く風味」があります。それはどことなく「チャルメラ」でも謳われているような「帆立エキス?」のような風味です(焼そば同様、他の店では味わったことのない独特な風味なんです)
総じて、あっさりした美味しいスープです。あっさりしてるけどとても癖になる味。
塩分も薄めでじんわりくるタイプなので、今風のラー専になれた方には、少し薄く感じるかも?(以前・・・改装前の時代は、もっと醤油がとがっていた印象がありましたが、今は薄味で優しい塩梅。僕は、今の塩梅が好みですね)

チャーシューは、脂をほとんど含まないモモ肉。
噛みごたえもある、もさもさしたタイプです。「昭和食堂」なんかでよく見られたタイプです。このラーメンに合います。メンマはしっかり味のついたヤツ。

↓そして・・・・おまたせしました!主役のワンタン

ぎっしり中身のつまったワンタンが6個も鎮座しています!
皮がそこそこ厚めかな?その中に、具材が丸い形状でギュッと詰まっています。
口に含むとチュルりとしていて滑りが良いです。肉がスープを吸い込んでいて、とても美味しいです♪

※<徐州楼>さんのワンタンは、<富士家>さんとも<八千代軒>さんともまたタイプが異なります。(3軒ともワンタンのタイプが全く異なり三者三様。だからこと、3軒の味をランダムに味わいたくなるんだよなぁ~)

↑机上には、ホワイトペッパー、ブラックペッパー、ごま、お酢、醤油、ラー油が装備されています。

麺の量は、普通盛りでも結構多いです。食べてもなかなか減りません。したがって、大盛は結構しんどいかも知れません。(麺がデフォが柔目ですので結構伸びやすいのも特徴)
僕の場合は、半分くらい食べたら、ホワイトペッパーをフリフリするのがお約束です。

このスープには断然、ホワイトペッパーが合うと思います(そういえば<富士家>さんもホワイトペッパーがとても合います。ワンタンメンと相性良いのかなぁ?)

↓あらためてワンタンをアップ!

食べごたえのある量です。

ご馳走さまでした。
毎日でも食べたくなるような中華そばです。大正~昭和~平成と営業してきた<徐州楼>さん。令和でも繁盛すること間違い無しかと思います。

【追記】
◆焼そばを確実に食べたい方は、17時くらいまでには行くことをお勧めします。すぐに売り切れますのでご注意を!!!
◆それと、夜営業はわりと・・・・「不規則」です。結構・・・・(最近だと)18時前には閉まってたりしますね。
◆一日五食程度限定・まかないラーメンなんてのもあります。
◆仙台でワンタン麺といえば・・・
<徐州楼>さんと<富士家>さん、<八千代軒>さん。この3軒ががあまりにもポピュラー。
※蒲町<八千代軒>さんは、まだ未紹介。ちかじかご紹介予定。
※<富士家>さんについては以前「投稿No126.<https://morisen.net/?p=5712>」にて詳しくご紹介しております。