【杜仙・食べ歩き班_No.156】仙台を代表する”老舗”中華そば店(連坊)
Posted on : 2019.10.27

こんにちは! こちら、杜仙・食べ歩き班です。

今回ご紹介するのは、若林区連坊小路にあります
中華そば 志のぶ本店」さんです。
2019年6月29日(土)11時に訪店しました。私はたぶん5年ぶりくらいです。

地下鉄連坊駅と地下鉄五橋駅の、ほぼ中間点あたりに位置します。
地下鉄五橋駅からから徒歩5~6分ほど歩くと、連坊小路と呼ばれる地域に着きます。
連坊小路は下町情緒が漂う、なんだか小粋な地域です。
そのメインストリートの商店街がある通りを「むにゃむにゃ通り」と呼びます。

その「むにゃむにゃ通り」の300メートルほど離れて並行に「荒町商店街」が存在します。どちらも下町感がとても強い商店街です。
で、「むにゃむにゃ通り」と「荒町商店街」を結ぶ細道が幾つかあるのですがその細道の連坊小路側出口付近で<志のぶ本店>さんがひっそりと営業されています。

仙台の老舗中華そば店と言えば、真っ先にこちら<志のぶ本店>さんか、ワンタン麺で有名な<徐州楼>さんを思い起こします。
<志のぶ本店>さんは、1923年(大正12年)創業です!両店とも、仙台の文化遺産的なお店さんです。
参考まで述べると、比較対象として<徐州楼>さんの方はこちらより1年早く、1922年(対象11年)創業。知っている範囲では「仙台で現存するラーメン屋・中華屋」では<徐州楼>さんが最古のお店さんです。(ちなみに、私が個人的に「世の中で一番好きな中華そば」を提供する白石の<中華亭本店>さんも大正12年創業。)
※<徐州楼>さんについては、以前「投稿No3.<https://morisen.net/?p=2349>」にて詳しくご紹介しております。
※<中華亭本店>さんについては、以前「投稿N88.<https://morisen.net/?p=4447>」にて詳しくご紹介しております。

さて、話を今回ご紹介する<志のぶ本店>に戻すと・・・・
「志のぶ」さんは、こちらが「本店」との呼称からもわかりとおり、市内に他に「越路店」と「二十人町店」2か所の支店があります。3店舗で微妙に「中華そばの仕上がり」が異なるみたいです。また人気メニューが色々違ってます。
今回ご紹介する「本店」さんの場合はなんといっても「冷やし中華」が非常に有名です!
「冷やし中華」といっても、「仙台発祥云々」のあのいわゆる冷やし中華とは異なります。
「冷やしラーメン」といった方がわかりやすいかも。酸っぱくない、山形系冷やしラーメンに近い感じの「冷たい中華そば」です。とても中毒性のある一杯で「志のぶ信者」の6割くらいは「冷やし中華信者」です。
※私は普段からそれほど「冷やし系」は食べないので、こちらの冷やし中華も実は過去に1度しか食べたことがありません(今回ご紹介するのもHOTな中華そばです)。なので、正直なところ記憶もおぼろげm(__)m。
いずれ一度、「人気のある理由の再確認」も踏まえ、じっくり食べてみたいと思います。

店前の駐車場は6台かな。
細道ではありますが、ワリと停めやすいです。(ただし、昼時はいつも満車ですので、初訪の方は地下鉄利用で徒歩で行くことをお奨めします)

大正12年から続く老舗ですが、外観はとても真新しいですよね?
実は、平成17年に改装したみたいです。(僕が知ったのは、実はわりと遅目で・・・・平成20年頃なので新装開店後です)なんでも今現在は「3代目」の方が切り盛りされているみたいですね。

店内は意外と広いです。

カウンターはなく、テーブルかお座敷しかありません。なので、相席はほぼ必須です。(相席苦手な方は、混みあう時間帯避けないと厳しいかも。こちらの場合は店員さんに案内されるまでもなく、皆さんが普通にサラっと相席します。)

この日は開店時間の11時に着いたのですが、開店と同時に5~6人のお客様が流れ込みました。約5年ぶりに来ましたが、相変わらず人気あるなぁ!

店内は”ザ・食堂”って感じです。
なんとなくですが、店内の雰囲気は塩釜の<更科>さんや<来々軒>さんと似ているかも知れません。 もとい!あちらが<志のぶ本店>さんに似ているかも知れません。
※<更科>さんについては、以前「投稿No98.<https://morisen.net/?p=4745>」にて詳しくご紹介しております。
※<来々軒>さんについては、以前「投稿No59.<https://morisen.net/?p=3524>」にて詳しくご紹介しております。

↓メニューは非常にシンプルです。

基本的に「中華そば」と「冷やし中華そば」。
それらに対し「メンマorチャーシュー」のトッピング、あるいは大盛りのオプションがあるくらいです。
※ちなみに、一年じゅう冷やし中華を提供されているのがポイントです。

この日は「中華そば大盛」をオーダー。5分かからずに着丼。

 

 

◆中華そば大盛り ¥650円

老舗ですし、そしてお店の佇まいからシンプルなビジュアルの”薄い”中華そばを連想しますよね?でも、こちらの中華そばは「やや茶色に濁ったスープ+脂もわりと多目」なのが特徴。(まぁ、シンプルではあります)

具はネギとチャーシューとメンマのみというシンプルさ。
そして、多きい丼になみなみスープ。
昔から変わらないスタイルです。
着丼した時点で、丼からはと生姜と優しい節系の香りがほわんと香ってきます♪

麺は中細ストレートの自家製麺。
わりと小麦感の強目です。コシも強くパツパツした食感。喉越しも良いですね♪美味い!

そしてスープ。

薄茶色に濁った、魚介の旨味たっぷり。
見た目通り、「味」はやや濃いめかな。塩気は強めかな?
醤油感も強めですが、普通の醤油よりもコクがあってまろやかな感じ。(たまり醤油っぽい感じ?)若干の粘度とえぐみもあるスープ。でもくどさは全く感じません。
そして生姜でキリッと味がシマっている感じ。胃に染みわたる~♪

メンマとチャーシューも「昔ながら」といった食感と見た目。

「ごく普通」なんですけど、この中華そばにとても合っています。

総じて、
・”昔なからの素朴”な中華そばではあるが、”ここでしか味わえない”中華そば
・病み付きになる人が多い中華そば
・動物系+節系のバランスが絶妙
・麺も美しくて美味しい
と感じます。

あっという間に完食。

ご馳走様でした。久々の”志のぶの中華そば”、とても美味しかったです。
「志のぶマニア」の方は、それこそ毎日のように通われる方も多いみたいです。
要するに「飽きない味」なんですよね。
僕も「すごく印象が深いわけではないが、たまに無性に食べたくなる、奥ゆかしい味」です。そう言えば、「似ている味」って無いかもしれません。(もとい、強いてあげるなら、かつて塩釜御三家の一角に君臨した<金富士>さんのラーメンが似ているかも?<金富士>さんは残念ながら3年くらい前に閉店)

次回は久々に冷やし中華を食べようかなぁ?

【追記】
◆冒頭でもご紹介しましたが、<志のぶ本店>さんと言えば「冷やし中華」が非常に有名。
仙台夏の風物詩と言えば・・・・
仙台七夕が有名ですが、巷では「志のぶの冷やし中華」を連想する方々も多いとか?
とても特殊なテイストでして、唯一無二といって良い、冷やし中華です。
ちなみに、”つわもの”は「冷やし中華」と「中華そば」を両方食べます。
◆年齢層は、(なんとなくですが)高めの印象です。
昔から不思議と・・・若いお客さんってあまり見ないんだよなあ。そして、「明らかに常連さん」と思われるお客さんが多いのもこちらの特徴。
おそらく・・・・「こちらの中華そばや冷やし中華を食べて育った」ってリピーターの方々も多いのでしょうね。

以上、余談でした。