【杜仙・食べ歩き班_No.180】 本町の路地裏・カレーライスの名店
Posted on : 2020.03.31

こんにちは! こちら、杜仙・食べ歩き班です。
今回ご紹介するのは「仙台マチナカでカレーライス」と言えば、真っ先に
名前があがる老舗喫茶店さふらん」さんです。

2019年9月27日(金)17時半過ぎ頃、約2年ぶりの訪店です。

住所は、青葉区本町2-12-25 大野ビル 1F。地下鉄・広瀬通駅から歩いて5分くらいの立地です。錦町公園・裏手の路地沿いにひっそり佇んでいます。

↓この写真を見て、「ああ!あの場所か!」ってピーンと来る方が多いのでは?

↑ 錦町公園の真裏です。れっきとした仙台のマチナカなんですけど、ちょっと路地裏に入ると、こんな雰囲気の小道がアチコチにあるのが”仙台の良いトコロ”かと思います。

<さふらん>さんは創業は1979年なので、既に40年以上営業されているんですね。「マチナカ」で、「カレー&コーヒー一筋」で営業されているのでこれはもう「老舗」という表現がふさわしいですよね。

↓外観はこんなかんじです。

↑かなり渋い外観なので、一見さん・・・特に、若い方々には敷居が高い印象かと思います(笑)。でも後述の通り、「いざ入ってみると、とても柔らかい雰囲気のお店」ですので、通い詰めてしまうお客さんも昔から多いようですね。

実際、女性お1人でくるお客さんも多く見かけます。(なので、大騒ぎする人達は(それでも特に怒られたりする噂は聞きませんけど)お店さんの雰囲気的にはNGかなって、勝手に思ってます。TPO的な目線で。)

店内はまさしく昭和レトロ!ノスタルジック! (僕が大好きな)松田優作「探偵物語」に出てきそうな雰囲気です。昭和の喫茶店のような風景でしょ?

(オープンが1979年だから・・・まさに「探偵物語」の頃ですね。僕がまだ、お子ちゃまの頃です。)

とても趣きのある内装です。

席は全部で26席とのこと(カウンター4席、テーブル22席)

店内はとても暖かい雰囲気。アートとかもキレイですけど、どれもとても「昭和の温もり」みたいなものを感じます。
マスターさんと、奥様のお2人で営業されているのですがお2人ともとても物腰が柔らかで、とても親切です。初見さんで少し緊張していたとしても、お2人の会話のトーンやお店の暖かい雰囲気ですぐにリラックスできるんじゃないかな? 実際、常連さんもとても多く、よく奥様と雑談・談笑されています。ゆる~い雰囲気です。
この日は、18時前のすいている時間帯でしたので、僕以外にお客さんは他に1組しか居ませんでした。お昼は激混みのお店さんですので、この時間帯はねらい目かもです。

さて、<さふらん>さんの主力が「カレーライス」です。それも、「奇をてらった今風のカレー」ではなく、「素朴なほっとするカレーライス」です。
サラダとコーヒーのセットで楽しむお客さんが多いかも。
そして、こちらのカレーライスのご飯が、サフランライスです。
※もしかしたら店名「さふらん」の由来は「サフランライス」からきているのかな?

↓メニューはこんな感じです。

特に人気あるのは「ハンバーグフライカレー」と「ポークカレー」です。
実は、僕もこの2種類しか食べたことがないです。
後者の「ポークカレー」は、分厚い柔らかいゴロっとした豚肉がとても存在感のあるカレーライスです。
前者の「ハンバーグフライカレー」は今回詳しくご紹介します。

あとは、ドライカレーやチキンカレーなんかも人気がありますね。

尚、メインとなる具(ハンバーグフライだったり、ポークだったり)は大き目ですが、カレーソースとご飯は割と少な目です。なので、男性は「大盛」推奨します。(大盛はメニューのどこにも書いてはいませんがたしか・・・「+100円」だった気がします。違ってたらすいませんm(__)m)

今回は、<さふらん>さんの一番の名物、「ハンバーグフライカレー」を「セット(サラダ・コーヒー付き)」で発注しました。

10分くらいで着膳!

 

◆ハンバーグフライカレー ¥750円 +セット¥200円

カレーの上に、大きなハンバーグフライが載っています。

正直なところ、ビジュアルは「おっきなメンチ?コロッケ?」って感じで見た目は素朴です。(ただし・・・スプーンを入れると、後述するとおり、”おっ!”となるんですけどね(笑))

まずはサラダ。

レタス、紫きゃべつ、トマト、キュウリ、胡瓜とトマトという組み合わせに、自家製のフレンチドレッシング。
シンプルですが、シャキシャキでうまいです! 昭和のレストランで良くみかけたビジュアルです。

サフランライスはよく(巷で見るサフランライスと比較すると)、色はとても薄めです。「かすかに黄色」という感じ。なので「サフランライス」だと気が付かない方も結構いるようです。

カレーソースは、第一印象は素朴な感じです。甘くて優しい味わい。しかし、そこはさすが老舗のカレー! スパイスもジワジワと効いてきてあとからじんわりするような奥深さ。
家庭ではちょっと真似できない絶妙なバランス・絶妙なテイストです。

そしてお待たせしました! 揚げたて&熱々の分厚いハンバーグフライ!!
綺麗なキツネ色に仕上がってます。
↓ハンバーグフライを切ると、断片から「肉汁プシュー!!」です。

(↑写真だと少し解りづらいかも知れませんが、肉汁が滲みでています。)

中身は牛の挽肉です。ハンバーグフライとは、パティーを焼かず、衣をまとって揚げたものです。(なので「牛メンチかつ」という表現でも良いかも(笑)。)

衣がサクサクしています♪ 肉汁たっぷりでとってもジューシー♪

カレーとこのジューシーハンバーグフライの競演がファンを惹きつけて止みません。

あっと言う間に完食。

何年経っても変わらぬ美味しさです。

食後にはセットのコーヒー。

老舗喫茶店だけあって、薫り高き旨味あふれる珈琲です。

ご馳走さまでした。
これまではずっと・・・ポークカレーと、ハンバーグフライカレーをローテしてますが、
次回はドライカレーあたりを食べてみたいです。

【追記(思い出話)】
僕は今回、こちらには2年ぶりの訪店ですが、昔からたまに来てます。
個人的な思い出話をすると、初訪は・・・今から28年前、1992年です。
この本町・界隈に”とある理由?(かなり明確な目的(笑))”にて、キッチリ1年間だけ通っていたのですが、”お金が無い10代”でしたので、普段はもっぱら”チープなランチ”で済ませてました。
代表格としては、<通っていた某所の食堂>か、あるいは今でも人気の食堂<わたべや>さんが多いかなぁ。(<わたべや>さんは、長いこといってないなぁ・・・。12年くらいご無沙汰してます。)
28年前は”食べ盛りの若者”でしたので、たまには(いつもよりはちょっぴり)リッチに・・・月に何度かは街中までちょい歩き、フォーラス地下<北京餃子>さん(=今よりもワイルドでボリュームも凄まじかった!・・・)とか、<ニューチャイナ888>さん(=今は福田町しかありませんが、なんと昔は、青葉区中央のアーケード脇(豊栄堂ビルの地下1階)にあったのです!・・・)とかで食べてました。
そんなハングリーな10代青年でしたが、一度だけノリで・・・・当時から雰囲気のあった、こちら<さふらん>さんに友人数人で入って食べたのがハッキリと記憶にあります。
まぁ、”食べ盛り”And”お財布事情の厳しい”若者目線だと、チョイお値段は高め(=いつもの安飯の2倍ちょい・・・)だしボリュームもガッツリ系ではないので、”普段使い”としては到底・射程圏外でしたm(__)m。なので、お店さんの魅力にはまったのはもっとずっと後・・・サラリーマンになってからです。

最近、本町界隈で古くから続くお店さんがちらほら閉店しています。(最近だと、<赤とんぼ>さんや、<花月食堂>さん)
<さふらん>さんは是非とも末永く、営業続けて欲しいお店さんです。
以上、よもやま話でした。