【杜仙・食べ歩き班_No.162】利府街道の新鋭ラーメン店
Posted on : 2019.11.29

こんにちは!こちら杜仙・食べ歩き班です。
今回ご紹介するのは、利府街道沿いにお店を構えるラー専
中華麺亭むらさき屋 利府本店」さんです。

2019年7月14日(日)11時45分頃、連れと2人で訪店しました。

私事ですが僕はラーメンが結構好きでして、日頃から「新店」や「評判店」などの噂はチェックしています。そんなわけで、もちろんこちらの評判も前々から存じ上げておりました。
ずっと前から来たかったのですが、ようやく念願叶い、今回、初見参です。

<むらさき屋>さんは、2015年11月にオープンしました。
住所は、宮城県宮城郡利府町森郷字惣ノ関北10-2。
宮城県道8号仙台松島線は、宮城県仙台市宮城野区と同県宮城郡松島町とを結ぶ県道で、通称利府街道と呼ばれます。利府街道を北に進むと途中、塩釜と松島への分岐に差しかかります。松島方面に左へ曲がるとすぐに<むらさき屋>さんが見えてきます。

利府街道沿いは、ラーメン店の激戦区です。私の記憶では「愛子」よりももっと昔からラーメン激戦区だった記憶があります。(「愛子」は2000年代になってからですが、「利府街道」は1990年代から既に激戦区だった記憶があります)

利府激戦区の代表的なお店さんは<久兵衛>さん、<三福>さんなど。<本竈>さんは、ずいぶん前に岩切の方に移転しちゃいました。
新鋭店としては<かいじ>さんの利府店や、<大黒>さんなどがあります。
他のポピュラー路線だと<仙台っ子>さんや<伊藤商店>さんも利府街道沿いにあります。
(マニアック路線だと、以前何かの投稿でご紹介した伝説のこってり店<味一品>さんもありますね)
※<本竈>さんについては、以前「投稿No103.<https://morisen.net/?p=4928>」にて詳しくご紹介しております

そんなわけで、この利府街道沿いというのはラー専店だけでもまだまだありますし、飲食店は沢山ある賑やかな地域です。そんな激戦区におきまして、<むらさき屋>さんは、タイトルで”新鋭”とは書きましが、既にオープンして4年も経つんですね。昨今の(閉店・開店がめまぐるしい)ラーメン業界事情を考慮すると、4年も”定着”しているので全然”新税”と呼ぶのは適切じゃないかも知れませんねm(__)m

<むらさき屋>さんの店主様は<みずさわや>御出身との触れ込みで開店早々から有名になりました。<みずさわや>さんで修業を積んだのち、こちらを開業されたとの触れ込み。
※<みずさわ屋>さんについては、以前「投稿No78.<https://morisen.net/?p=4115>」にて詳しくご紹介しております
ただし提供するラーメンは<みずさや屋>さんとは全く別物でして、どうやら「暖簾分け」という位置づけのお店さんでは無さそうです。実際、<むらさき屋>さんは、開業当初から「節系の名店」として名を馳せてきました。店名の「むらさき」は言わずもがな「醤油」のことを指すと思われます。(江戸時代あたりから?「醤油」を「むらさき」と呼ぶ慣習があります)なので、<むらさき屋>さんんは、「醤油に拘りをもった中華ソバを提供するお店さん」というイメージです。

そんな<むらさき屋>さんですが、「昼しか営業していない」「(私事で恐縮ですが)なかなか利府方面まで食事をするチャンスがない」ということもあり、今まで一度も来ることがありませんでした。

↓小雨が降る11時45分頃に駐車場に到着。

駐車場は広々していますがほぼ満車!!!
なんとか1台空いたので停めることができました。(噂通り大繁盛していますね)

↓事前に予習しておいたとおり、入るとすぐに券売機がありました。

吾輩は
「中華そば(煮卵入り)780円」と「大盛券100円」をポチっと。
連れは
「中華そば(煮卵入り)780円」をポチっと。

さて、店内に入ると満席で、とりあえず店内の待ち椅子に誘導されました。

↑店内は、カウンター席の他に小上がり席もあります。家族連れのお客さんもちらほら見え、子供連れでも利用しやすそうな印象です。

3分足らずですぐにカウンターに通されました。(誘導を含め、全てのオペレーションがとてもスムーズでした。そして回転がすごく早いお店さん、という印象を抱きました。ストレスレスです♪)

席に座ると麺の種類「太麺or細麺」を聞かれます。また、自己申告で「あっさり・普通・こってり」を選べます。(申告しないと普通、となります)
吾輩は「細麺のこってり」連れは「細麺の普通」で発注。

↑席に座り、置いてあったメニュー写真を見ると、、、
なるほど!これは<みずさや屋>さんのメニュー表とクリソツです(笑)。まぁ、もちろん内容は、色々と異なっていますけどね。なんか雰囲気やビジュアルが一緒です。

 

↑おっ!「大食いチャレンジ」の張り紙があるぞ!
すり鉢に6人分のラーメンが盛られ、これを30分以内に完食するという、昔からたまに見かける「大食いルール」ですね。食べきれないと3000円。成功者はなんと44人中1人。
↓女性の方みたいです。

※素朴な疑問なんですが、TVなどでよく見かける”大食い美女さん”なんかが挑戦したら、確実にクリアするんでしょうけどね。仕組みはよくわかんないすけど、お店さん的に、そういう「特別な方」は除外なんでしょうかね?

↑その「大食い」用のすり鉢は、写真では伝わりにくいかも知れませんが、かなり巨大なすり鉢でした・・・。

”我こそは”と思う方は挑戦してみてはいかがでしょうか?

さてさてそんなわけで発注してから7~8分くらいで着丼!

 

◆中華そば(煮卵入り)(こってり・細麺)+大盛 ¥780円+¥100円

◆中華そば(煮卵入り)(細麺) ¥780円

写真では伝わりにくいですが、上の「大盛」は、下の1.5倍くらいのボリュームあります。

両方とも具はバラ肉チャーシューと、海苔、ねぎ、味玉、メンマ。
美しいですねぇ♪
スープがなみなみと注がれているのは<みずさや屋>さん譲りですかね。

それ以外は正直、「ほぼビジュアル一緒」ですかね。

以下、僕が食べた、「こってり・大盛」の方の食レポです。

↓スープは節系です。節の香りがぷ~んと漂います。

そして、油膜が貼っており、魚粉が浮いていてとてもイイ香りです。

「こってり」ということもあり、連れの「普通」よりも気持ちぶん、油が多目です。
よくある「背脂ちゃっちゃ」ではありません。油はおそらく「鶏油」かと思われます。
節系の旨みがぎっしり詰まっており、味自体はなかなか”濃い”ですね。

少し甘みのある動物系スープに魚介と動物系(豚骨系+鶏)を感じました。
そして、醤油ダレのキレがありますね。
※なんでも・・・”呼び戻し”という手法を用いているそうです。ネットでググってみたら、”呼び戻し”とは「日々・古いスープに新しいスープを継ぎ足す運用」とのこと。つまり日々「継ぎ足し」みたいですね。

↓今回発注した細麺は、低加水のストレート麺です。

細麺でいわゆる「パツパツ系」なんですけど、もっちりした食感も同居しています。

宮城県産の「ゆきちから」という小麦を使っているみたいです。
細いけどコシがしっかりしています。喉越しがとても良かったです。
このスープには太麺よりもこの細麺の方が合う気がするなぁ。(次回、太麺で試してみよう)

↑煮卵はいい感じの茹で具合でした。黄身はほどよくトロっとしてます。

↓バラ肉チャーシュー。

↑ホロホロ&柔らくて旨い。なかなかの逸品でした。

ご馳走さまでした。

個人的には、本来はあまり”節系”は好きでは無いのですが、こちらのは”動物系”がいいバランスで融合していて飽きずに食べることができました。
総じて「バランスの良い、節系中華そば」という感じでした。
美味しかったです。

また機会があれば是非、再訪したいです。
次回は「普通」「太麺」を食べてみようかな。

【追記】
連れの「普通」(こってりじゃない方)のスープも少し飲ましてもらいました。なんとなく、そっちの方が「スープ本来の味わい」を楽しめる気がしました。初見参の方は、「普通」をお奨めします。