【杜仙・食べ歩き班_No.305】超・フワフワなハンバーグ!(In富沢)
Posted on : 2022.10.16

この街も変わらねぇな。
ん?どうした?『付け合わせのミニナポリ』を見るような目で俺を見やがって!。
忘れちまったか?、、、俺だよ俺!ハンバーグだよ!!!!

 

————✂ キリトリ線————

 

今回ご紹介するのは富沢の「ハンバーグ支倉 泉崎」さん。
仙台における「ハンバーグ業界のレジェンド店の一角」の座に君臨します。

2022年4月14日(木)夜、相方と2人で訪店。初訪です。

住所は、仙台市太白区富沢2丁目8-3。
地下鉄富沢駅から徒歩10分くらいの住宅地にあります。

<支倉 泉崎>さん、創業40年以上と思われます(正確な情報がわかりませんでしたが、おそらく1970年代のオープンかと)

屋号に「はせくら」という文言が入るハンバーグレストランは仙台市内に現在2店舗あります。

=======「はせくら」についてアレコレ=======

現在は、大学病院近く、支倉町にある<ハセクラ 本店>さん。
そしてこちら<支倉 泉崎>さんです。

実はいろいろ「はせくら」の歴史は古いです。
少々ややこしいハナシをしますと・・・
つい最近まで、北四番丁にも<Restaurant ハセクラ>さんがありました。
その当時は、支倉町の<ハセクラ 本店>さんの名称は、<レストラン はせくら>さん。
<レストラン はせくら>さんが「はせくらシリーズの総本山」的な存在した。
まさに仙台のハンバーグ業界で一番有名なレジェンドのお店さんです。「御三家」の中でも一番の有名店。

そちらのマスターが残念ながらつい2年くらい前にお亡くなりなられ、やむなく一度閉店されました。

しかしそのあと、その息子さん・北四番丁の<Restaurant ハセクラ>さんが北四番丁のお店を閉めて支倉町に再オープンしました。移転再オープンというカタチ。
それがいまの支倉町<ハセクラ 本店>さんです。

実は大昔は、更にもう一軒ありました。
片平付近(一番町一丁目)に長い間お店があり、それがたしか栗生に移転。やがて閉店。

ということで、一般的に「はせくら」というと、<レストラン はせくら>さんを継承した<ハセクラ 本店>さんを指すことが多いですね。(あいにく未訪なので、一度行って食レポしてみたいなぁ、と思ってます)

一方で、今回ご紹介する<支倉 泉崎>さんもなかなかの老舗です。
ただし、<ハセクラ 本店>さんのHPを拝見したところ、<支倉 泉崎>さんのことを「当店とは全く関係ないお店」として強調されていましたが(・・・うーん??、、、なんか歴史的ないろいろ事情でもあるのかな?)
とは言え、<支倉 泉崎>さんは、<レストラン はせくら>さんのれっきとした御親戚筋らしい。(亡くなられた先代の甥っ子さんらしいですね。実際、今回初めて食べてみて、正直なところ・・・・味も見た目もかつての「片平の味」と一緒だと思った。つまり「はせくら」の味だと感じた。)

どのお店でも「フワフワな食感な、濃厚なデミグラスがかかったハンバーグ」で有名です。

============================

 

そんな「はせくら」のハンバーグ。僕は過去に「片平店」でしか食べたことがありません。
要するに、僕にとっての「はせくら」は、今は存在しない「片平店」を指します。
初めて食べたのが幼少・・・物心ついて間もない頃だと思います。
母に子供の頃に何度か連れてきてもらった記憶がうっすらあります。
子供心だと・・・「苦味が利いたかなり濃厚なデミグラスソース」だったなぁ(^^ゞ(正直、子供には大人すぎるハンバーグだったかも。)

その後、90年代後半、社会人になってから(新卒で入社した会社が片平から割と近かったので)
会社のお昼休みで何度か食べたことがあり、それが最後でした。(いつしか片平店はなくなり、先述のとおり栗生に移転していた)
なので今回「はせくらのフワフワなハンバーグ」を食べるのは、おそらく・・・
23年ぶりくらいだと思います(゚д゚)!

そんな僕の感傷的なエピソードなんぞ相方は知りませんが(笑)、・・・「”はせくら”のハンバーグ、フワフワなんでしょ?。私、食べてみたことないので食べたいな!」・・・と言い出し、富沢<支倉 泉崎>さんに連行されました(^^ゞ。

実は(過去に何度かハンバーグ系の投稿で書いた通り)個人的には「ニクニクしいハンバーグ・・・肉汁プシャー系」の方が好みなんです。
いわゆる御三家・・・・「はせくら」のハンバーグや、<カープル>さん、<オニオン>さんの昭和なハンバーグは全てフワフワなタイプなので、個人的には、それほど刺さりません。でもなんだかノストルジックで昭和の洋食を感じたい時などには食べたいな~と思いますね。

駐車場は共有スペースらしい。裕に10台以上はありますね。広々。

でも、どこ停めればいいかわからなかったので、お店さんに聞いたところ、「どこに停めても良いですよ~!」とのこと。

 

平日18時半頃入店し、先客はゼロでした。

 

店舗内はこじんまりとしています。
テーブルが3つに、カウンターが5席だったかな?。

 

佇まいは、まさに「昭和の街のレストラン」です。
この雰囲気・・・・僕の世代にはかなり落ち着きます(`・ω・´)b。

とても紳士な感じの初老のご夫婦が切り盛りされています。
人柄もとてもよさそうです♪。

初老のマスターはいかにもベテランのコックさんという感じ。

 

↓メニューは少ないですね。

厳選されたメニューという雰囲気です。
ハンバーグが中心ですが、チキンカツやロースかつもありますね。

そして、記憶通り・・・「お値段はやや高め」だね(^^;)。うん、当時の片平も
ヤングサラリーマンには結構高かった(笑)。
まあ、今日は奮発だ(笑)。

 

相方はハンバーグ定食。俺はビックハンバーグ定食をオーダー。

 

 

◆ハンバーグ定食 ¥1,300円

◆ビックハンバーク定食 ¥1,700円

オーダーから5分、早々とサラダがサーブ。

このサラダ・・・ドレッシングが凄く美味い!。
今まで食べたことない味わいです。(ちょっといい表現が見つからない(^^;)。味付けが独特!
とにかく美味い!)

 

サラダを食べていると、厨房からはパティーを”ぺたぺた”と、叩く音が響きます。空気抜きの職人技が厨房で繰り広げられています。心が躍る(*’▽’)♪
そしてジューシーな焼く音が響きます♪胸が高鳴るサウンドです(*’ω’*)♪

 

 

↓サラダから遅れること10分、ようやく真打登場!

↑熱々の鉄板! 嗚呼・・・これは、間違いなくうまそうだ!
セットとして、ご飯と味噌汁が標準装備されています。

熱々の鉄板の上の昭和なビジュアルのフワフワなハンバーグステーキ。
ナポリタンが添えてあり、昔懐かしのハンバーグ&ナポリタンという風体です。

 

↓こちらが僕のビッグハンバーグ師匠。巨大だけど、たぶん、300gくらいかなあ?。まあ、大したことないね(‘◇’)ゞ。

 

↓こちらが相方のハンバーグ師匠。180gくらいかな?

 

 

約23年ぶりに食べる「はせくら」のハンバーグ。記憶通り、フワフワでうまいねぇ~

ナイフなんて必要ない!!ま、食事マナー的には必要かかもしれませんが(^^ゞ。
とにかく柔らかいハンバーグです!
そして、肉汁が全然ないタイプだけど、なぜかジューシーなんですよ(゚д゚)!

ハンバーグステーキって、平成以降は、「つなぎを極力使わず、肉の旨みを全面に出した、そしてレア焼き加減」が主流になっていると思う。(僕も普段はそっちが好き)
でも「はせくらのハンバーグ」は、そういったトレンドを全く無視しています。
昔ながらのふっくらフワフワな食感は、まるでお豆腐ハンバーグ・・・・あるいは
オムレツのような雰囲気です。

そしてなんと言ってもデミグラスソースが絶品!。ビターで濃厚なテイスト。
これぞ洋食屋だね。できればこれに目玉焼きも欲しいなあ(*’ω’*)。(そんなわがままジュリエットな注文って応じてくれるのかな?)

↓ナポリタンも本格的な味わいでウマい!

付け合わせなのにこんなに美味いナポリタンなんだね。
ナポリタン単品って無いのかなぁ?。単品で出しても結構人気でると思った。

 

お米の炊き加減もすばらしい(`・ω・´)b。

艶々でフックラ。大盛にすればよかった(笑)。

 

味噌汁も出汁からちゃんととっていますね。家庭的な味わい。

ポテトは普通にウマい(笑)

 

これ・・・つくづく、ナイフ不要なハンバーグだね。フォークだけで食べれる。なんならスプーンが欲しかったくらいだ。
いや・・・要するに、僕が不器用すぎて綺麗に崩れない(;^_^A。

↑一方で相方は上手時に食べています(こっちの方が絵になるね)

↓相方はお上品にナイフとフォークで食べてました。

↑うーむ、上手に切るもんだなぁ~・・・。

 

あっという間に完食。

ご馳走様でした。
老若男女から人気があるフワフワのハンバーグ、美味しかったです!。

全て手作りの、キレイなレストランなので価格はそこそこ高いけど、また機会を見つけて是非再訪したいです!(支倉町の方の「総本山?」の方も行きたいなぁ)

お店の雰囲気も、ご夫婦の雰囲気もとても良かったです。住宅街に根付いている感じでした。このような地元民に愛される、個人経営のお店は、ずっとずっと末永く繁盛して欲しいな、って思いました。

 

 

【追記】
◆ハンバーグ御三家
・・・という造語が「仙台圏内」にも一応存在はしています。一応・・・
<ハセクラ 本店>さん、<カープル>さん、<オニオン>さんが御三家かと思われます。

平成以降にも、「もっと今風のハンバーグ屋さん」が産声を上げていますので、
厳密には「昭和の御三家」ですかね。
人によってはあれ?<ハチ>さんは?とか<アルフレード>さんは?とかいろいろ
老舗の名前が出て来ると思いますが、やはり御三家と言えば、上記3店舗かなぁ。
※<カープル>さんについては、以前「投稿No130.<https://morisen.net/?p=5840>」にて詳しくご紹介しております。
※<オニオン>さんについては、以前「投稿No228.<https://morisen.net/?p=9822>」にて詳しくご紹介しております

今回の<支倉 泉崎>さんは、ある意味「はせくらのハンバーグ」です。
従いまして、本ブログ、一応「ハンバーグ(昭和の)御三家」がコンプリートだと思います。

 

◆最後に・・・・「はせくらのハンバーグ」は、今の時流からは確実に乖離があります。
ニクニクしいハンバーグ期待している方には不向き。フワフワすぎて肉汁が全然でないので。
良くも悪くも古き良きハンバーグだと思います。