【杜仙・食べ歩き班_No.369】昭和にタイムリープ!角田の純喫茶
Posted on : 2024.01.07

※この度の令和6年能登半島地震により犠牲になられた方々に謹んでお悔みを申し上げます。
そして、被災されました皆様に心よりお見舞い申し上げます。
被災地の皆々様方の安全及び一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

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新年あけましておめでとうございます!
『杜の仙台食べ歩き班』を今年もよろしくお願いいたします。
今年も、この杜の都仙台の「お奨めの庶民的な料理屋さん」情報を積極的に紹介していく予定ですので、もし”ご興味のあるお店さん”や”波長の合う記事”がありましたら参考にして頂ければ幸いです。

さてさて・・・年は明けましたが、本ブログの”時計の針”は、まだ去年8月中旬の状態です。。。
現在、”約5ヶ月遅れ”のペースで書いてます(^^;)。(ご紹介したいお店が沢山ありすぎて、編集する手が追い付かないです。)
そんなわけで、しばらくは去年の投稿をする予定ですm(__)m。

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さて、新年第一弾は「昭和カラー全開のお店」をご紹介します。

今回ご紹介するのは角田市
食事・喫茶 果樹園」さん。

2023年8月12日(土)お昼、相方と2人で訪店。初訪です。

数年前からBMしていた老舗・洋食屋さんです。

その存在は、大昔から知っていました。
ただし、ご近所に大好きな「喫茶 たまや」さんがあるので、足を運んでみようか?という機会がこれまでありませんでした(^^ゞ。

と言うのも・・・「(メニューは全然違えど)お店さんのカテゴリはほぼ一緒だと思うし、おそらく雰囲気も似ているような気がするな~」と。

※<たまや>さんについては、以前「投稿No58.<https://morisen.net/?p=3501>」にて詳しくご紹介しております。(その後も何度も番外編でご紹介しています)

そして2023年8月「定期的な角田巡礼」に際し、「今回は(いつも行っている店の中から)どの店で食べようか?」と相方にヒアリングしたところ・・・
「たまには別の店で食べたい。前から気になっている、”果樹園”で食べてみたい」との返答。かしこまり、かしこ。

ということで、今回初訪店となりました。

角田市の<果樹園>さんは、「昭和の雰囲気を満喫できる店」としてよく知られています。

僕もずいぶん昔から予習だけはバッチリです(`・ω・´)b。
「家族経営(と思われる)
「店名”果樹園”を地でいく内装」
「昭和を絵にかいたようなノスタルジックなメニュー」
「結構ボリューミー&そこそこ安い」
「自家製ピザがお店さんのイチ押し」
「ハンバーグとエビフライが人気」
「オペレーションはわりとカントリー調(ゆったり&ノンビリ)
「いつもジモティーで賑わっている」

ちなみに、アラフォー以上(…いや、もはやアラフィフ以上かなぁ?…)でずっと仙台在中の方だと「果樹園」と聞くと、クリスロードとエスパルにあった「ケーキ喫茶 果樹園」を思い出す人も多いと思います。(嗚呼…懐かしい…。実は僕は30年前、1年間ほどクリスロード店の従業員でした。)
でも、今回ご紹介する角田の<果樹園>さんは、その「仙台の果樹園」とは全く関係ないお店さんです。というか・・・角田の<果樹園>さんの方がもっと老舗です
※仙台にかつて存在した「ケーキ喫茶 果樹園」(+思い出)については文末の【追記】にていろいろ書いておきました。

 

住所は、宮城県角田市角田町208
ロケーションは角田駅から徒歩15分くらい、角田郵便局から東側に入った路地。

どうやら<たまや>さん同様、角田っ子から愛されているようでして、角田市の観光ホームページにも紹介されています

<https://www.city.kakuda.lg.jp/site/kokokakuda/996.html>

そのページの記事によると・・・
◆もともとは駅前でスナックを営業されていた。その後、1970年代にこの地に「果樹園」を開店。
◆ピザは、生地が厚くて、食べがいがありファンが多い
◆店主様、大病をした経験から、その時に書き綴った「生きる」ことへの想いなどを言葉にして、店に飾っている
◆シルバーの常連客が多い。
◆店全体が昭和レトロ

正確な創業はわかりませんが、<たまや>さん同様、やはり1970年代創業なんですね。
おそらく創業50年くらいかな~と。(ちなみに<たまや>さんは1973年開業)

 

↓店舗外観

↑ぱっと見、洋食を提供するような食事処には全く見えませんよね(笑)。
果物屋・・・もとい、八百屋さんかと思ってしまいます(^^ゞ。
でも緑色バックカラーに映える白色のフォントでしっかりと「お食事処」「手作りピサ・・云々」等々が謳われています。そして店舗入口には「UCC」の看板も。

 

↓駐車場は店舗から数十メートルほど離れたところにあります。

お店から少し進んだ所に広めの駐車場。
きちんと線は引かれていませんが10台近く停めれそうでした。

 

↓店舗前

あらためて・・・文字をきちんと見ないと、まるで「八百屋」「商店」のような佇まいです(笑)。(そういえば仙台の果樹園も、緑を基調としたデザインだったなあ…)

12時半頃到着し、店内は7割の入りでした。

↓店内は入口から完全に昭和(笑)です。昭和ど真ん中(笑)。

入口から向かって左手の空間にカウンター席。右手の空間にあとはテーブル席が沢山あります。

席数は44席(カウンター4席、テーブル4人掛×8、8人掛×1)とのこと。

↑ホール中央には、熱帯魚の水槽!!!(熱帯魚のことは全く知りませんが、口コミサイトによると、中南米原産の熱帯魚「グッピー」らしい。)

古き良き昭和の喫茶店といった雰囲気。まさに「純喫茶」ですね。

店名が果樹園ということで?天井にフルーツのオブジェがいっぱい吊り下がってましたし、
他にも緑や果物などが店内の至るところに置いてあります。

↓漫画本がびっしりの本棚。これを読みに通うサラリーマンも多そうですね(笑)。

 

テーブルもや椅子もソファーっぽいのとか普通の椅子とか色々混在しています。
ナチュラルな「手作り感」や「歴史」を感じさせます。
「きどらない内装」がいいですね(`・ω・´)b。

↑案内されたテーブルがゲーム機になっていました(笑)(しかも、インベーダーやパックマンではありせんよ。ボタンを見た感じだと麻雀ゲームですね(^^ゞ)完全に「昭和のロードサイドの飲食店で見かけた光景」です。
幼少の頃にタイムリープ(笑))

<たまや>さんも「昭和ど真ん中」ですけど、こちらは更に昭和を感じます(笑)。

この日は、高齢の店主様と息子さん?かな。あとは初々しいバイトの女子(もしやお孫さん?)。なんだかとても家族経営の香りがするね。

 

↓メニュー表はかなりの年季が入ってます(笑)。

 

 

▼こだわりのピッツァ

SMLサイズが揃ってます。安いですねぇ👀!!
しかも手作りですからね。
「型に入れて丹精込めて焼くピザ」との触れ込み。

▼お食事系

写真と番号付き。しかも手書きなので「歴史・料理への愛情」をとても感じます(`・ω・´)b。分かりやすいしとても素敵です。

冒頭で記載したとおり、ハンバーグやエビフライが人気
ナポリタンも「昭和の喫茶店」ぽいとの噂。おそらく<たまや>さんみたいな仕上がりかなと想像。
かつ丼や焼肉定食など、サラリーマンに喜ばれそうなメニューもあればグラタンなど、お子様がワクワクするようなメニューも。
「ジャンボエビ」「ジャンボエビハン」など、ネーミングがチャーミング。

そして、「手作り」「ボリュームたっぷりのでっかいエビ」「やわらかに肉使用」など、お店さんのこだわりが沢山PRされています。

▼ドリンク系

青いソーダがとても目を惹きます👀💡。お子様とかは確実にワクワクしそう。
写真をみると器もとてもノスタルジック。
そして安い! サイホンで入れるコーヒーが380円レスカもクリームソーダもいまどき380円って・・・。(<たまや>さんもめちゃくちゃ安いですけど、こちらも・・・。
角田市・・・田町界隈の物価は昭和で止まっているのかよ??(゚д゚)!)

▼その他

ノンアルを一生懸命PRされていてなんかとても、優しさを感じますね。

メニューをざーっと紹介しました。どうでしょ?
なんかワクワクしてきませんか??
しかも安い!(当該ブログでも何軒かノスタルジックなレストラン、純喫茶をご紹介したことありますが、<たまや>さんとこちら<果樹園>さんが群を抜いて安いです)

 

 

僕は「ハンバーグエビ定食」をオーダー。
相方は、「クリームソーダ」と「手作りピザサラミMサイズ」をオーダー。

 

 

 

料理を待つ間、店内をぼーっと眺めていました。

なんだろ?初めて来たのにこの懐かしい感覚は・・・。

噂どおり、店主様が綴る「生への想い」が店内に沢山貼っています。
なんとも一字一句、重みのある言葉ですねぇ~。

 

 

 

 

 

 

↓まずは相方の対戦相手
◆クリームソーダ ¥380円

昔ながらのクリームソーダです。

ご覧のとおり、ボリュームがかなりあります(゜o゜)!
このサイズで380円と言う価格は破格です!

 

 

◆手作りピザサラミMサイズ ¥700円

ピザもとてもオーソドックスなビジュアルです。

生地が分厚くて、具がたっぷりです。
チーズもたっぷりかかっていて美味しそう♪

チーズがとろ~り(*’ω’*)。

Mサイズですけどボリュームもなかなかありますなぁ。

厚手の生地に濃厚なチーズとサラミがたまりません。
そして出来立てチーズとろ〜り!

↓2キレほど貰いました。

濃厚なチーズとサラミの旨味。見た目通り、なかなか美味しいピザでした。
なるほど・・・これは「持ち帰りに別途ピザも・・・」という気持がわかりますね。

 

 

 

↓遅れて僕の対戦相手が登場
◆ハンバーグエビ定食 ¥1,000円

ハンバーグとエビフライの定食だ。ノスタルジック全開のビジュアル♪。
なんだか 子供の頃デパートで頂いたお子様ランチを思い出します。
それのラージサイズバージョンという感覚です。

これぞ昭和のレストランの定食です。(昭和の頃の、三越や藤崎や丸光・・・そんなデバートに存在したレストランのショーウインドウーの食品サンプルを思い出しました)

ハンバーグはニクニクしいタイプ。
タネにしっかり味がついていて、身がギュッとつまっています。
割と粗挽きかな。でも、とても柔らかいです。

濃厚のデミグラスソースが滴ります。

ソースも美味しいねぇ!。ご飯に合うなぁ(*’ω’*)

ご飯の炊き加減は・・・まぁ普通でした(^^ゞ。

味噌汁は結構地味なタイプ(これも一応手作りかな?まぁ無難な仕上がり)

 

さてさてお待たせしました! お店さん自慢のでっかいエビフライ!

とても太くてデカい!

箸で持ち上がると重量感が半端ない!
タルタルソースをたっぷりかけて挑みます(`・ω・´)b。

ガブリ!!

食感は、決してプリプリしているわけでもないですし、そしてさほどジューシーさもありません。結構、パサパサしていると思います。
でも、身がギッチリつまっていて、「口に含んだ時の充実感」ととても感じます。そして、カラッと揚げられた衣との一体感が素晴らしいですね!
うん、美味しいと思います(*’ω’*)。
「身が詰まっていて食べ応えのある、香ばしいエビフライ」という表現が良いかも。タルタルソースも恐ろしいくらい合います。

 

そこそこヤンチャなメニューですのでサラダは一服の清涼剤。

シャキシャキキャベ千とトマト。

 

このハンバーグ、個人的にはドストライクです♪。
肉汁ジュワータイプではありません(そもそも昭和のハンバーグはそういうスタイルでは無かったので)。でも、ジューシーです。

デミグラスソースがとてもハマる、昔懐かしい味です。
ご飯がガンガンすすむ君(`・ω・´)b。

 

そして、カリカリに揚げられたビックサイズのエビフライ

とても食べ応えがあります。

ハンバーグエビ定食はそこそこボリュームありました。それに相方のピザ2キレをもらったのでかなり腹パンパンになりました(^^ゞ。

 

 

ご馳走様でした。

美味しかったです(`・ω・´)b。

今回ご紹介した品々、昭和世代の僕にとっては、どこか懐かしさの漂う美味しさでした(なんだか童心に戻る品々でした)。

いろいろ食べたいメニューが目白押しです!また絶対に来よう!

 

 

【追記】
※以下、今回は個人的な小ネタや回顧録などm(__)m。

◆角田についてアレコレ:
僕は仙台生まれ仙台育ち、生粋の仙台っ子ですが、実は角田市は第二の故郷です。
母が角田の出身でしたし、(母の仕事の都合で)赤ん坊の頃に半年くらい当時角田にあった祖母の家に預けられたこともありました。
なにせ自分の家の墓が、角田市の某お寺にあります(将来はそちらに眠る予定です(笑))
ということで、幼い頃から何度も何度も来たことがあります。
今でも、墓参り等で、年に4回ほどは必ず訪れる「僕にとって田舎と呼べる」唯一の土地です。

そんな僕にとって「角田」の心揺さぶられるキーワード

「ひしだい」「ゆやす」「まるみや」「やっちゃん(のタンメン)」「角田ブラック」
「タコの滑り台」「郷家のコロッケ」あとは、(数年前に閉店した)「末広食堂」
近年は「角田ロケット」

こんな感じで懐かしいワードが出てきます(たぶん、角田の方だったら「ウンウン」と頷いてくれるはず(笑))

角田巡礼の際に利用する食事処

<光華飯店>さん、<たまや>さんが基本。あとはたまに<シンケンファクトリー>さんなど。

最近は、中華<かずき>さんも開拓しました。

他にも未訪の店やたまに行く店や懐かしい店があります。

そうだ、食事処ではないですけど<郷家>さんのお惣菜も外せません。

角田はいろいろ食べたい店多いから迷うんだけど、今後は今回ご紹介した<果樹園>さんもありますし、今後はもっと悩みそうです(^^ゞ。
毎回ローテしないとな(笑)。

※<光華飯店>さんについては、以前「投稿No140.<https://morisen.net/?p=6214>」にて詳しくご紹介しております。(その後も何度か番外編でご紹介しています)
※<たまや>さんについては、以前「投稿No58.<https://morisen.net/?p=3501>」にて詳しくご紹介しております。(その後も何度も番外編でご紹介しています)
※<シンケンファクトリー>さんについては、以前「投稿No177.<https://morisen.net/?p=7665>」にて詳しくご紹介しております。
※<かずき>さんについては、以前「投稿No300.<https://morisen.net/?p=13131>」にて詳しくご紹介しております。
※<郷家>さんについては、以前「投稿No108.<https://morisen.net/?p=5083>」にて詳しくご紹介しております。

◆仙台の果樹園:
冒頭でチラッとご紹介したとおり昭和後期~平成初期にかけてクリスロードとエスパルに
「ケーキ喫茶 果樹園」がありました。

女性にとても人気のあったお店でした。ケーキがメインの喫茶店。
主な客層はOL・女子大生・女子高生が多かったですね(女子率9割)。
僕は今から30年ほど前に、そちらで1年ほどバイトしていました。
(僕は、ホールのみならず、ケーキを切ったり、カウンターで飲み物・パフェ・スイーツメニューなどを作ったりしてました。)
売れ残ったケーキは廃棄処分となるため、従業員特権で、ただで貰ってました(*’ω’*)。
(「廃棄するくらいなら従業員にあげちゃえ」的なテイですね。お店のレアチーズタルトが大好きで、レアチーズが余った日は優先的に貰っていたっけなあ・・・。)

「果樹園」は、当時の仙台のローカル番組「マンモスTV」や、「せんだいタウン情報」で紹介されたり、結構メジャーなお店でした。
クリスマスイブは凄まじく混んだ記憶があります(◎_◎;)。

お店の経営層の方々は全国区<イタトマ>さんを激しく意識していたっけ(笑)(店長の命令?で、偵察に行ったこともありました)

そんな「果樹園」ですが、1年間勤務ののち、辞めたあともたまに、食べに行ったりしたんですけどね。
でもしばらくして僕は、国分町の飲食店でどっぷり働いていて「身も心も(半ば)国分町の住民」となり果ててしまいました(;^_^A。
そんな生活環境の変化もあり、やがてクリスロードの「果樹園」からは自然と足が遠のきました・・・。(僕が「天一」にハマり始めたのもこの頃。まだ国分町に「仙台っ子ラーメン」がオープンするほんの少し前のハナシです。当時・・・バブル崩壊真っ只中の国分町も、とても哀愁が漂っていて今となってはとても懐かしい。
あれだけ「キャッキャッ」と騒いでいたサラリーマンやOLが、国分町からどんどん姿を消していった・・・1993年~1995年頃は、そんなシーズンでした。)

時は流れ・・・・2000年過ぎ頃だったかなあ?
ヤングサラリーマンの頃、クリスロードをいつものように歩いていて「果樹園」が突然閉業していてちょっとショックだったなぁ・・・。(「果樹園」の跡地には「カプリチョーザ」さんという大衆イタリアンがオープン。
その「カプリチョーザ」さんは、つい数年前に閉店しましたが「果樹園」同様、比較的長期間、市民に愛されたお店だったと思います)

長々と失礼いたしましたm(__)m。