【杜仙・食べ歩き班_No.309】ラストインパクト
Posted on : 2022.11.07

※今回はちょっと番外編。割り込みで、急遽・最近のネタを投稿しますm(__)m

こんにちは! 杜仙・食べ歩き班です。”第19の使徒”です。

僕が9年前から”常食”としている「セカンドインパクト」というG系ラーメン
当該ブログでも何度かご紹介したことがあります。

セカンドインパクト それは・・・
熱々の炒め野菜/ドデカイ豚肉/コッテリ背脂/タップリのニンニク」でコーティングされた札幌味噌ラーメン
スープは「まろやかで甘い西京味噌」がベースで、そこに炒め野菜の香ばしさが加わります。そしてニンニクでガツーン
小麦香る太麺。そして、極めつけはなんといっても、とてつもないボリューム

そんな逸品を提供するのが青葉区双葉ケ丘
ラーメン雷(いかずち)さん。

この10年間、いつも僕の身近に存在していました。(何しろ家から徒歩10分のご近所飯(`・ω・´)b)
※<雷>さんについては、以前「投稿No14.<https://morisen.net/?p=2535>」にて詳しくご紹介しております。
※その後も何度も番外編でご紹介してます。最後にご紹介したのは、もう一年も前です。
↓それがこちら
「投稿No260.<https://morisen.net/?p=11354>」

そんな<雷>さんに関して今から一ヶ月前、2022年10月頭に衝撃的なニュースが舞い込みました。
「なに!?雷 が、今月末(10月末)で閉店する!?(+o+)!?」
その一報を聞き、目の前が真っ暗になりました・・・。
「なにかの間違いであってくれ・・・どうせガセネタだろ???」

おそるおそる、お店さんのツイッターを見ると・・・・

ガーン!(゚д゚)!。もう「セカンドインパクト」が食べれなくなるなんて・・・( ;∀;)。

そんなわけで、「惜別の情」をこめて、まずは<雷>さんの個人的な思い出を綴ります・・・。

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<雷>さんが青葉区藤松にオープンしたのが今から10年前・・・2012年秋です。
焼鳥居酒屋さんの跡地に居抜きでオープン。

最初の半年間くらいは、もっぱら「醤油ラーメン」ばかり食べてました。

札幌スタイル王道の炒め野菜スープ+卓上で自分ですりおろすニンニクの風味」がとても美味しくて、開店当時から結構な頻度で通ってました。札幌王道の醤油と言えば、<純連>さんの正油ですがおそらく当時は、<雷>さんの方が好きだった記憶がある。

そしてオープンして半年してくらいかな?
その後の不動の人気を決定づける「セカンドインパクト」🍜がリリースされたのは💡。

約10年前。当時のラー専業界は、全国的に「G系ブーム」という波が発生。仙台にもぼちぼちそのムーブメントが押し寄せてきたころでした。しかも、G系の源流ともいえる二郎系、その総本山「ラーメン二郎」さんの仙台店ができたのもこの頃。

実は僕は、当時・・・約10年前はG系ラーメンが苦手でした(^^ゞ。
ビジュアルも、ちょっとエグイな・・・と思っていたし、そもそも太麵はそんなに好きではなかったし、二郎系特有のデロデロ麺がどうにも好きになれませんでした(大昔、東京で食べた「二郎」があまり良い印象では無かった。まぁ、あとから「メンカタ」や「メンカタカタ」を覚えたので食べれるようになりましたけど)

そんな僕でしたが、今から9年ちょっと前に<雷>さんでリリースされた「セカンドインパクト」を食べて衝撃を受けました(゚д゚)!。
二郎系同様、ボリュームはたしかにきついけど、とても美味いからガンガン食べれる!
これは病みつきになる。とてもジャンキーだ!

それまで僕にとっては学生の頃からずっと、「ジャンク」=「天一」でした。
でも「セカンドインパクト」は、それを遥かに超えるインパクトでした。

<雷>さんはその後、この「セカンドインパクト」という看板商品が人気を博し、
「仙台で、G系の札幌味噌ラーメンが食べられるお店」として大いにブレイク
TVでもご紹介されたりして、一時時期は行列店となりました。

でも藤松は駐車場がわずか3台だったので当然キャパオーバー(まわりにコイパも無かったし)。
そんなわけで、創業から5年後・・・今から5年前の2017年の秋ごろに今の店舗・双葉ヶ丘に移転
藤松から北に直進1キロほどしか離れていない立地です。(嬉しいことに僕にとっては移転前も移転後も、どちらも歩いて徒歩10分(^^))
駐車キャパが一気に10台以上となり、店内の収容キャパも倍近くになり、万全の運営体制となりました。

そんな時代がずっと続くと思われましたが、暗い影を落とし始めたのが、今から2年半前に到来した「コロナ禍」

2020年春以降、この世界的なパンデミックの影響で閉店した飲食店は
仙台でも数えきれません・・・。(僕の好きなお店もこの2年半でどれほと閉店してしまったことか・・・(>_<))
そんな長引く不況の中、順風満帆に見えた<雷>さんも、実は相当な苦労をされたようですね。
たしかにこの2年半は、外で並ぶことなくすぐに食べることができました。今にして思うと、満席のかつての光景を久しく見ていない気がします。
そして、コロナのもたらした経済状況の悪化。(あるいは最近は、近くの大国がおっ始めた残酷な戦争も、関係していると思われる)
原材料の高騰も、モロに影響受けたと思われます。
創業当初780円だったセカンドインパクトが今や980円ですからね。

お店さんとしても「これ以上の値上がりは現実的ではない」と断腸の思いで閉店を決意されたんだと思います・・・(正直、僕もお財布事情としては、ラーメンの”デフォ”の価格としては、1,000円が上限ですねm(__)m。)

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そんなわけで、9年間食べ続けたセカンドインパクト。
お店には、この10年間で80回くらい通いました。(一時期は、月に2回くらい通っていた時期も)
そのうち、セカンドインパクトは推定ですが・・・食歴約60食!。

一生忘れないラーメンです。

 

僕なりに最後のお別れに行ってきました・・・。

 

2022年10月10日(月)の夜にお邪魔しました。約2ヶ月ぶりの訪店。

閉店を惜しんでか、夜なのに店内はほぼ満席。
やはりこの店は、多くの方々に愛されていたんですね・・・。

 

 

長年見慣れた取説

昔はもろに「綾●レイのシルエット」も描かれていたんですが、双葉ケ丘に移転した5年前くらいからは消滅しましたね(笑)
※ちなみに券売機が導入されたのも移転後です。

 

 

 

◆セカンドインパクト(厚切り) ¥980円

嗚呼・・・これが最後の雄姿です。
ここ最近は「油増し」で食べてましたが、最後は敢えてノーマルで。
(ちなみに、僕も若者に負けじと、以前は「野菜マシ(無料)」で発注していましたが、3年くらい前から完食が厳しくなりました。「中年の胃袋は年々・・・縮小する」ってことを身をもって実感しました(-_-;))

 

 

香ばしい炒め野菜が最大の特徴!(「二郎系」の「ボイルされたクタっとした野菜」とは表情がかなり違います。)

 

 

濃厚な味噌スープ。野菜の香ばしさ

 

 

某製麺所に特注しているセカンドインパクト専用の太麺。

いまでこそ僕も二郎系のデロっと・ムニっとした太麺が食べれるようになりましたが昔は苦手でした。でもこのセカンドインパクトの太麺はするっとして食べ易かったです。

小麦の風味がたまりません♪。

 

 

 

そしてセカンドインパクトと言えばこの肉厚な豚ブロック!

コアなファンならご存じだと思いますが、当初はこの巨大豚×2枚がデフォルトでした! つまり、豚2枚で当時は780円!
僕が初めて食べたのは2013年夏でしたが、その時食べきれませんでした。そして2回目からは「肉ハーフ」というオーダーの仕方を覚えました。そうすると豚が1枚となり、ちょうど今のデフォと同じボリュームです。しかも「肉ハーフ」にすると料金も50年値引きとなり、730円でした♪。

つまり、今980円のセカンドインパクト(豚1枚)は、「当時730円で食べれた」ということです。250円の値上がり・・・
お店さんが悪いわけではありません!。これが世の中の経済状況を示しているんです!。
(給料は全く上がらないのに物価だけがどんどん上昇していく・・・。ニッポンはどこに向かっているんだ??)

二郎系の「トロトロした豚」と比較すると、割とカタめのゴツイ豚です。それても適度にホロホロしていて美味しいです♪
噛むほど満腹中枢が刺激されます。

 

背脂とニンニクを徐々に溶かしていくと・・・・味噌スープの味わいも途中から表情が変わり、ガツーンとジャンクな風味を帯びてきます。

そんなジャンクな味噌スープと炒め野菜を時間をかけて堪能するのがいつもの儀式。

 

 

この麺も最高だったなあ・・・。もうこれでお別れか・・・。

 

 

ご馳走様でした。

創業当初から最後の最後まで、変わらぬ美味しさでした。

10年間ありがとうございました😢

 

 

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【追記】
◆ということで、僕は無事2022年10月10日に食べ納めがすんなりと叶いました。
でも、その後は10月31日までもっともっと人が押し寄せ、連日、開店~閉店まで行列が絶えなかったようですね。

実は最終日前日・・・10月30日に、「せめてもう一回くらい・・・」と思いお店の前を通ると
この状態(店内にも待ち列が見えました)。

あきらめて退散。
※尚、一応10/31で通常営業は終えましたが、お店さんのツイッターによると、
「11/1~11/5の夜20時~22時・・・”在庫(食材)が続く限り” かつ ”少人数のオペなので提供は遅くなる”・・・ということ前提で、最後の最後の営業」があったようですね。そこでも行列がすごかったらしいです(さすがにそこに行くだけの若さとエネルギーは僕にはもうないので…)
あらためて人気がスゴイお店だったと思います。

◆2022年11月某日。シャッターが閉まった状態。

◆これを書いている今、すでに・・・「またセカンドインパクトが食べたい!」という感情が混みこみ上げてきます。
禁断症状です・・・。
でももう、食べることは叶いません😢
他所で味わうことができない、唯一無二の味が、また一つ消滅しました・・・。
世の中はつくづく・・・諸行無常だなぁ。