こんにちは! こちら、杜仙・食べ歩き班です。
今回ご紹介するのは黒川郡大和町の
「晴れたらいいね」さん。
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2024年9月1日(日)訪店。初訪です。
まず目を惹くのは大変ユニークな屋号👀💡
「晴れたらいいね? うん、(大半の方はたぶん)雨よりはいいよね。で・・・・なんのお店なんだろ??」・・・・ってなりますよね(^^ゞ。
<晴れたらいね>さんは自家製手打ちそばを提供するお蕎麦屋さんです。
「自家製の石臼挽き手打ちそば」と「新鮮な野菜天ぷら」が有名。
住所は宮城県 黒川郡大和町 落合桧和田中道36
黒川郡大和町のインター東側・・・・ロケーションは吉田川の北岸の集落。
田んぼに囲まれていて、住宅もまばらな細い道路の奥まったところにあります。
地元の方以外は、ナビがないと絶対にたどり着けないような立地です。
そんなロケーションにも関わらず、「絶品のお蕎麦」を求めて、車で大勢のお客さんが押し寄せます。まさしく「隠れた名店」です。
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💡💡<晴れたらいいね>さんってどんなお店??👀💡💡
◆田んぼに囲まれた趣たっぷりの民家
→その実態は、農家民宿 兼 蕎麦店
→農家民泊(一泊6,000円※)やそば打ち体験(5人で4000円※)の他、貸し農園なども行っている
※最新の価格は不明m(__)m。
◆創業2001年(2003年?)
→詳しくは以下の通り
2001年に開催されたみやぎ国体 の際、町内にある自転車競技場に出場する選手達(10数名)を 民泊として受入れたのがお店の前身。
その後、2003年に蕎麦をメインとした 農家民宿( 現在は会員制 )を開業。現在に至る
※お店さんの公式を見ると「2001年創業」と発信されていました。
◆本格的な石臼挽き手打ちそば
→一日限定30食!!!
→地元の大和町鶴巣産、無農薬の自家製玄そば100%使用。
→蕎麦を石臼で自家製粉
◆季節の山菜や野菜の天ぷらも有名
→基本的にほぼこちらの農場や地元でとれる素材を提供されています。いわゆる地産地消というポリシー。
◆家族経営
→お若いご夫婦(店主様+若女将)と、年配の御夫婦(先代のおじい様+おばあ様)4人で切り盛りされている
→それと猫ちゃんも、口コミサイトでずいぶんとご登場してました(笑)。
→お蕎麦の手打ち担当はおじい様
→おばあ様の接客も明るくてとても人気。
つまり、お店の雰囲気がとても良い(*^^)v
◆食堂は建物の奥にあり古民家レストランといった佇まい
→座敷やテーブルの食堂など建物内はとっても広々♪。ゆったりと自然の中でお蕎麦を味わうことができます!
※「家族経営」&「こだわり抜いた料理」&「丁寧なおもてなし」というスタイルですので、案内や提供には時間がかかるご様子。お時間に余裕ない方は向いてないと思われます
◆屋号にはどんな意味が?
→不明(^^ゞ💦。お店さんの公式にも書いてませんでした。
でもとても健康的なネーミングですよね!
※ご家族のどなたかがドリカムファンなのかな🤔?
◆ネットで見つけたお店さん発信のメッセージ
『宮城県黒川郡大和町鶴巣産の信濃一号を玄蕎麦で仕入れ、石臼で自家製粉しております。
粉づくりから蕎麦打ちまで全て手作業です。
鶴巣産 信濃一号の、香り高く、透明感と艶のあるお蕎麦をご堪能ください。』
『自家製にこだわっており、売店で販売している、みそ、梅干し、そば茶、そば塩、そば味噌
全て自家製です。ご来店心よりお待ちしております。』
『予約可
お電話でのご予約のみ承っております。
お蕎麦が限定30食ですので、ご予約をおすすめします。
団体様でご利用の場合は、お早めのご予約を
お願い致します。』
→!これ重要!
「限定30食」「遠い郊外」ということもあり予約されてから訪店されるのが望ましいです。(僕らは今回、事前知識なしに突然訪店しました。そして運よく食べることができました(^▽^;)。)
◆お店さんの公式サイト
<https://www.instagram.com/haretaraiine.y/>
<https://x.com/haretara___iine>
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吉田川の北岸のとてものどかな集落です。
幟旗と看板がなければ絶対に素通りしてしまうと思います💦。
道路沿いに看板とのぼりが立っています。カーナビ見ながらこれらを目印に車を走らせました。
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だんだん道が細くなってきたぞ。
↓こちらの家屋に広がる敷地が第二駐車場です。
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↑逆の角度から見た第2駐車場
↓農道のような道を進みます。
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↑この突き当りに見えるのが第一駐車場
お店は、ここからもう少し奥です
建物が見えて来ました。どこから見ても、普通の農家の佇まいですよね(笑)。
あらためて・・・ここはカーナビ無しだと無理だね。。。
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↑建物の周りにも、そ車がチラホラ見えます💡。公式によると駐車場は約10台となっています。先ほど「第1駐車場」と「第2駐車場」を通りましたが、基本的に、駐車場は 敷地内どこでもOKらしい(お店さんに相談すると、どこに停めて良いかを教えてくれるらしい)。
僕らはここまで車で来て、どこも満車だったので先ほどの第2駐車場まで戻り車を止めてきました((;^_^Aそしてそのあと歩いて再度建物まで向かいました。
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↑歩くとあらためて「田んぼのど真ん中」だと実感しました。
↓歩きで再度お店に到着。
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↓店舗外観。どこから見ても普通の農家です
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庭園に囲まれています。
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(ここに来る途中、何度か「楓太」の旗を見かけました。「楓太」ってなんだろ?? お蕎麦関連の呼称??)
↓▼左:石臼そば工房
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↑▲右:なぜかバスケットリング。(民宿客のための娯楽?あるいはご家族にバスケットマン桜木がいらっしゃるのかな?)
入り口がもう、完全に家の玄関です(^^ゞ。
「商い中」の立て看板がないと、とても入れませんね(^^;)。
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まるで「田舎の実家」に帰ってきたような錯覚を起こします(⇒いやこれは、”借りて来た表現”です(^^ゞ。なにせ僕にはこんな田舎に実家はないので。そんな方が羨ましいです。)
玄関をくぐると、奥からおばあ様が「今日はようこそいらっしゃいました!奥までお進みくださいね」と優しくお声かけしてくれました。
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ボードには「靴を脱いで左へどうぞ。食堂でお待ちしています」と書いてます。
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ボードに書いてあるとおり入口から左手縁側に入ります。
↓とても広い縁側!。3間ぶち抜きの大きな広間を通り越します。
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縁側の突き当り・・・。「右手の和室を通り抜けるとスリッパがございます。右へどうぞ!」
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右に歩き、広い和室を通り抜けます。
かなり広い和室で、民宿用途でフル活用されている空間かなと想像しました。
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そして、スリッパに履き替えます。おっ!すでに和室でお食事中のお客様も見えます。
なんか旅館っぽい。
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スリッパに履き替え廊下を右に歩くと、食堂が見えてきます。
ここまで家の中に色々案内書きが書かれてきて、建物の中をぐるぐる歩き、ようやく食堂に到着。
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食堂に入りスタッフさん(奥様でおもおばあさんでもなく、若い方)とファーストコンタクト。
予約なしで訪店したことを告げると「あいにく満席ですが、お待ちいただければご案内ですます。ただしお時間かかります」と。
ここで初めて「そうか、こちらは予約してこないとダメなお店さんなんだな」って初めて知りました(^^ゞ。
そして「混んでいるのでお車で待機願います」とのご指示。
携帯番号を申告し、再度第2駐車場まで戻りました(^^ゞ(食堂から第2駐車場までは徒歩5分ちょいくらい)
↓歩いてきた縁側を戻り外に出て、遥々第2駐車場に戻りました。
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ここらが長かったですね。第2駐車場でうたた寝しながらノンビリ待ちました。
そして40分後にようやくTELで呼び出し。
急いで建物に向かい、再度食堂を目指しました。
という事で、受付してから約45分後にようやく食堂に入室。
お食事をする部屋へ。こちらはここまでの和室とは異なり、やや洋風チック。
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席数は公式によると30席。
テーブル席(4人掛け)3席、座卓席(2人、4人)6席
※公式を見ると、団体客も受け入れているご様子ですので、団体客はおそらく先ほどの大広間で受入なんでしょうかね👀?
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「トイレ・お風呂」の案内札なんかも印象的で、あらためて飲食店というよりも民宿的な雰囲気がありますね。
厨房はオープンキッチンになっていて、若い男性が調理されています。おそらくこの方が店主様ですかね?。若大将といった雰囲気(なかなかのイケメン!)
配膳と接客は、その奥様らしき方と、さきほど受付してくれた若い女性の2名で切り盛りされていました。
(口コミサイトで人気のおじい様とおばあ様はあいにく、会えませんでした(^^ゞ。あ、おばあ様にはさきほど入口でちらっとだけお声がけいただけましたけどね)
↓お土産コーナー。
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自家製のそば塩や、そば茶などが販売されています。
僕らはは4人掛テーブルに案内されました。
席についてすぐに蕎麦茶が高速サーブ。
↓メニューをご紹介します。
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※食べた当時のメニューです。最近、2025年5月に値上げされたようです。
とてもシンプルです。
「ざるそば」800円。大盛+200円、特盛+400円。
「かけそば」900円、「きのこそば」1,000円
評判の「季節の天ぷら」一人前500円。
お蕎麦通の方々には大人気の「そばがき」なんかもちろんあります。
「おかめ」?。これは「そばがき」を素揚げしたものらしい。
一番人気は「そばセット」で、ざるそば、天ぷら、おかめが付いて1,400円になります
本格的な手打ちそば店としては、あかなかリーズナブルな価格ですね。
尚、メニューについては、聞くと丁寧に教えてもらえます
(口コミサイト見ると、おばあ様がとてもお話好きのようで、かなり詳しく教えてくれ会話が止まらないご様子(笑))
相方のオーダー
◆ざるそば ¥800円
僕のオーダー
◆ざるそば大盛 ¥1000円
◆おにぎり ¥100円
それと2人で、
◆季節の天ぷら二人前 ¥900円
をオーダー
↓自家製の麺つゆと自家製の蕎麦塩。薬味と大根漬け。
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女将が一品一品、丁寧に説明してくれました。
漬物は自分が全く食べれないので相方に贈呈。(漬物がとても嫌いな珍しい人物です。僕の生涯もそう遅からず終焉を迎えますが、我ながらとても損している人生だったなぁ・・・我が生涯に一片の悔い有り!)
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美味しそうに食べてました。
厨房奥からは天ぷらを揚げる心地良いサウンドと香ばしい香り(*‘ω‘ *)。
10分くらい後に季節の天ぷらが配膳。女将から丁寧に説明を受けました。
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「今日の天ぷらは・・・茄子、ピーマン、玉ねぎ、万願寺唐辛子、ゴーヤ、ズッキーニ、舞茸、サツマイモ、かぼちゃ・・・・です」
これは期待以上です。
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そもそもこの日は、相方が「美味しい野菜天ぷらを食べたい。どこかにそんなお蕎麦屋さHないかな?」と言い出し、ネット検索し急遽こちらがヒットしてやって来ました。
そして、この野菜天を目にして相方は感無量な表情(*’ω’*)。
「天ぷらは、こちら蕎麦塩でお召し上がりください」と女将。
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お野菜は「ほぼ自家栽培」とのこと。
どれもカラッと揚がっていても美味しいです。カリカリ&サクサク&ふっくら♪。
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サツマイモ、玉ねぎ、かぼちゃ・・・どれも素材の旨味が口の中に溢れます♪。
たしかにこれは汁じゃなくて塩がいいですね♪。
全部うまい!
そのあとすぐにお蕎麦もサーブ。
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↓相方の普通盛
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↓僕の大盛
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石臼で挽いた手打ち蕎麦(全くお蕎麦は詳しくないので「石臼挽きとはなんぞや?」も
詳しくは語れません(^^ゞ。) 無農薬の地元玄そば100%とのこと。
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やや茶色味かかったていて、透明感があります。
細めですがコシがしっかりしたタイプ。キュッとした固目の歯ごたえ。
風味がとても良い。喉ごしも良い!
ただし(蕎麦通の方からするとこれが手打ちの醍醐味なんでしょうかかね)、長さが不均一。
僕が食べた大盛りの方は、(たまたまなのか?)短めにぶつ切れていました。
まぁ、手作り感がひしひしと伝わりるのでこれも醍醐味なんでしょうかね。
↓一方で相方の方はこのような細長いビジュアルでした
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(個人的にはこのような細長い蕎麦が好き(”◇”)ゞ。でも相方に行ってもチェンジしてくれなかった💦)。
蕎麦つゆは無添加自家製。甘味控えめで濃いめ。鰹節がほのかに香ります。
↓おにぎりもやって来ました。
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具なしの塩むすびが半分サイズ×2個で提供。そして梅干しが添えてます。
農家で食べるホカホカのおにぎり。コメント不要の美味しさ(`・ω・´)b。
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梅干しは(漬物ほどじゃないですけど)普段あまり好んで食べないので、中に入っていなかったのがなにげに嬉しかったDせう(笑)。梅干しは相方に贈呈しました。(もちろんとても美味しいと言ってました)
天ぷらはどれも美味しかったですが、
僕の中では舞茸がMVP👑。超カリカリで絶品!!
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万願寺唐辛子やゴーヤの天ぷらなんて初めて食べたかも🤔。
ゴーヤの苦みもいいですねぇ。
最近は、山形系の田舎蕎麦や、あるいは真逆の更科が最近多かったので、久々に「オーソドックスな茶色いホシが入ったお蕎麦」を食べました。
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汁は優しい味でした。
お蕎麦も美味しかったですが、野菜天はもっと美味しかったです!
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野菜の甘さや苦みや食感がたっぷり味わえる。
塩で味わう、野菜を堪能する絶品の天ぷらでした。
(このボリュームでこの味わいで・・・しかも全て新鮮な育てた野菜で、900円はかなりハイパーコスパです)
相方も「(お蕎麦屋さんとしては)過去一で美味しい野菜天ぷらかも」と、大絶賛♪。
↓蕎麦湯とスイカが配膳。
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スイカはさすがに自家製じゃないと想像(違ってたらごめなさい)
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蕎麦湯は、少しネットリとしたトロミを感じ、深い味わいでした。
御馳走様でした。とても美味しかったです。
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ボリュームもそこそこあり、胃袋も満たされました♪。
お店の方々はとても丁寧・親切で居心地もとても良かったです。
そして帰り際、イケメン店主様の挨拶も元気で丁寧でした。
<晴れたらいいね>さん、ほぼ予備知識なしに突然やって来ましたが大当たりのお店でした。「相方はかなり記憶に残る店だ。また絶対に来たい!」と大絶賛。
<注意事項>
・一日限定30食での営業なので、予約してから行きましょう!
⇒僕らは何も知らずに予約なしに行って、たまたま運よくありつけました
・提供まで30分以上かかったので、時間がある時に伺う事をオススメします。
⇒パッとご飯を済ませたい方は不向きです。
(食材はもとより、建物やご家族も含め)ニッポン農家っていいなぁ(*‘ω‘ *)。
そんな気持ちにさせてくれる、とても至高のお蕎麦屋さんでした。
【追記】
◆田舎の実家に帰ったような望郷感
とてもアットホームな雰囲気で癒される時間でした。
口コミサイトを見ると、「猫を抱いたおじいさん」「とても明るい(マシンガントークの?)おばあさん」
などのホッコリする小ネタが散見されました(笑)。
「のどかなロケーションで、まったり&ゆっくりランチしたい方」に向いているお店さんですね。(先述の通り、時間がないピりついている方はご利用を避けましょう。場にそぐわないです(^^ゞ)
◆晴れたらいいね
「山へ行こう~♪ 次の日曜~♪ 昔みたいに雨が~♪・・・・」
ついつい、ドリカムを口ずさんでしまいます(^^ゞ。
いや、ドリカムよりも、石田ひかりちゃんを思い出します(笑)。
僕みたいに、この屋号から30年チョイ前のNHK某朝ドラを思い出された方は、アラフィフ世代以上かなぁ?
まさに”ひらり”とした雰囲気でした。