【杜仙・食べ歩き班_No.342】仙台駅前のレジェンド・これぞ ”大衆” 焼鳥屋!
Posted on : 2023.05.20

毎度どーも! こちら杜仙・食べ歩き班です。
たまには焼鳥屋さんでもご紹介しょうかな(‘◇’)ゞ

今回ご紹介するのは仙台駅前
「元祖 狸の焼鳥 本店さん

2022年11月30日(水)の夜、知人とチョイ飲みで訪店。

僕は、10年ちょいぶりの訪店・・・・もとい、
昔何度か利用したことあるのは(今は存在しない2ヶ所の)「支店」さんなのでこちら「本店」さんは初訪です(^^ゞ。

住所は仙台市青葉区中央1-6‐39 菊水ビル仙台駅前館 7F

仙台駅の西口から駅前通りを北にすこし進んだ広瀬通りの手前あたりにある雑居ビル。
その7階に”ひっそりと”お店があります。

<狸の焼鳥>さんは、仙台でとってもポピュラーな焼鳥屋です。
昭和~平成~令和を通して仙台市民(特に呑兵衛)から・・・・
「仙台駅前にある、大衆的な焼鳥屋」「ノスタルジックで値段も安いお店」
・・・として親しまれているお店です。

<狸の焼鳥>さん、昭和28年創業。創業70余年のまさに”老舗”です。
ただし今回ご紹介する「本店」さんは、もっと後にできたお店のようです。
と言うのも、昔は<狸の焼鳥>さんは市内に3店舗ありました。
「本店」「仙台駅前支店」「花京院支店」
そして元々は「花京院支店」さんが「昭和28年創業の本家本元」だったようです👀💡。

その後「花京院支店」は今から10年以上前に閉業し、
「仙台駅前支店」はつい最近・・・2020年の年の瀬に閉業。
今現在は「本店」さんだけしか存続していません。

 

====<狸の焼鳥>さんに関するトリビアの泉====
◆店名の由来が不明(謎)
なんともユーモラスな店名ですよね(笑)。
・タヌキの肉を提供? ⇔ ×(絶対に違う!(笑))
・店員さん達がタヌキ? ⇔ ×?(’もしや?)
・お客さんがタヌキ? ⇔ ??(どうなんだろ??確かに・・・僕も含めて、世間には色んな意味で「タヌキ」が大勢います(^▽^;))

◆まさに大衆焼鳥屋
・いつもサラリーマンのおじ様達で賑わってます。(しかし近年になり、意外と「若いカップル」のご利用も多いらしい👀💡。今風に言うと「エモい」のがウケているかな?)

◆焼鳥
味付けは「塩味」のみ塩味一本勝負!
サイズは小ぶり。そして、カリカリな焼き加減。
・”昔ながら”系の焼き加減?。しっかり焦げるくらい焼かれている
決してお洒落な焼鳥では無い(肉質が云々・・・焼き加減が云々・・・というこだわりが強い方には、あまりお勧めできません(‘◇’)ゞ)
・しっかりとした塩加減なので、まさにお酒がススム味わい
(ビールがとても捗ります♪。もちろん日本酒にも合います♬)
・焼鳥の単価が安い!なんと1本90円(*’▽’)。
ただし!(これ重要)「注文は10本単位で!」というルールがあります。
一軒、悩ましいハードルのようですよね?。
でもこちらの焼鳥は先述の通り「小ぶり」なので、「10本」は男性や若い方あれば
ペロッといけちゃいます(`・ω・´)b。
・焼鳥の種類は少ないです。シンプル。
(そして、他のサイドメニューも少ないです)
一番ポピュラーなオーダー方法は・・・・・
「親方のおまかせ10本」という盛り合わせです!
※このオーダー方法については、のちほど詳しく説明しますね(`・ω・´)b
(口コミサイトを見ると色々と・・・・
「親方おまかせを4セット食べた(40本)」とか、
「恥ずかしいけど、100本ペロッと食べちゃった(笑)」・・・etc、
いろんな経験談が散見されました(‘ω’)。)

◆親方
・こちら「本店」さんの親方は、とても有名です。まさにお店のカオ。仙台駅前界隈のレジェンド!。
このお店のファンは、通常「狸党」と呼ばれているとか?。
で親方は、「狸党」からから熱い支持を受けています。
ちなみに現在の親方は2代目。
・親方の”塩ふり”が有名
「狸の焼鳥」さんの代々継がれる風物詩が「親方の塩ふり」。とても独特なお作法。
なんでも・・・・
金属の板に焼く分の焼き鳥を大量にザーッと並べて、威勢の良い掛け声とともに、高いところから塩を”サッ!サッ!”と振る。その光景は、相撲の”土俵上の塩まき”!さながら👀!」
・・・・らしい。
狸党から「これぞ熟練の技!まさに様式美!」として熱烈に支持されている親方の”塩ふり”。
「”必殺仕事人”バリのキレッキレのフォーム」で繰り出される”塩ふり”に見とれながら、カウンターで「お酒をチビチビ&焼鳥をガツガツ」やるのが粋な楽しみ方らしい。(なので、カウンターの方が特等席らしい👀💡)

僕も、その「親方の”塩ふり”」は昔から噂を聞いており、とても興味がありました(‘◇’)ゞ。

◆お店の雰囲気
・とてもアットホーム!
居心地の良い空間。こちらの焼鳥を求めて群がるお客さんは、まさに「たぬきの群れ」という感じかな?(笑)。(ちなみに、噂では親方も店員さんも、かつての他の「支店」さんも、みなさま親戚筋との情報が。だとすると、まさしく家族経営ですねぇ。もしかしたら・・・・本当に「たぬきの一族」なのかな?)
・昔は、もっと狭い店舗での炭火焼ですので、かなり煙たかった記憶があります(^^ゞ。
(でも、今は令和の世。さすがに最近は、空調がかなり効いているとか)
・誰でも利用し易い雰囲気ですので、若い女性でもお一人でも全然利用できますよ(`・ω・´)b。
とは言え、常連客の比率はとても多いようですね。(それでも、例え「一見さん」でも「アウェイ感」を感じないような雰囲気です)

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以上、そんな感じのお店です。結構ディープなお店だと思います(‘ω’)。
(超人気店なので「ファンや信者」(狸党)も多く生息しております。ネットを漁る他にもいろんな情報を常連さんや狸党の方々がお店にまつわる色んな小ネタを書かれていますよ)

 

 

 

さてさて私事ですが・・・・・
僕は名掛丁センター街にあった「仙台駅前支店」さんで、若い頃に何度か食事した記憶があります。(「花京院支店」さんにも、社会人になったばかりの頃、当時に上司に連れられてきた記憶が薄っすらあります。)
でも最後に「仙台駅前支店」さんにお邪魔したのが10年以上前なので、ずいぶん大昔の話です。(そして、寂しいことに・・・2020年末に、その「仙台駅前支店」さんも閉店してしまいました。)
なので(いろいろズラズラと知ったようなこと書いてますけど・・・)実際はほぼ・・・・「ビギナー」です(^^ゞ。

そもそも僕は「外での積極的な飲み歩き」は、13年くらい前に卒業したので今では、人から誘われない限りは飲み歩くことは滅多にありません(^^ゞ。(お酒も肴も大好きですけど、お財布事情的に「飲み歩き」はシンドイので・・・・毎晩・自宅での晩酌で我慢しています(;^_^A。なので、<狸の焼鳥>さんのみならず「焼鳥屋さん」を訪店する機会も、今では滅多にありません(;´・ω・)。そんなライフスタイルなので、<狸の焼鳥>さんへの再訪もずいぶんと遠のいてました。)

そんなわけで10数年ぶりに<狸の焼鳥>さんですが、こちら「本店」さんは初訪です。(たしか10年くらい前に一度友人と来て・・・・満席だったから諦めて、近くの焼鳥チェーン店で食べて帰った記憶があります(^^ゞ)

 

↓こちらの残居ビル、入口がとても派手(笑)。

で、エレベーターはちょっと奥にあります。

↓エレベータの雰囲気も昭和な感じです。

↑エレベータ入口に、「呑兵衛党公認 登録商標 元祖 狸の焼鳥」という、黄色い爽やかな?看板。

エレベーターで7階まで上がると、すぐ横で大きな信楽焼きの狸が鎮座しています(笑)。
(なんでも、創業の頃から見守っているタヌキらしい)
昭和レトロな雰囲気。

 

↓暖簾を潜ると、どこかの某コンビニ”F”さんで聞き覚えのある効果音が流れます(笑)。

それと同時に、店舗奥の厨房から、親方が威勢よくご挨拶(*’▽’)!

 

暖簾をくぐると、ずらっとテーブル席が並んでいます。
席数 全37席(カウンター6席)
(写真には納まっていませんが)厨房は一番奥。それを囲む感じでカウンター席。

この日は暖簾をくぐってすぐの目の前、店舗出口に近いテーブルに通されましたのであいにく店内の撮影はほとんでできませんでした(^^;)。しかも厨房は一番お店の奥。

ということで残念なことに・・・・今回はお目当ての「親方の塩ふり」も全く見えない座席です(;´・ω・)。(まぁ、楽しみは次回にとっておこう(^^ゞ)

「仙台駅前支店」さん同様、店内の至る所に狸の置物が置いてありました。
そしてお客さんのボトルが綺麗に飾られています。

 

 

メニュー。
↓「焼鳥」はシンプルに7種類です。

1本90円という破格のプライス!。他人(鶏肉+うずら)だけ100円。

先述のとおり、こちらのルールは「焼鳥に関しては、注文は10本単位」です。
「お好みの串を組み合わせて10本にして注文する」のももちろんありですが、
こちらで一番”粋”なオーダーの仕方は、「親方おまかせの10本盛り合わせ」です。
多数のお客さんは、このオーダーをしています。(??盛り合わせの種類って、基本的に親方の気まぐれなのかな??)

「一品焼き」ももちろん人気ありますよ(`・ω・´)b。

そして、定番なのが「焼き上がるのを待つ間」というメニュー。
大抵のお客さんは、こちらも一緒にオーダーします。一番人気は「煮込み豆腐」。

「飲み物」のメニュー。
↓飲み物もシンプルです。

シンプルに、ビールか日本酒は焼酎。日本酒はそれなりに銘柄が揃ってますね(`・ω・´)b。
ビールは大ジョッキ(笑)か、大瓶の2択。

↑「デンキブラン」というお酒。僕は飲んだことないんですが、なんでも・・・・「浅草発祥の、日本で最初のカクテル」・・・らしい👀💡。(次回飲んでみよう!)

この日は知人と2人だけなので、ここはあまり悩まずに、シンプルに・・・・
「瓶ビール」「煮込み豆腐×2皿」「盛り合わせ×2皿」をオーダー。

 

↓机の上にも可愛らしい狸がいました(笑)。

ああ・・・・本当はカウンターに座りたかったなぁ~。
伝説の「親方の塩ふり」が見たかった(^▽^;)。。。。

 

 

 

 

◆瓶ビール(大) ¥720円

まずは、かんばーい!(*^ー^)/□☆□\(^ー^*)

乾杯するやいなや、煮込み豆腐が速攻でサーブ!

 

◆煮込み豆腐 ¥420円 ×2皿

厨房のおでん鍋で煮込まれた豆腐を一人鍋に入れられて提供されます。

具材は、玉ねぎ+ニンジン+シラタキ+モツ+あとは鶏そぼろ・・・・かな?
甘辛の汁。

まさに見た目通りの美味しさです♪。
甘辛の汁が熱々豆腐やモツなどに味が染み込んでます。

寒い季節に五臓六腑に染み渡る美味しさです。
七味唐辛子がとても合いますね(`・ω・´)b。
これだけで日本酒1合はいけちゃいますね~(^^ゞ。(白いご飯も食べたくなります)

 

厨房からは親方の威勢の良い掛け声が何度も聞こえてきます。
活気があるお店だなぁ~。

 

とてもいい匂いが店内に漂います。ただし、以前「仙台駅前支店」で感じたような「煙」はほとんどなかったです。(まぁ、今は令和の世の中ですから空調も変わりますよね。でも、個人的にはちょっぴり寂しいな(^▽^;)。煙たいと臨場感があるんだよねぇ)

 

それから10分かからずに盛り合わせがサーブ!

 

 

◆盛り合わせ(親方おまかせ10本) ¥900円 ×2皿

わ~♪ めちゃくちゃうまそ~(*’▽’)
たしか・・・「鳥身+つくね+鳥もつ+軟骨+皮の5種、それが2本ずつ」・・・
だったと思います(^^ゞ。(ここから記憶が怪しい(笑))

小ぶりで可愛らしいサイズの焼鳥。焼き入れがなんとも綺麗(*’▽’)。

 

 

↓10数年ぶりに食べましたが、塩加減がすばらしいですね(`・ω・´)b。


同行者とのトークが白熱し、写真は適当にしか撮ってないです(^^ゞ。(というか・・・そもそも「飲みの席」ですので悪しからず)

それでも、「美味しそうな雰囲気」は伝わりますでしょうか??(茶色一色(笑))

以下、記憶の範囲で一応・・・”食レポ”らしいコメントを追記(笑)。

◎”鳥身”はムネ肉。サイズが小さい・・・もとい!、一口サイズで食べやすい(笑)。
挟まれている”長葱”が香ばしくてとても美味しい(`・ω・´)b。
◎”軟骨”は、コリコリ・・・・ではなくて、少しムニャっとした食感だった。でもこれはこれで食べ易かった。
◎”つくね”は小さくてややパサついてましたが、鶏の旨味抜群でした。塩も利いていてなかなか美味かった(`・ω・´)b。
◎”鳥もつ”ってあんまり詳しくないですけど、なんかカリっとした食感で美味しかったです。ベーコンみたいな感じ?
◎”皮”はもちろんカリカリしていました(`・ω・´)b。

 

 

 

そんなわけで、気が付けばあっという間に完食。

ご馳走様でした。とっても美味しかった(*^^*)。
難しい理屈は抜きに、庶民的でほっとする美味しい焼鳥だと思います。

と言うか・・・・まだまだ全然食べれます(‘◇’)ゞ。この日の同行者(♀)は「あと2皿はいけそう」と言ってました(^^ゞ。

でも混んできたし、(まだまだ積もる話もあるので)2軒目に移動(笑)。

次回こそカウンターに座り、なんとしても親方の”塩ふり”を見るぞ(‘ω’)✊

 

 

 

 

【追記】
◆「狸の焼鳥」さんについて補足:
これまで「移転や分離や閉店」など、いろいろと歴史があるようです。
・「本店」さん
⇔当初は、広瀬通のビルの地階(今の住所の北側)で営業→その後、今の店舗に移転
・「仙台駅前支店」さん
⇔名掛丁センター街で営業(未確認ですが、たしか1回くらい移動あり??)
・「花京院支店」
⇔アエルビル北側、現在のホテルJALシティのお隣りで営業(=この店舗が、創業店舗)
⇔その後、今から11~12年くらい前、花京院店は「再開発に伴うビルの取り壊し」に伴い、
そのまま閉業。

あいにく、「本店」さんと「仙台駅前支店」だんの開業した年代はわかりませんでしたm(__)m。大昔からあるのは確かなんですけどね。

記憶に新しいのは、「仙台駅前支店」さんの閉店。つい最近・・・2020年12月末に閉店
「仙台駅前支店」さんは、「本店」さんと肩を並べる人気店でしたので閉店はかなりのニュースとなりました。

◆個人経営のお店について:
チェーン店にはチェーン店の良さがありますが、こういう「昔気質の個人経営のお店」って素敵だと思ってます。
特に、「焼鳥屋さん」や「餃子店」については、それをとても感じます。
歳とってから、なおさら実感するようになりました。

(餃子のハナシは今回置いておいて、焼鳥のハナシをすると)
具体的には仙台マチナカだと・・・・
国分町<くろ田>さん、一番町<きむら>さん、そして今回ご紹介した<狸の焼鳥>さんの3軒は、仙台マチナカにおいて「仙台商店街の生き字引」とし市民からずっと愛されているお店です。

私事ですが、<くろ田>さんにも<きむら>さんにも10年以上行ってないから是非再訪したいんですけどね・・・。
でも、その2軒は、<狸の焼鳥>さんと比較しても、更に桁違いの人気店です👀💦。要は、「庶民的なんだけど敷居が高い。(店内もかなり密なので上級者向け)
2軒とも、1年を通していつも満席です💦。なにせ毎晩、夕方開店早々満席になるお店ですので・・・。
なかなかチャンスが無いんだよな~・・(自分の信条として、焼鳥屋さんの1人で外で待つほど根性は無いので(^▽^;)。というかそもそも13年前に積極的な飲み歩きは卒業してしまったので・・・・)

でも懐かしいし、どうしても行きたいな~・・・・とそんな思いを抱いていた矢先・・・・事件が発生!!!

<訃報>
なんと、一番町・文化横丁のレジェンド<きむら>さんが、つい先月・・・2023年4月末で閉店されてしまいました(‘Д’)!!!
この出来事・・・・仙台の吞兵衛達の間では、かなり衝撃的なニュースでした。
<きむら>さんには若い頃、上司に何度か連れて行ってもらった思い出があるお店だったんですけど・・・もっと早く再訪しておきべきだった・・・。後悔しても時すでに遅し・・・。

◆ちょっと小ネタです。
本投稿でなにげに・・・「仙台駅前」という呼称を連呼してしまいましたが、
その呼称は、もはや”死語”のようです。(もしかすると、”古い仙台人”じゃないともう通用しないか・・・と気が付きました)
以前、何かの投稿の際にも書いた記憶がありますが、仙台では昔から・・・
仙台駅西口を「駅前」
仙台駅東口を「駅裏」
・・・・と呼ぶ慣習がありました。

そして、「狸の焼鳥」さんも、店名がさりげなくその「古い法則」に準拠していますね(^^ゞ。逆に言うとこれが「仙台”ゆかり”の老舗」の証なのかと思います。(逆に新鋭店は、「西口店」「東口店」という呼称を使いますし)

話ついでに・・・・ちょっと似たハナシをすると、僕みたいな「古い仙台人」は、いまだに
「市営バス」を「青バス」
「宮城交通」を「赤バス」と呼んだりします。

以上、どうでもいい小ネタでした(^^ゞ