【杜仙・食べ歩き班_No.242】”昭和”な哀愁が漂う喫茶店ランチ(一番町)
Posted on : 2021.06.20

ういっす! 男塾総代・大豪院邪鬼です。
※本投稿は、2020年秋ごろの食べ歩き記録です。

今回は久しぶりに”喫茶店”のご紹介です。(というか”純喫茶”と呼んで良いお店かも)
一番町のはずれにある「喫茶エルベ」さんをご紹介します。

昭和の香りがする喫茶店です。お昼は「サラリーマン憩いの場として混雑しているお店。

2020年11月21日(土)11時40分頃に訪店。
なんと・・・今回は約20年ぶりの訪店です!

ずっとずっと来てなかったですし、正直、長いこと忘れていましたm(__)m。
後述の通り、今から約4年前に「オーナーが交代」されたタイミングで「プチ・リニューアル」されたようで、その後、ネットや口コミサイトなんかで「新しい世代のファン」にも広まるようになったようです。
僕もつい2年くらい前に、たまたまネットで口コミ情報を見かけ・・・「おっ?!、エルベかぁ・・・。ずっと行ってねーけど懐かしいなぁ~。いつか寄らないとな」・・・と思ってました。

住所は仙台市青葉区一番町1-1-30
南町通沿い・・・東二番丁小学校の近くにある「商用ビル」の地下にあります。

サイカワ」があった場所の近くです(などと書いても、もはや「サイカワ」をご存じない方の方が多いですよね(^^;)。「サイカワ」は「仙台っ子御用達の老舗スポーツ用品店でした。)

私事ですが、僕は新卒の頃、この辺界隈の会社で勤務していました。
そんなヤングサラリーマン時代・・・「1997年~2000年頃」。この辺界隈で日々・ランチを食べ歩いていました。(年齢、バレちゃうな(笑))
その当時、記憶が正しければ、ランチ利用にて<エルベ>さんは、10回程度は来たことがあるはずです。
※正直、第一候補~第十候補は、贔屓にしているお店があったので、<エルベ>さんはその当時は「3軍」扱いでしたm(__)m。そうそう、当時から<エルベ>さんはタバコが吸いやすい軽食喫茶でしたね。当時ヘビースモーカだったので、タバコをのんびり吸いたい時には持ってこいの存在でした♪。尚、第一候補~第十候補にしていたお店のうち「喫茶店」も数軒ありました。でもそんな贔屓にしいていた「喫茶店」は1軒も残っていません。その一方で、<エルベ>さんは残ったということですね。スゴイですよね。

1990年代後半までは仙台のマチナカにこのような「軽食喫茶」は沢山残ってました。
2000年頃からどんどん・・・消えていったと思います。
その当時は「若者を惹きつける」お店というテイではなく、「サラリーマン御用達ランチ」「愛煙家のサラリーマンの憩いの場」という印象でした。

<エルベ>さんは創業は1977年・・・なんと今年で創業44年目です。完全に”老舗”と呼んで良いお店さんですね。

お店さんのHPによると、初代マスターはご夫婦で営業さていたとのこと(正直なところ、マスターしか記憶にのこっていませんm(__)m。初代マスターは「かなりポーカーフェイズな接客」という感じでした。あまりお客さんに媚びない感じ。)
その後、初代マスターがご高齢となり、今から4年前、2017年に引退され今の若い2代目マスターにお店を譲られたみたいですね(その辺のいきさつがネットのいろんな記事で紹介されていました)。
2代目マスターはお店を譲り受けた際に、大変悩まれたみたいです。なんでも・・・・
「何十年も通う常連さんは昔ながらの味を求めてくる」
「内装は、いまのままのレトロな感じを生かしたい」
「新しい客層をつかむにアレンジもしてみたい」等々・・・。
そのような状況を経て、「新生エルベ」さんは、
「基本的なメニューは存続しつつも、新たなメニューを追加。」
「内装はこれまでのまま残す」
「若い客層を増やすためにホームページやSNSでの情報」
・・・等々。
そのような企業努力をされた後、「レトロな純喫茶」として新たな客層の獲得にめでたく成功されました!

そんなわけで、ネットには口コミ情報が沢山おちています。というか、そもそもお店さんも、いろんな雑誌やホームページなんかで多数、情報を積極的に発信されています(笑)。

お店さんからのPR情報から一部の記事を抜粋。

仙台駅から徒歩10分の喫茶エルベです。 名物のスパゲティやふわとろのオムライスをご来店の際には是非お召し上がりください。塩スパゲティは当店の名物。もちもちの太麺が人気です。 昔ながらのナポリタンはレトロな雰囲気が楽しめる逸品。
ふわふわとろとろのオムライスはケチャップライスとデミグラスソースの相性が抜群です。
ランチでもご提供しております。 是非お召し上がりください。
他にも七色のレインボーフロートやアップルパイ、フォンダンショコラなどカフェタイムでもお楽しみいただけます。
お席はおひとり様でも安心のカウンター席もございます。 店内はレトロな雰囲気が楽しめます。
テーブル席もございますのでご家族のお食事やお仕事の休憩、ランチにもお越しください。
貸切などのご利用も承りますのでお気軽にご相談くださいませ。皆さまのお越しをお待ちしております。
『青葉通一番町駅からすぐ。
ビルの地下1階に「喫茶 エルベ」はひっそりと店を構えています。40年以上続く歴史ある喫茶店として、今も昔もお客様とご縁を育んできました。
創業当初から変わらない味を守り続ける“塩味スパゲッティ”をはじめ、オムライスやクリームソーダなどのレトロな純喫茶メニューは、多くの常連様に愛される味。
ノスタルジックな雰囲気も相まって、時が止まったかのような心地よさを感じていただけます。』
『エルベの創業から44年―。先代が引退するにあたり、純喫茶ならではのレトロな雰囲気に惚れ込み、お店を譲り受けました。どこか昔懐かしいこの空間を後世に残したい。その想いが胸に溢れ出したのです。内装や料理を創業当初と変えていないのもそのためです。
宮城県仙台市、青葉通一番町駅で下車し、昔を懐かしむ気持ちで気軽にお越しください。』


ふむふむ。

それにしても、20年ぶりの訪店になるのか・・・。記憶がほとんど薄れています。(20年前は、妖怪ウォッチ・・・じゃないな・・・タマゴッチが流行っていた頃だと思います(たぶん))

階段の看板もお店の外観も変わってない気がします。

↓サンプルケースも昔からこんな感じだったはずです(ちょっと派手になったかな?)

店内は多少うす暗い感じ。確かにソファーやテーブル等、内装は変わっていないのかもしれない。(昔、お昼の繁忙時間帯は、相席となったことが何度かありました。)
4人がけテーブル席、カウンター席があり、トータル40席とのことです。

いやぁ~、落ち着きますね(笑)。これぞ正しき、昭和の喫茶店です。なんか住みたくなってきました(笑)。

この日は、若い男性&若い女性で切り盛りされていました。
お二人ともマスクされているからハッキリとは表情はうかがえませんが、若い男性の方がおそらく、2代目の方かな?。イケメンな雰囲気が漂ってますね!
若い女性の方はとてもカワイ子ちゃんの雰囲気が!。そして物腰がとても柔らかな印象。
(昔気質のポーカーフェイスな先代も、印象的でしたが、でも、いまの2代目の方が率直に好印象かも(^^ゞ。いや、個人的な率直な意見ですよ。)

↑そういえば、<エルベ>さんはいまだに「喫煙可」のようですね。愛煙家の憩いの場です。(この10年の間に、いったいどれほどのお店が禁煙になったことだろうか・・・。僕は2010年秋からがんばって禁煙しているので影響はさほどありませんが、ヘビースモーカだった頃からすれば、肩身の狭い世の中になりました。なにせ<ぴーぷる>さんも最近、禁煙になってしまったんだよなぁ・・・)

↓メニューはこんな感じ。

看板メニューは「塩味スパゲティ」と、「七色のレインボーフロート」です。

お店さんのHPから説明書きを抜粋。

『塩味スパゲッティ
茹でた麺をバターで炒め、塩コショウで味付けした、昔ながらの喫茶店のスパゲッティ。「喫茶 エルベ」自慢の一皿です。』

『七色のレインボーフロート
おしゃれでかわいいレインボーフロート!♪味は全部で7種類!ブルーハワイやモモ、マスカットまであります!どの味にするか迷う時間も幸せです♪思わず写真を撮りたくなるかも!SNS映えもばっちりです!』

↓ドリンクメニューにのっているレインボーフロート、とてもカラフルな見た目がインパクト大ですね!

↑こりゃあたしかに、インスタ映えするよね。
全部で7種類あり、「コーラ、ぶどう、ブルーハワイ、レモン、イチゴ、メロン、オレンジ」がベースのフロート。これ・・・全種類一気に飲みたくなりますよね!(ならない?)

他に「とてもシンプルなナポリタン。ケチャップは濃い目」
変わり種としては「紅茶のソーダ」。紅茶の香りとソーダの子らポレーション。とても爽やかでさっぱりしたドリンクらしい。

↓コロナ対策ぱっちりですね

 

さてさて、僕はこの日は普通に定食食べたかったので、「デミハンバーグ&コロッケ」をオーダー。(昔っからあったはずだけど、商品名は、変わった気がする)

カウンター奥の厨房を見ると、若い男性(=やはり、マスター2代目?)がフライパンを振ってました。

コロッケの香ばしい匂いが漂ってきました。

 

10分くらいで着膳。

 

◆デミハンバーグ&コロッケ ¥800円
ライスが皿に乗っているスタイル。これぞ喫茶店のサラリーマンランチ!(笑)。
懐かしい雰囲気ですよね。そして割り箸が添えられます。そーそー、この感じです。

おかずの皿には、目玉焼きがのったハンバーグ、コロッケ、レタスとマカロニのサラダ。
そして味噌汁。

うん、ごくごく普通の定食です(笑)。

ハンバーグは手作り感のある、デミグラス風ハンバーグ。

味付けは親しみやすい(そんなに凝っていない)デミソース。逆に、毎週食べても飽きないヤツですね。

レタスとマカロニをムシャムシャ。
サラリーマンのお昼は、炭水化物にまみれがちですが、野菜も採らないとね!

味噌汁はごくごく普通のワカメのやつ。

 

↓でも、コロッケはとても香ばしくてなかなか「おっ!」となる美味しさでした。

↑へ~、揚げたてなんですね。(フライ系がなんか良さげなのかも。そういえば昔はミックスフライを何度か食べた記憶があります)

↓後半は目玉焼きをオンザライス。お月見ライスです。

↑まったく普通の(家でも味わっているような)食べ方ですが、いつ食べても美味しいですね(笑)。

量も適量なのであっさり完食。

御馳走様でした。

ごくごく普通に美味しい”喫茶定食”ですし、なにかサプライスを求めて食べるような食事ではありません。でも、最近はこの感じの定食は減った気がしていて逆に新鮮に感じますね。(まぁ、今回は定食をチョイスしましが、これがオムライスとかレインボーフロートだと、ちょっと見た目も華やかになるはず。)

このような「昭和喫茶」とかあるいは「昭和レストラン」。
コロナ禍の間に、当該ブログでご紹介したお店も数軒ほど閉店していました(>_<)。
時代は令和になりましたが、このようなお店はずっと続いて欲しいですね!
そして、<エルベ>さんはなんとなくですが・・・「ずっと残るだろうな!」って予感がしました。

 

【追記】
◆本当は一番人気ある「塩スパ」「オムライス」あたりを紹介したかったのですが、あいにくこの日は「定食」を欲していました。いつか必ずご紹介したいと思います。
※でも、実際のところ若い頃<エルベ>さんで一番食べたのは、「ミックスフライ定食」だった気がする。僕は”ミックスフライ”という単語に弱く、<エルベ>さんに限らず大抵の飲食店で”ミックスフライ”という単語があれば、優先的にチョイスしていまいます(笑)。

◆僕みたいなオッサンからすれば<エルベ>さんは「サラリーマン御用達!懐かしの憩いの場」(=今回、本当はそんなタイトルにしようかと思ったくらい(笑)・・・)ですが、
若い方々にとっては「ノスタルジックで、珍しい純喫茶」に映るようですね。ジェネレーションギャップってやつですな。
要するに、僕の感覚ではこちらのサテンは「ノスタルジック」とまではいかないんですね。ごくごく普通に「昔、よく入り浸った懐かしい雰囲気の喫茶店」というくらいの感覚です。
最近、身近なハナシだと・・・僕が普段仲良くしている「食いしん坊な20代女子」が、先述の看板メニュー・レインボーフロートをこの前の冬・・・わざわざ寒い日に「飲んできました!(*’▽’)」と写真を見せてくれました
↓その子から拝借した写真

↑寒くてもどうしても「見たい」「飲みたい」「映えたい!」気持ちが強かったみたいです(笑)。
ほほえましいですよね。若い人ってエネルギーあるんだな~って関心しました(‘ω’)。

◆「塩味スパゲティ」は過去に一回だけ食べたことありますが、完全に味は忘れてしまった(^^ゞ。でも自分は家でスパゲティを焼く時は、やはりバターで炒めているのでだいたい想像つきますね。
と言うのも・・・、僕は90年代半ばに国分町の某・喫茶店で、まさにこんな感じのスパゲティ、ピラフやオムライスなんかを日々、大量に調理していました(‘◇’)ゞ。だからこそ、懐かしいんですよね♪。
<ぴーぷる>さんもそうですが、喫茶店のスパゲティは「茹で置き」です。アルデンテがどーたらこーたら・・・ではないんですよね(笑)(そういうこだわりがある方は、パスタ専門店で召し上がってください♪)
僕が働いていた店の場合は・・・ボイルした大量のパスタに軽くオイルを絡ませ、冷蔵庫で寝かして保存しておきます。で、オーダーがはいる都度、必要分取り出し、フライパンにバターをしいて、高温で香ばしく焼き上げます。で、仕上げに白ワインでフランベしていました(何度が髪が焦げたことも(笑))
その調理法が体に染みついているので、家でもそのレシピ通りに調理しています。