こんばんは、鏡竜太郎です。米崎みゆきではありません。
※本投稿は、2020年秋ごろの食べ歩き記録です。
今回ご紹介するのは国分町・晩翠通り沿いにある
「和風料理 鈴本(すずもと)」さんです。
<鈴本>さん、「国分町界隈ランチの穴場」として、昔からサラリーマンの間でひそかな人気を博す名店です。
住所は、仙台市青葉区国分町2-8-11。
晩翠通り沿いで、ドンキホーテさんの向かいあたりにあります。
地下鉄・勾当台駅から徒歩7~8分くらいです。
↓隠れ家的なお店さんでして、通りからも全くわかりません(笑)。
↑通りからはこの白い立て看板しか見えません・・・。
<鈴本>さん、ネットでは、カテゴリ的には「割烹・小料理・定食屋」としてご紹介されていました。夜は日本酒メインの小粋な小料理屋さんですが、お昼はコスパの良いランチを提供されています。
そのランチが昔から非常に有名なんです。
開業時期等々はあいにくわかりせんでしたm(__)m。(口コミサイトなんかみると、12年くらい前の口コミが最古でした。なので、それほど老舗ではないんでしょうかね)
僕がこちらの存在を知ったのは今から5年くらい前です。知人がこちらの常連で「お昼の生姜焼き定食が絶品!。しかもボリュームが凄まじい!。お腹がパンパンになるので、午後、仕事にならないんだよね(笑)」と絶賛していていました。
その後口コミサイトなどをみると、確かに・・・「安くておいしい!/無茶苦茶ボリュームがある!/提供スピードが速い/こじんまりとした店舗でひっそり営業しているのであまり人に教えたくない」・・・・等々、知人に教えてもらったとおりの素敵なお店だとわかりました。
特に、(のちほち詳しく説明しますが)ご飯のボリュームが凄まじく、いわゆる「デカ盛り店」クラスとのこと。
お店の雰囲気からすると、ご飯のデカ盛り・・・なんてちょっと想像できないので興味津々でした。
そんなわけで、「どんなものか?」「いつか食べたいな」ってずっと思ってました。
しかしながら、あいにくランチは平日しかやっていません。
しかも僕は、最近・・・ここ12年間くらいは平日お昼はあまり外食しないので、なかなか機会がありませんでした。
そんな僕ですが、ついにこちらに訪店することができました♪
2020年11月2日(月)11時、開店時刻に合わせ訪店。初めて知ってから、5年越しの初見参です!
晩翠通りの歩道からは、ランチメニューが記された白い立て看板が置いてあるのが確認できます。
でも、実質、この看板が唯一の目印です。(全く店の暖簾も明かりも見えないので、この立て看板なければ、スルーしちゃうと思います(^^;))
そしてビルの1階の奥に足を進めると・・・ようやく「雰囲気のある暖簾」が姿を現します。
中に入ると、どことなく(良い意味で)ひなびた雰囲気が漂っていて、”小粋な小料理屋”といった印象。(若い人はちょっと構えちゃうかもね(^^ゞ)
↓店内は、カウンター5席、4人用座敷席が3卓。こじんまりとしています。
親方と奥さん?、それとご年配の女性の3名体制とお見受けしました。
接客は、ご年配の女性(=優しそうなおばあさん)が担当されていて、可愛らしく注文を取ってくださいました。
親方は、まさに「昔気質」「昔気質」といった感じで、第一印象はお世辞にも愛想が良さそうではありません。まさに「料理の職人」といった厳しそうなイメージ。でも、実はとても気さくな方みたいですよ(^^。
↓ランチメニューはわずか3種類です。
↑なかなかユニークな書体ですね(笑)。こういうの好きです♪
「牛煮込み」も口コミサイトで見たことがあります。うーむ、、、惹かれるなぁ(笑)。
結局、<鈴本>さんのランチでは基本とも言える、一番人気の「生姜焼き」をオーダー。
予習していたとおり、親方から「ご飯の量どうする?」と問われました。
ここで参考情報として、鈴本さんのご飯のサイズをご紹介しておきます。
※これ知らないで「料金一緒なの?。じゃあ、大盛で!♪」などと言ってしまい、「目が点になった」というエピソードがチラホラ聞こえてきますので、これを書き込むことで、たぶん感謝されるかと思います。
↓
【ご飯のサイズ】
・大盛・・・約2合!!!。半端ないです!。いわゆる、”まんが盛”らしい。
・少し多め・・・噂だと約1合半近く?
・普通・・・・約1合!。普通のお店の大盛以上
・小盛・・・「小盛で」「半分で」「少な目で」で注文すると、0.5合。ご飯1膳ぶんとなる
まぁ、僕みたいな一見さん風情が「大盛で」というと、親方が「うちはヨソよりもかなり”盛”がいいけど大丈夫?」ってな具合で、釘をさしてくれるみたいですね。
ということで予習はバッチリでした。
最初から「大盛」は絶対に無理!ってわかってます。
まぁ、「普通」で十分でしょ!
でも、気が付くと「少し多めで!」・・・と親方に答えてました。(あれ??。欲張ってしまった・・・。大丈夫か??)
<鈴本>さんのランチは「早い」ことでも有名です。
この日は開店早々、ポールで入店したのでお客は僕ひとりでしたが、あらかじめすべての席に「箸+小鉢+おしぼり+湯呑」がお盆に乗った状態で配備されていました(=2個上の写真の通り。最初、「予約席?」「人がすでにいるの?」などと勘違いしてしました)。
しかしながら、生姜焼きの方は、(これも噂通り)注文を受けたあと、丁寧に焼いておられます。
なるほど、料理は一切・手を抜かないんですね。
でも、配膳はあっという間でした。
注文から5分も絶たずに着膳!!
◆涌谷篦岳三元豚ロース生姜焼き(ご飯少し多め)¥700円
宮城県涌谷町にある篦岳(ののだけ)の原産の三元豚ロース。それを使った生姜焼きです。
これ、写真じゃ絶対に伝わらないと思いますが、ご飯の量・・・噂通り爆盛サイズです。ご飯、茶碗じゃなくて小どんぶりに入ってます。しかも味噌汁のサイズもデカい。
そして量だけでなくとても美味しそうです♪
ロース肉がとても素敵な色合いです♪
ひじき煮物とつけものがきれいに盛りつけられています。味噌汁もとても美味しそう。
食べる前から、『この”ボリューム”と、”色気”で、わずか700円』ってことに驚いてしまいます。(たしかに人気あるのが頷けます。というか、人に教えたくないヤツですよね(笑)。)
まぁ、四の五の言わず、食べましょう(笑)。
ご飯。炊きたてでフックラ・艶々しています♪(炊き加減はその日によって結構ムラがあるみたいですが、僕の目の前に出て来たご飯は、まさに銀シャリ♪。宮城県民はご飯が大好き!。定食や弁当食べる時、ご飯が美味しいと俄然・テンションが上がります!)
↑「小どんぶり」というか、厳密には「底が深く、直系がやや広めな茶碗」です。
前述のとおり、この日は「ご飯少し多め」で発注したのですが、ぱっと見「1合ちょっとくらいかな?」と想定しました。(でも、食べてみると、後述するとおり、そんな容易い量ではありませんでした・・・)
ロース肉の生姜焼き。
濃いめのタレをたっぷり絡めた3~4の豚肉。生姜焼きとしては、薄くもなく厚くもなく、というサイズ。脂身が適度にあります。そして、赤身はモチモチしていて柔らかいね。
脂身と赤身のバランスが良いですねぇ。
生姜の味や香りはあまりしないので、醤油ダレ焼きといった面持ちです。
ヒタヒタになるくらいの量のタレで炒めた”ウェットタイプ”の生姜焼きもよく見かけますが、こちらの生姜焼きは、必要最低限の量のタレで炒めた仕上がり。
要は、タレ自体はそれほど多くはない。しかし、濃い目でしっかりとした味付けされています。味が濃いのでご飯が進みますねぇ。
濃い口醤油の色合いがとっても美味しそうでそそられます。濃い口醤油の風味がとても芳醇です。そして生姜の風味が強過ぎないから食べやすいのかも知れません。
ご飯がガンガン進みます。
肉自体も美味しいけど、このタレがとても美味しいです!
と・・・・余裕があったのは最初のうちだけでした。
ご飯を4ぶんの1食べた時に悟りました。完食できないかも・・・。
↓その時の心の声
(ヤバい・・・。食べきれない・・・・。これ、最初ぱっと見”1合チョイくらいかな”と思ったが、実際には”1合半”はあるな・・・。美味しいけど、完食はちょっと厳しいな・・・。うーん、、、親方になんと言って謝ろうか?。まぁ、あとで考えよう。とても美味しいからかなり善戦はできると思うし。)
ここからは必至に無心で食べ進めました。
時折、小鉢に箸をのばしたり、味噌汁をすすったり。
キャベツは生姜焼きのタレを絡めたり。
後半は、とても腹がパンパンできつかったです。(”全ての歌に懺悔”したくなる心境でした・・・。)
なんとか(ほぼ)完食しました(^^ゞ。
御馳走さまでした。
ここまでお腹いっぱいになるまで食事するのは、とても久しぶりです。
ご飯の量にも驚きましたが、それよりもとても美味しかった印象が強いです!
言い換えれば、「ヤバいボリュームでしたが、激ウマなので、どうにかこうにか食べきることができた」というのが正直な感想です。
食べ終えたらカウンターの上に返すのがお作法なので自分もそれに倣いました。
食べ終えた頃には5割くらい席が埋まっていました。
また絶対に再訪したいお店です。
【追記】
◆繰り返しますが、ご飯の量が本当にスゴイです!
もし、大盛で頼んでしまうと、おそらくご飯だけなら<久美食>さんの定食のサイズに匹敵すると思います。(まぁ、<久美食>さんの場合は、おかずの量も尋常じゃないです。)
今回僕も撃沈する一歩手前でした・・・。うかつに「ご飯大盛」のオーダーは避けましょう!。
胃袋が普通サイズの方々は、確実に撃沈すると思いますので・・・。(ちなみに僕は、大盛は絶対にパス!) まずは「普通盛」がお薦めです。
そして、食が細い方は絶対に「小盛」にしてください。
※僕が今回反省しなければいけない点は・・・・今回、欲張ってしまい、ご飯多めにしてしまったことm(__)m。その結果、脂汗かきながら食べることとなりました。
いくら美味しい・安いからといって、無理して食べるもんでありません。
適量が大事です。(もし無理な注文をして残したりしたら、今問題となっている”食品ロス問題”に通じてしまう行為となりますし、「もったいないお化け」に祟られます・・・。
そして、「注文した以上は残したらダメ!」とか言って、無理して胃に詰め込んで体を壊したりしたら、それはそれで愚の骨頂。愚かな行為です。)
各自・常識の範囲で節度を守った食事が必要だと考えます(←欲張った注文をしておいて偉そうに何言ってんのや(;’∀’)??)
次回からは普通盛で食べようと誓いましたm(__)m。
◆なんでこんな小粋で料理が美味しい食事処でこんなに爆盛なのか?
事前知識無しで入店した方は、その珍百景に目が点になるらしいですね。
でも当然のことながら、常連さんはこのボリュームにも魅了されて通い詰めるらしいです。
(そりゃー、大食漢にとっては楽園ですよね(笑))
お店の雰囲気や立地柄、若いお客さんはほとんといないようですが、若い人が一度味を占めたら、ヘビーユーザになること間違いないでしょうね。なにせ、生姜焼き以外の他のメニューもとても絶品らしいので。
◆基本的に常連の方でお昼は混みます。お昼時は常時満席で、行列までできるようですね。
でも、今回の僕みたいに11:00開店頃はまだとてもすいているので、ゆっくりと食べることができます。
◆常連さんたちが多いお店ですし、長いことランチ営業されているので、ローカルルールもいろいろ存在するようです。(座敷で食べている方々も、食べ終わったらお盆を持ってレジまで行く(ルールというかマナーというか)慣習もあるようです。まるで<光華飯店>さんのような慣習ですね。でも、それはとても素敵な慣習だと思います。)
そして一つ・・・とても重要な情報をお知らせします!(これもローカルルールなんですけど事前に知らなかったので、僕はこの日、とても焦りました(;^_^A)
それは、『会計は、釣銭のないように。』です。
上から5番目の写真にのせておきましたが、お店の入り口の横の壁に、小さい貼り紙が貼ってあります。見えにくい場所にあるので、もちろん気がつきませんでした。
で・・・この日の実際のエピソードです。
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このルール知らなかった僕は、会計の時千円を渡しました。担当は前述の”優しいおばあさん”だったのですが、その方が笑顔で「釣銭無いようにお支払いお願いします~♪」と。
知らなかったので「えっ?!」という反応示したら、笑顔で壁の貼り紙を指さされました。なるほど、そーなのか・・・。
財布の中に小銭はあいにく100円玉が3枚程度・・・。
(本来であれば「釣りは今回いいや(笑)」くらいの粋なこと言えればよかったのですが、想定外な状況でテンパってしまい)「ありゃ、小銭足りないなぁ(苦笑)」と、しばらく10秒くらい途方にくれていまいました。(カウンターの常連さんと思しき方々にも、チラっと一瞥されてしまいました。うーむ、、、これは気まずい沈黙だ(;’∀’))
そしたらおばあさんが、「あら、、、、じゃあ仕方ないですね~♪。今回はいいですよ(笑)。次回から釣銭の無いようにお願いいたしますね」と優しい笑顔。
そして、急遽、お釣りを工面してくれました。(これは想像ですが、おそらく・・・・「開店早々だと御釣りがまだあまり無い」ってことなのかな?)
僕はペコペコ頭を下げて、お釣りを受け取りました。
こちらとしても全く悪気はなかったので、申し訳なかったです(・_・;)
そこで感じたことは、常連さんはもちろんのこと2度目以降の方はもちろん理解済みですが、
初訪の方は絶対に(入口の横の壁の貼り紙には)気がつかないと思います。
知らないと誰も幸せにならないので、せめて小さい字でも良いので、外の白い立て看板に書いておくべきかな?と思いました。(僕としても、せめてネットの口コミ情報で予習できていれば準備できたのですが、そんな情報、ネットでもどこにも落ちていないんだよね(^^;)。なので、今回、この投稿で僕が書いた事で感謝してくれる方がいると思いますよ。)
もちろん、次回からはきちんと「きっかり700円」を持参して訪店いたします(笑)。