【杜仙・食べ歩き班_No.209】 『広島風』お好み焼きの名店(In泉ヶ岳の麓)
Posted on : 2020.11.08

押忍! 男塾一号生筆頭・剣 桃太郎です。
2020年2月15日(土)の夜、相方と二人で
広島風おこのみ焼 珠芽 (むかご)」さんに行ってきました。

<むかご>さんは、「宮城県で一番人気のあるお好み焼き屋」として昔から有名なお店さんです。(実際、食べログでググって見たら、確かに宮城県一位でした。)
そして「仙台で本格的な”広島風お好み焼き”と言えばここ!」ってくらい有名なお店さんです。

そんな有名なお店さんですが、僕はあいにくまだ未訪でした。
相方は何度か来たことがあるらしく前々から<むかご>さんの評判は聞かされてました。
今回僕もようやく訪店することができました!

ちなみに僕は、それほど”広島風お好み焼き”は詳しくないですし興味もさほどありませんm(__)m。お好み焼きと言えば、普段は”関西風”を普通にむしゃむしゃ食べているノリですので。(いや、どっちが好き、とかじゃなくてそもそも、こだわりが全く無い。)なので”広島風”お店で食べた経験も数えるほどです。
そんな、”広島風”を食べ慣れていない人物ではありますが、せっかくだから”本格的なお店”で食べたいとは思ってました。なので<むかご>さんで食べるのはとても楽しみにしてました♪(それと・・・・実は広島県は行ったことがありません。そんなわけで、本格的なお店で食べるのはこれが初めてです。)

住所は仙台市泉区福森下3-11
仙台の中心部からは15キロ以上あります。仙台駅から車で45分以上はかかるかと。
最寄りの駅だと・・・・地下鉄泉中央駅から車で30分くらいかなぁ。
簡単に説明すると、仙台の山奥というよりも、泉ヶ岳のふもと付近と言った方が早いかも。

泉ヶ岳へ向かう途中にあるので、スキーシーズンなどは家族連れで賑わうらしい。
それに泉ヶ岳はスキー場のみならず、市民キャンプ場や、スパや温泉施設もあります。
ちょうど行楽の途中に寄る人も多そうですね。
お昼どきは行列ができることで有名。
お昼時は、席に着くまで30分~1時間待ちことも当たりまえなんだとか。

<むかご>さんの店主は広島のご出身らしい。
↓お店さんについて噂で知った情報。
◆もともと趣味で焼かれていた広島のお好み焼きが評判となり、1990年に長命ヶ丘にお店を開いた
◆コテコテの広島風お好み焼きを踏襲しつつも、独自に試行錯誤でいろんなアレンジを加えた
(後述のメニュー表をご覧になれば一目瞭然です。うどんとか、お餅のお好み焼きまであります)
◆長命ヶ丘の立地は駐車場に難があった(=狭かった?or停めずらかった?)とかで、いまの泉ヶ岳の麓に、1995年頃に移転。以降、この立地で25年くらい営業している。
◆来るのがとても骨が折れるロケーションなのにいつも大混雑。超人気店。お昼時は行列。
◆家族経営。主に、店主様+おばあさま+息子さん(お二人??)で営業されている模様。
◆客が焼くスタイルではない!店主様+息子さんが焼いてくれ、焼かれたものが運ばれてくる
(ちなみに、仙台のお好み焼き屋は、傾向として、お店さんが焼くスタイルよりも、各自が焼くスタイルが多い印象です。このようにお店さんが焼いてくれるお店さんは割と少ない方かなと思います。それと、仙台は”広島風”をはっきりと謳うお店はほとんどなく、ほぼ「関西風」のお店が多いかと思います)
◆カウンターに案内されると、焼きの工程が目の前に広がり絶景らしい。
◆看板の「広島風お好み焼き」は、見た目ボリュームがすごいですが、キャベツが占める割合が多く、食べると意外に軽く感じるらしい。(大量のキャベツを徹底的に圧し潰して蒸し焼きにし、焼きそばを重ねてしあげる)

 

駐車場は、たしか15台くらい。
お昼繁忙時間帯は、敷地外で駐車場が空くまで待機する車が発生する。

この日お邪魔したのは夜。19時前頃です。
あたりは真っ暗!(本当にまわりが全く見えません(笑)。余談ですが、こんな時間に泉ヶ岳まで来るのは20代の頃以来かも。)

お好み焼き屋さんとしては珍しいほうかも知れもせんが全席禁煙です

しかも、アルコール飲料を販売されていません。(おそらくこれは、ロケーション的に車での来店客を見越しての措置のような気がしますね。)
その辺の背景もあってか「飲食物の持ち込みは禁止」と釘がさされていますのでご注意ください。

↓店の入り口には、靴箱として100円ロッカーが構えています。

↑「居酒屋風」というよりも「温泉風」のような気がする(笑)。このロッカーに靴を入れてスリッパに履き替えて入店しましょう。
※ちなみに、ロッカーには皆、100円を入れる人はあまり居ないみたいですね。ただ入れるだけようだ。

↓店内はなかなか”ウッディー”な内装。この辺が「泉ヶ岳だよなぁ」という感じですね。

↑座席は34席。カウンター席と、小上がりのテーブル席の階層です。

テーブル席は広々としていて、家族連れなんかでゆったりするのによいですね。
カウンターは、丸太を切って作ったような椅子があり、風情があります。

この日は夜だったこともあり、お客さんは半分の入り。
なので、すぐに席に案内されました。
スタッフさん(=おそらく、おばあさま)がお水を持ってきました。

↓どれどれメニューを・・・・(うーむ、こちらも「税抜き表示」ですか。わかりずらいなぁ(苦笑))

事前に予習はしていましたが、メニューはバリエーションが豊富ですね!
量は、シングル・ダブル・トリプルから選択する。このサイズは「中に入るそば(orうどん)」の量みたいです。

具材として、「キャベツ、もやし、ねぎ、あげ玉、豚肉、たまご」は全てのお好み焼きに入っているとのこと。

先述のとおり立地柄、車での来店を見越しているのでアルコールは販売していません。その代わり「ノンアル」は販売していました。

僕は「そばスペシャル焼」を「シングル」で注文。
これは、先述の「基本の具材」に加え「いかげそとえび」が入るようだ。
※ダブルにしようか迷いましたが、初見参ですのでここはシングルで様子を見よう。

連れは(違うのを少しシェアしたいね、ってテイで)「うどん入り焼」を「シングル」で注文。

カウンターでは、この日は店主様はいなかった気がしました。
お若い息子さん達が連携プレーで焼いてました。

今回私どもはテーブルに案内されましたが、本当はカウンターがお奨めらしい。
というのも、カウンターに座ると圧巻の「焼き上げる工程」を見ることができるから、とか。(お店さんの方で空いた席から順番に案内するので席は基本的に選べないようだ)

カウンター席で焼きの工程を見ていると、とても楽しみながら待てるので待つ時間も苦にならないとか。

チラッと見えたのですが、一度に6枚くらいの焼きそばと、それに合わせる大量のキャベツが焼かれているのが見えました。

※ネットでもいろんな方が、写真をアップしているので興味ある方はググってみてください。もちろん、実際にお店で見て食べるのが一番のお奨めです。

参考として、焼工程は大筋次の通りです(今回カウンターには座れなかったのですが、ネットで
熱心な方が写真付きで<むかご>さんの製造工程が説明してました。ネットは便利だなぁ(笑))

◆クレープ状の生地を薄く延ばす
◆大量のキャベツをひたすら蒸す!
◆焼きそばや焼きそばの具は横で焼く
◆キャベツの上にあげ玉とネギを豚肉をのっける
◆焼きそばをのっける。
◆(たしか)玉子を焼いてかぶせる?(→すいません。。。僕は素人なのでこの辺が曖昧かも・・・)

卓上にはマヨネーズ、ソース、白コショウが配備されています。

ソースが”広島名物オタフクソース”ってのが庶民的でいい感じですね。
こちらのお好み焼きは、味はついているが薄味らしいので、
、オタフクソースやマヨネーズで自分で調整する食べ方らしい。

大量のキャベツを蒸し焼きにして作られるので、オーダーしてから完成するまでは時間がかかります。
この日は夜の時間帯ですいてはいたものの、それでも30分ほどかかりました。

 

↓ふたつ同時に着膳!

 

 

↓◆そばスペシャル焼(シングル) ¥990円(+外税)

↓◆うどん入り焼(シングル) ¥760円(+外税)

こんもりとボリュームのあるお好み焼き。嗚呼・・・青海苔&紅しょうがの香りがたまりません・・・

直径25センチ~30センチくらいあるかな。
大きなお好み焼きですが、野菜がたっぷりでたしかに意外と軽そうですね。

味付けは噂どおり薄めでした。

↑やはり焼きそばもあまり味がついていないんですね。でも、薄味ですがとても美味しい。少しだけソースをかけたりして楽しみました。

キャベツがとっても甘いです!

↑そしてキャベツの量がとても多いです。
噂では、こちらのキャベツは「本場広島以上にキャベツが多い」とのこと。

↑豚肉も美味しかったですが、もうちょっとカリカリが好み(普段、「関西風」を自分で焼くときは、焦げるまで焼くので)

スペシャル焼きはイカゲソと海老の旨味がでています。ゲソは少なめだったな。

↑海老は2尾入っていました。

↓途中で連れのうどんとちょっとだけ交換。

うどんはもちもちしていますね。うん、なかなか美味しい!

お好み焼きにうどんも合うんですね!(考えてみれば、焼きうどんですもんね)
でも、食べてみた感想としては、僕はどっちかというと「焼きそば派」かなぁ。(それに、個人的に焼きうどんは、ソース派じゃなくて、お醤油派なんです(笑)。)

 

 

広島風お好み焼きは、焼きそばの麺が入ることで重い印象がありましたがこちらのはキャベツの仕上がりのせいが軽いためか、とても食べやすいです。具、つなぎ、キャベツ、ソース・・・・これにおたふくソースがからみ、絶妙な一体感を演じています。

調理・焼きの技、そして材料の割合がすごく考えられているのだろうなと関心しました。
この仙台の土地向けに進化した一面もあるのかも知れないですよね。

↓最後の方にマヨネーズをかけて楽しみました。

僕も含め、普段「関西風」に慣れている人からすると一般的な「お好み焼き」っていう概念から外れている気はしますが、でもたまに食べる「広島風」はなかなか美味ですねぇ♪ なんか、とてもハマりそうな予感♪(マイブームな予感)

美味しく完食!

御馳走さまでした。お腹いっぱいにはなりましたが、シングルは楽勝でした。

山盛りのキャベツを時間をかけて押し潰して作る広島風お好み焼き。評判どうり軽めの腹持ちでとても美味しかった!
それなりにお腹いっぱいにはなりましたが、次回はダブルにしよう(笑)。

 

【追記】
せっかくですのでお好み焼きの2大勢力「関西風」「広島風」について、両者の違いを整理しました。
※正直なところこれまでは「関西風は、生地が分厚くて具材が練りこまれている」「広島風は、生地があまり入ってなく、キャベツと焼きそばが生地替わりには入っている」くらいの認識しかありませんでした。今回、せっかくこうして「投稿」しているので、今後はまわりの連中に”うんちく”が語れるように備忘録です(笑)。

◆関西風
生地に材料を混ぜ込みます。キャベツ、青ねぎ、イカ、むきえびなど、具材はまちまち。薄力粉をだし汁で溶いた生地の中に基本的な具材を混ぜ込み、一緒に焼きあげる
◆広島風
具材を生地の中に混ぜ合わせない。生地をクレーム状にのばし、薄く焼く。その上にキャベツの千切り、もやし、豚肉、焼きそば、卵などを重ねて焼く、「重ね焼き」という焼き方をする


ふむふむ。なるほど~、勉強になりました。一言でいうと、両者の大きな違いはその焼き方にあるみたいですね。「“関西風”は生地と具材を混ぜ混ぜして焼き上げる」「“広島風”は生地と具材は混ぜないで重ね焼きする」ですね。