【杜仙・食べ歩き班_No.152】路地裏にひっそり佇むラーメン屋(文化横丁)
Posted on : 2019.09.29

こちら杜仙食べ歩き班です。
今回ご紹介するのは、文化横丁にあります、
ラー専「中華麺店 思(おも)」さんです。

まず、店名に目を惹きますよね! 「思」と書いて「おも」と呼びます。(どんな意味なんだろうか?)

この日は2019年6月5日の夜です。
個人的には約3年ぶりの訪店となりました。

今回でたぶん5回目の訪店です。
実は、こちらには過去に「10回」くらい来たことがあるのですがそのうちお店が開いていたのはいたのは(今回も含め)「半分の5回」です。勝率5割。。。つまり・・・・
<思>さんは基本的に・・・・・
『営業時間
11:30~15:00
18:00~21:00』
・・・・となっていますが、経験上、
結構な確率で・・・不規則・不定期営業だと感じています。
(なのでこちらに食べにくる際は「保険のお店」も視野に入れてやってくるのが賢明です! 文化横丁界隈、カテゴリ的にラー専に俗するお店さんは少ないですが美味しいラーメンを提供する中華飯店はこの界隈に色々ありますので)

ロケーションは、
仙台市青葉区一番町2-4-18
昭和風情が色濃く残る文化横丁の中。その中のだいぶ入り組んだ場所にあります。(結構わかりずらい場所で営業されています)
この場所は以前は(やはり、隠れたラー専の名店)ハルピン」さんがありました。
<思>さんは、こちらに2014年の春にオープンされました。もう5年以上になるの・・・。

文化横丁は奥ゆかしくて情緒あるとても”小粋”な横丁です。
そんな文化横丁にて<思>さんは、以前は、
「昼はラーメン屋」「夜は別の看板で居酒屋」という”二毛作”でした。
つまり以前は「昼間のみの営業」でしたが、たしか2年くらい前からかな? 「夜の営業」もやるようになりました。(別の看板の居酒屋はおそらく消滅)なので、今はだいぶ”利用しやすくなった”と思います。
何より、「飲みの〆」に利用されるようになった点はお店さんとしても強みかと思います。
※自分は今回3年ぶりです。つまり、夜の部に来るのは初めてです。

先述のとおり「勝率5割」ですのでドキドキしながら来てみました(笑)。(直近だと、4月くらいにもフラれたばかりだったので)
時間はちょうど18時をすぎたばかり。
おっ!今回はやっている♪
まさに「路地裏の隠れた名店」といった装いです。

店内は古風で開放的な内装です。
和風のオープンカフェみたいなかんじ。

Vの字みたいな配置のカウンターとテーブルが少々あります。
かなり独特のレイアウトです。

創業以来変わらない内装です。

↓メニューはこんな感じです。

メニューは、中華、肉中華、メンマ中華、ワンタン中華(塩味)、味噌中華、冷やし中華
(おっ?味噌や冷やしは昔は無かったはず)
※後述しますが「半チャーハン」は独特です。好き好き、意見は別れると思います。
※昔は、「オニギリ」もサイドメニューにありました。
創業当初から、基本的に「醤油1本勝負!トッピングのバリエーションでアレンジ」というお店さんです。

珍しいのは、支払が前金制だということです。
食券ではなく、あくまで「前払い」です。

この日は「中華(大盛)」を店員さんに告げると同時に、「¥800円」店員さんに手渡しました。

こちらは昔から「寡黙で50代と思しき店主様」と「笑顔が素敵な若いスタッフさん」の2名で運営されていると思われます(いろんな意味で・・・結構(ラーメン屋としては)前衛的?な方々・・・という印象です。物腰はとても丁寧ですよ!)
この日は、店主様はいませんでした。

この日は若いスタッフさんが、寡黙にテキパキとラーメンを作ってくれました。
3分くらいであっという間に着丼!

約3年ぶりの御対面!

◆中華(大盛) ¥700円(+100円)

丼になみなみのスープという、<みずさわ屋>さんみたいなビジュアルです。
構成としては、「醤油スープ+ストレート細麺+コリコリのメンマ+ネギ++ブロック系のチャーシュー+海苔」です。
表面に「油膜」が貼っているのが<思>さんの特徴なんですが、噂で聞いたとおり、以前よりも「油膜」は減った印象です。以前よりも「あっさり」した印象です。

スープは、ほんのり甘く口当たりが優しい動物系の合わせスープです。

動物系のコクと香り、それと野菜の甘みを強く感じするスープです。
表面の油膜効果にて熱々です(猫舌さんにはキツイかも)

スープの最大の特徴は、「”思”と言ったら、甘いスープ」と巷で言われている通り、甘みが漂う点です。それと、油膜はかなり張ってあるので、見た目も味も、「昔ながらの」というカテゴリからは外れます。

ただし口に含んでみてやはり見た目の印象通り「昔よりもあっさりして大人しくなった印象」を受けました。(もともと、創業当初からあっさり優しいスープなんですけど昔は今よりも「もっとオイリー/武骨な仕上り/ワイルドな獣臭」を感じました。たぶん、今のはよりエレガントに洗練化されたのだとは思います。(個人的には昔の方が好きかな))

麺は低加水タイプの細麺ストレート

このスープには絶対にこのタイプの麺が合いますね。
ほどよくパツパツした歯ごたえです。
スープとの絡みもよく、適度なコシがあります。

卓上には「ホワイトペッパー」が置いてます(余談ですが、以前まではテーブルの上に胡椒は常備されていなくて、毎回食べる時にラーメンと一緒に、大き目の四角い業務用・胡椒の缶を添えて提供されました。今は常備されるようになったのですね)

チャーシューはホロホロのモモ肉。以前はもっとブロック形状だったのですが、今回はより平べったいカタチですね。(どうやら、口コミではこのチャーシューは好みが分かれるようですね。豚の旨味や脂が少な目なので。バラ肉チャーシュー派の人からすれば不評のようですね。僕は、このホロホロ系も好きです。悪くないですよ!)
このラーメンだったら、「このホロホロ系のモモ肉」もあるいは「脂身タップリのバラ肉」も両方ハマルような気がしました。

メンマは細くてコリコリしてます。

細麺は、スープに中で流れるような感じが良いです。美しいなぁ・・・。食べずにずっと、ずっと眺めていたいです。

 

でも延びてしまうから、早めに仕留めます(笑)。

あっという間に完食。
ごちそう様でした。久々だったけど、「思の中華」は独走的でやはり美味しいなぁ♪
(「昔風」でも無いし、「懐かしい味」とも異なる。ましてや「ネオ中華系」とも違います。独自路線な感じがする)

年々進化しているようですが、”たまに無性に食べたくなる中華ソバ”は、健在でした。お昼にも飲みの〆にも両方ぴったりのラーメンだと思います。

【追記】
◆<みずさや屋>さんに似ているとの口コミが多いのですが、僕はあまり似ていると思ったことはありませんm(__)m(スープのテイストが根本的に違うと思う。<みずさわ屋>さんは”煮干し+豚+鶏”がいずれも強く感じます。<思>さんは、”豚”が強いですね。似ているのは”スープが並々なビジュアル”ぐらいじゃないのかなぁ?)
まぁ、「広義」で、「細めの低加水麺と甘さ強めの醤油スープの組み合わせ」という目線だと、似ているのかも知れません。
※時間帯や混み具合の「ブレ加減」によっては今日の仕上がりよりも「醤油が強め」になることがありその場合はむしろ<萬寿山>の上海ラーメンに似ているような気がします。

◆こちらの半チャーハンは、はっきりと好みが分かれるようです。
提供スタイルが独特ですので・・・。
最近は、
「既に出来上がったものを電子ジャーから装う」システムとのこと。(昔の<会津っぽ>のスタイルか)
以前は、「目の前のガラスケースに、茶碗に盛られた半チャーハンが陳列されていた」スタイルでした)
要するに「作り置き」です。かつ、「提供前の炒め直し」も決してありません。なので昼時の営業に合わせ、たぶん11時くらいに作られたチャーハンがジャーに収納され、昼のお客様を待ちわびるスタイルです。
「チャーハン」じゃなくて「味付けご飯」「五目ご飯」的なネーミングだったらもっと人気が上がるような気がします。