【杜仙・食べ歩き班_No.148】県北が誇る鰻の名店!(登米)
Posted on : 2019.08.18

こんにちは!杜仙・食べ歩き班です。
今回ご紹介するのは、宮城県でも一、二の人気を誇る鰻の名店、
登米市うなぎの 東海亭」さんです。

2019年5月3日(金)GWど真ん中に訪店しました。

 

僕は鰻が大好きです! でも、自分は薄給のサラリーマンですので滅多なことでは食べれません! 特に「老舗鰻屋」の高い鰻とか、高級な天然鰻とか・・・、とても普段は手が届かない代物です。でも、僕なんかの場合は、近所のスーパーの安い調理済みウナギで十分大満足なんです(あれも家でグツグツタレと煮込んでも美味しいんだよなぁ♪専ら、普段の「土用の丑の日」はそんなウナギで済ませてます)
そんな「ウナギならなんでもウェルカム」な僕ではありますが、今回は意を決して、若い頃からずっと食べたかった高級店・老舗<東海亭>さんに初見参!
思えば20代の頃から・・・「東海亭にいつか行ってみたい!高いけど食べたい!遠いけど、行きたい!登米でウナギと戯れたい?」・・・・という熱い思いを胸に秘め生きてきました。そしてついにこの日、連れと2人でやってきました。
(ちなみに連れは鰻が苦手!ただし<東海亭>さんは「天丼」もあるので「天丼を御馳走するから一緒に行こうよ♪」と口説き、なんとか交渉が成立しました(笑))

ここからは少し、「お店さん」や「登米市」のご紹介をします。
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◆<東海亭>さんは、宮城県登米市登米町寺池九日町の北上川沿いの広い立地で営業されています。三陸自動車道登米ICから車で5分くらいかな。
1875年創業の老舗店です!
なんでも<東海亭>さんのご主人は愛知県の出身とのことで、店名の由来となっているようです(愛知県と繋がりが深いようです)。
◆ということで、こちらのウナギは「愛知県産の養殖鰻」が使われているようです。ただし、季節によっては「北上川から獲れる天然鰻」がメニューに並ぶこともあり、それもこちらの名産となっています。(要するに、東海地方の養殖鰻と、北上川の天然鰻の2枚看板)
◆「駐車場:60台、座席数:100席」ものスゴイ規模ですよね!
しかも、満車となるんからスゴイ・・・。
◆<東海亭>さんのコンセプトは、お店さんのHPからそのまま抜粋すると
北上川の絶景と、明治8年創業の歴史ある味をお楽しみください。
とのこと。まさにその通りのお店さんです。
昔から県北方面では「鰻と言ったら東海亭」というキャッチフレーズがあるぐらいです。
まさに「宮城鰻の重鎮」です。
◆登米市は、明治・大正風の街並みで観光名所としても親しまれています。

実は登米市は、明治時代に一時期だけ県庁が置かれたともありその頃非常に繁栄しました。
その明治時代には、登米市においてハイカラな洋風建築の様式が取り入れられた建物も立ち並び、現在でもその当時の佇まいや雰囲気が街には残っています。<東海亭>もこの街並みに溶け込んだ古風堂々とした佇まいです。
◆今のこのレトロモダンな建物は平成18年に改築された建物らしい。なんでも「山形県鶴岡市の築130年の米穀店の蔵を移築して再生した」とのこと。とても手の込んだ改築ですね!
”登米の風情に融和”した、”和と洋が融合”したレトロモダンなビジュアルとなっています。
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長々と書きましたが、如何せん僕は今回が初訪ですm(__)m。

ただし、何年も昔から自なりに色々と予習しておきました。
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◆丑の日や、GWなどは激混みで。激混みシーズンの場合は、「確実に食べたければ事前予約がマスト」
「もし当日行く場合は、開店前早時間に到着し、ウェイティングボードに早めに名前を記入する(早い者勝ち!)
◆北上川の絶景が見えるのは2階席。ただ、基本的には「予約」しないと座れないとのこと。
◆当然注文してから焼き上げるので、焼き上がるまで、30分くらいの時間がかかる(まぁこれは他の老舗店と一緒ですかね)
◆鰻は、”フカフカ&香ばしい”らしい(じっくり蒸されて、香ばしく焼かれたタイプ)
◆ご飯大盛り無料!
◆鰻食べれない人向けに天丼もある(これも他の老舗店でも多く見かけますね)
◆先述のとおり、基本的には「東海地方の養殖鰻」が提供されているが、季節限定で登米市の名物である「北上川で獲れる天然鰻」を提供される。7~8月がシーズン。天然鰻は、料金はもちろん割増。
◆天然鰻は少量入荷なので確実に食べたければ予約がマストとのこと。
尚、入荷の際には入荷の知らせの看板が入り口に出されるとのこと。(天然物は、一般的には「皮も身も、養殖に比べ弾力があり、プリプリしている。ただし匂いがやや強めで敬遠する人もいる」という認識です。自分は10年以上は天然物は食べていない気がします。値も張りますし、上級者向けですかねぇ。そもそも自分は舌が肥えていないので、天然物と養殖物の違いすらよくわからないです)

 

10時40分に駐車場に到着しましたがこの混みよう! なんとか空いているスペースに車を停めました。

ウェイティングボードに名前を書いたら、20番目くらいでした。
でも、決して「20番目」ではありません。
なぜなら、「予約客」が沢山いらっしゃるからです!
もちろん「予約客」から優先的にご案内されます。

その後「予約客」も含めどんどん人が集まり、大混雑となりました・・・。

そして、11時開店!
とても驚いたのが、開店と同時に「本日の営業終了」の紙が張り出されました!(正確には「営業終了」ではなく「受付終了」ってことですね。要するに「本日のお客様は、予約客と、営業開始前から並ばれている大勢の当日客」のぶんで打ち止めってことです。)
その後もひっきりなしにお客さんがやってきては、「営業終了」の紙を見て、ガッカリして帰られてました。(実は、去年の僕はこのパターンでした(苦笑)。たしか去年のGWは・・・12時頃に着いて、駐車場の「本日の営業は終了しました」見て泣きながら帰りました。12時どころか11時過ぎでも遅いってことを今回、学びました(笑))

ウェイティングボードに電話番号を書いておいたので、順番になると電話がかかってくる仕組みです。順番的に、「呼ばれるまで1時間はかかる」のは明白だったので、お店さんのすぐ裏の土手を散策しました。

天気も良いので北上川は絶景でした。

↑北上川の土手から、<東海亭>さんの建物はこんな感じで見えます。

その後、とにかく待ちました・・・。なんと呼ばれたのは12時半でした!(到着したのが10時40分でしたので、2時間近く待ったことになります。外食で2時間近く待ったのはもしかすると人生・最長記録かも知れない。(ラーメン屋で1時間待ちってのは何回かあったけど2時間は無いな)そこまでしても・・・食べたかったのです(笑))

12時半に1階の綺麗なテーブルに案内されました。

外観もさることながら、内装もなんともレトロ&モダン。

とても落ち着いた雰囲気です。
まるで、古民家博物館のような風情があります。

BGMはジャズピアノやクラシックっぽいのが流れています。

↓メニューはこちら。

うな重は、うな重(3,000円)、うな重二段重ね(3,900円)、うな重三段重ね(4,900円)のラインナップです。うな丼(2,000円)もありますね。
予習してきた通り、ご飯は大盛が無料です。僕は「うな重二段重ね」を「ご飯大盛」でオーダー。鰻が苦手な連れは「天丼」をオーダーしました。

あとは焼き上がるまでひたすら待ちます。

↑2階の北上川側がみえる席の「灯り」が1階から見えます。さぞや絶景なんだろうなぁ・・・。

予習してきたとおり、オーダーしてからちょうど30分で着膳!(時計の針は、13時05分。朝10時40分に到着し、約2時間半後にようやく御対面となりました)

まずは連れの「天丼」からご紹介。

◆天丼 ¥780円

天丼は、”至って普通の天丼”だったようです。

↑写真も少しブレてしまったm(__)m。家族連れなんかで「ウナギが苦手」って人も少なからずいると思うので、こういうメニューはとても貴重ですよね。

さて、お待たせしました~
いよいよ「東海亭の鰻」のご紹介です!

◆うな重二段重ね(ご飯大盛りサービス)(3,900円)
大盛だからか?お重に蓋がされてない状態。(蓋が装着できないボリューム)

うひょ~!なんとも美味しそう♪

<東海亭>さんの鰻重は、蒲焼きの味はデフォでは抑えめにしてあります(デフォの状態だとほとんどタレがかかっていない状態かも)
タレが別に出てくるので、タレと山椒をお好みでかけて頂くシステムです。

まずは一段目の鰻は山椒はかけず、タレだけかけて頂きます。

表面はパリっと焼かれ、中身はふっくら・フカフカ!
たれは甘すぎず辛すぎず、ちょうど良い塩梅。ご飯の炊き方はやや硬め。

それにしても・・・・タレとごはんが美味しすぎる!(タレは地元ヤマノカ醸造さんという銘柄の醤油、お米は地元ササニシキが使用されている模様)

大盛にしたのでご飯もぎっしりつまっています。幸せすぎる♪タレは鰻そのものの味を損なわない程度に注意しながらかけます。

いやぁ~、とにかく一段目の鰻はパリパリ&ふっくら&フカフカしている。
香ばしい&柔らかい。美味すぎる!ファンタスティック♪
※鰻苦手な方向けに補足説明しますと、<東海亭>さんの今回の鰻もそうですし、いわゆる「老舗の鰻」に共通して言えることは、臭みが全くなく、いわゆる鰻特有に「皮のヌメヌメ&ドロっ」とした嫌な感じが全くありません。鰻屋さんの「蒸し&焼き」という技術によりこんな素敵な食感に仕上がります。(その辺、普通の”料亭”とか”居酒屋系のお店”なんかで食べると、結構な確率で”ハズレ”があるんですけど鰻屋さんはさすがに”ハズレ”が無いですね)

↑この時点で、ご飯の下に隠れた”シャイな二段目”がチラっと見えてきました。二段目の「ひつまぶし」状態の鰻がぎっしりとご飯の下に敷き詰めてあります。

 

肝吸いはダシが効いていてとても良い味です。

肝の歯応えがたまりません。

さて、ここからが後半戦です。
二段目の「ひつまぶし」状態の鰻と戦います。
僕はここで初めて山椒をかけました。

そしてタレもかけます。

二段目の鰻はカリカリの食感です。
脂っぽさは控え目で、口当たりも優しいです。まさに「ひつまぶし」的な味わいです。
(二段目は舌触りはパサパサしているので好き嫌いは分かれそうですが、僕はこちらも好きです。ウマイ!)

 

うう・・・・幸せな時間というのは、あっという間なものです。

あっという言う間に完食。

嗚呼・・・とてもとても美味しかった!
僕が今年食べた食事では一番美味しい食事でした。滅多に来れるお店さんでは無いですが、また絶対に来たいです!
いつになるかわかりませんが、次回は予約して2階席で北上川を見ながら食事してみたいなと思いました(次回の目標です!)

 

【追記】
◆予約すればすぐにありつけます。予約なしだと1時間は待つ覚悟で(かつ、今回みたいな繁忙時期は先着順で受け付け終了となります)
◆この投稿書いているだけで、ウナギへの欲情・枯渇が湧いてきます。たまりません。今すぐにでも食べたい!
◆TV番組「サンドのぼんやり~ぬTV」がこちらにも来たようですね。

◆TV番組「なんでも鑑定団」に出店したお宝が飾ってありました。

「伊達家」とか「前田家」は格調が高すぎる(笑)。完全に博物館ですね