【杜仙・食べ歩き班_No.142】思考錯誤を重ね再現された”伝説のカレー”(原町)
Posted on : 2019.07.07

なんだか仰々しいタイトルですいませんm(__)m。
でも今回ご紹介するのはまさにそのままのカレー&お店さんです。

2019年4月7日(日)のお昼、宮城野区原町にあります
カフェ パルメイラ (Cafe Palmyra)」さんに行ってきました。初訪です。

立地的には、原町3丁目。陸前原ノ町駅から歩いて3分くらい、国道45号線沿いにあるのですぐにわかると思います。(あいにく駐車場はありませんので、原ノ町駅すぐ脇のコイパを利用するをお奨め)
こちらのお店さんは創業2010年らしいです。でも、私がこちらを知ったのは、つい最近・・・3年位前でした。で、初めてその存在を知った時から「是非行かねば!」と思い続けてきたお店さんです。言い訳すると、この辺はなかなか用事が無いと来ないし、それに駐車場も無いので、今の今までなかなか来る機会に恵まれませんでした車で45号線を通る時も、いつも気になって見てはいました)。
この日は、近くて用事があったので「コイパにでも停めて、”伝説のカレー”とやらを食べてみよう!」と意気込み、連れを巻き込んで?やって来ました。
「<パルメイラ>さんの起源/カレーができるまでの紆余曲折」につきましては、
店主様の公式ブログ『パルメイラカレーの起源』を読むと把握できます。かなり具体的にエピソードが書かれています。(読むと確実に「感情移入」してこちらのカレーが食べたくなること間違い無しです(笑)。『パルメイラカレーの起源』という単語でググれば普通にサイトに辿りつけますので)

どのような物語があったか、店主様の公式ブログの内容を簡単に説明しますと・・・・

◆もともと店主様が大学生の頃に青葉区小松島に1998年頃まであった<唯我独尊>さんというお店のカレーに心酔していました。(かなりの人気店だったそうです)
◆そのカレーは、普通のカレーとは違う、フルーティーでスパイシーな風味
◆店主様も手伝ったりしてたみたいです。(お手伝いして飲食代をサービス)
◆<唯我独尊>さん、店主様が急遽され、その後、奥様が1人で奮闘
◆しかし奮闘むなしく、突然閉店(夜●げに近かった模様
◆その後、店主様は大学を卒業しサラリーマンになりました。
◆サラリーマンになっても、あの「青春の味」が忘れられない店主様。自分で作るしかない!と決心しました。
◆サラリーマン生活をおくりつつ、カレー製作に没頭する日々。<唯我独尊>さんのレシピはどこにも存在しませんし、奥様をなんとか探そうとしましたが(夜●げ同然だったので)もちろん見つからず。「御自身の記憶(味や奥様との会話)」だけが頼り。何度も何度もレシピを改良しながら大量にカレーを作られたようです。
◆創作したカレーは、<唯我独尊>さんの味にはほど遠かったものの、徐々に品質も向上。大量なのでもちろん1人では食べきれません。せっかくだからと会社に持っていくと大評判に!副業?で社内でカレーの販売(笑)。毎度・あっという間に売り切れたみたいです。
◆紆余曲折1年半を経て・・・ついに<唯我独尊>さんの味が再現された!
◆そして脱サラにて現在のお店<パルメイラ>さんを起業。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

要するに、小松島にあった<唯我独尊>さんの伝説のカレーを、何も情報が無いなか記憶だけを頼りに試行錯誤の末、1年半の歳月をかけて再現した。しかも脱サラしてお店までオープンしちゃった、ということです。
※わたしが店主様のブログを拝見して最初に感じたのは、<唯我独尊>さんの奥様探しについては「探偵ナイトスクープの案件じゃないかな?」って気がしました。ただよくよく考えてみると「夜逃●」系ですので無理かぁ・・・。

外観は(良い意味で)「ごく普通の洒落たカフェ」といった感じです。「カレーライス」の幟はあるものの、まさかそんな「命かけのカレーライスを提供している」イメージは全くないですよね。

12時半に着くとほぼ満席!
カウンターが6席くらいかな?で奥の方にテーブルがあったような気がします。結構、こじんまりしています。ただし、ちょうどお客様が掃けるタイミングだったみたいで、自分達が注文したあとは一気に席があきました。(なので、13時よりちょっと前くらいが狙いどころかも知れませんね)

店内も「ごく普通の洒落たカフェ」といった感じです。

店主様は「ベレー帽」をかぶったアパレル系?いやアーティストっぽい? お洒落な雰囲気が漂う方でした。もの静かで、とても穏やかそうな印象です。

↑自家製のジャムとかラー油とかも売ってました。

↓メニューはこんな感じ。

↑まぁ、事前に(何年も前から)予習していたので想定通り。ランチは「ミニサラダ・ドリンク付き」でこの値段ですので、コスパ的にも素敵な感じです。

私は、「パルメイラカレー」を「大盛」で、トッピング「目玉焼き」でオーダー。
連れは、「パルメイラカレー」をトッピング「目玉焼き」「チーズ」でオーダー。
ドリンクは2人とも「ホットコーヒー」にしました。

ぼーっとしながら配膳を待つ間、途中で急に「あっ!目の前のこのマスターが、あのブログの主人公の方なのか!」と遅れて気がつき、感動しました(笑)。(あのブログ読むと、とにかく感情移入してしまいます)

そんなわけで10分くらいで着膳!

 

◆パルメイラカレー(大盛)+トッピング目玉焼き
   ¥600(+¥100)円 +¥100円

↑大盛にするとサラダは別皿になるんですね。

◆パルメイラカレー+トッピング目玉焼き+トッピングチーズ
  ¥600+¥100+¥50円

↑普通盛りも結構ボリュームありますね!そして、熱さで溶けるチーズがなんとも食欲をソソります(次回は自分も、チーズ載せよう(笑))

※余談ですが、僕が注文した「大盛」の方ですが写真見ると目玉焼きに少しカレーが付着してますよね? 実は配膳直前にマスターから・・・・「すいません、大盛の方・・・あと2分くらい遅れて良いですか?実は目玉焼き載せる時にひっくりかえってしまいましたので新しいの載せ変えますので・・・m(__)m」との丁重な申し出がありました。僕は「遅れても良いですよ。あっ!いや・・・・でも、玉子ひっくりかえっても全然構いませんので!気にしませんよ!(笑)」と回答し、そのまま、ひっくりかえった目玉焼きを頂くことに。で、でてきたのがこちらなんですが、なんだ!別になんとも無いです(笑)。言われないと気が付かないくらい。(むしろひっくりかえったあとにこのように割らずにリバースする技がスゴイと思いました!(笑))マスターの心使い(=というかたぶんお仕事に手抜きしない方なんでしょうね)がとても嬉しかったです。そして私も食材を無駄にしなくて済んだので、尚更気分が良かったです。

長年食べて見たかった”伝説のカレーライス”が目の前に!

店主様のブログや、口コミなどを拝見すると、「水を使わない、いわゆる無水カレーバナナなどの果物から水分が出ている」とのこと。

なるほど、たしかに粘度が高めですね(シャバシャバ系とは対極の食感)。トロミを感じます。

辛さは中辛程度かな。第一印象としては、噂どおりフルーティーな味がします。
口に入れた時はそれほど辛さがなくフルーティーな感じがして、あとからスーッと鼻に抜ける辛さを感じます。なるほど~、これは本当に不思議な美味しさです!

サラダもドレッシングが美味しかったです。

大盛のしたのでご飯もズッシリ♪(焚き加減は、まあ普通ですね)

トッピングの目玉焼きを割ります。

言わずもがな、カレールーとエッグがハモると至福の極みです♪

食べ終わるころには、けっこう汗をかいてました。(ホームページを拝見すると「医食同源」というキーワードを大事にされているお店さんらしいので、健康に良いスパイスもいっぱい取り入れているのでは?などと感じました)

御馳走様でした。とても美味しかったです!
噂どおり「フルーティーで、あとからジワジワと辛さがおいかけてくる」そんなカレーでした。とても不思議なカレーだったので、脳内に強烈なインパクトが残りました。たまに食べたくなるお味ですね。

(ちなみに、メニューにも書いたあったとおり、カレーのテイクアウトや、カレールーのみの販売もされているようです。)

↓食後のセット・コーヒーも、美味しゅうございました。

また機会を見つけて食べに行かないとな。