【杜仙・食べ歩き班_No.122】”札幌ラーメン”の名店(In上杉)
Posted on : 2019.03.24

こんにちは!こちら杜仙・食べ歩き班です。
2019年1月31日夜、寒い夜だから・・・明日を待ちわびて・・・、青葉区上杉にあります「さっぽろ純連 仙台店」さんを巡礼。

2年ぶりの訪店です。すっかりご無沙汰してました・・・。
こちらも私が昔から好きなラーメン屋さんです。
地下鉄南北線「北四番丁」駅から徒歩10分です。駐車場は(たしか)ありません。

<純連>さんは札幌に本店を構える超有名店です。(全国区ですから説明不要かも知れませんね。)
「札幌味噌ラーメン・札幌醤油ラーメン」で有名なお店さんです。

札幌ラーメンの本場・札幌においても「札幌味噌ラーメンの代表格」の一角に君臨するお店さんです。調べてみたら、<純連>さんの札幌本店は、昭和39年創業らしい。他に「すみれ」という有名店がありますが、歴史を遡ると<純連>さんと<すみれ>さんは同じ遺伝子を継承しているみたいですね(そもそも昔は「純連」と書いて「すみれ」と読むお店さんだったようです)。<すみれ>さんについては、仙台では営業されたことありませんが、「カップラーメン」が数年間販売されており(=というか、<すみれ>さんのこのカップラーメン、つい先日も上谷刈のヨークベニマルで見ました)、馴染みのある方も多いのでは?その「カップラーメン」も「純連」と書いて「すみれ」という”読み”の商品でした。

そんな<純連>さんは仙台には、2006年頃にこちら上杉にオープンしました。
私は開業当時から定期的に通ってます。
当時は、他に仙台で北海道系ラーメンというと、「2003年頃に仙台に進出」した<味の時計台>さんがすごく流行ってました。
その他のお店さんだと、仙台市民に昭和の頃からお馴染みの<ススキノ>さんや<どさんこ>さんがありますが、双方ともガチガチの札幌スタイルというわけではないです。あくまで「札幌への郷愁の念」を感じるラーメン屋さんといった感じです。
あとは多少趣きは異なりますが<山頭火>さんなどがありますね。(<山頭火>さんは、仙台では2000年代初頭に大ブームになったことがありました。「旭川しおラーメン」として有名になりましたね。)
で、<純連>さんがオープンした2006年頃は、まだまだ<味の時計台>さんが勢いのある頃でしたが、それでも「より濃厚な味噌と醤油が食べれる」こととなり当時はとても嬉しかったですね。
最近だと「結構、本格的な札幌風ラーメン」としては私が頻繁に通っている<雷>さんがあります(でも<雷>さんの味噌や醤油は、かれこれ5年くらいご無沙汰です。理由は、G系の「セカンドインパクト」ばかり食べているからです。久々に<雷>さんで「コン太」麺ではなく、黄色い西山製麺を食べてみようかなぁ)
あっ!折立の<一利起>さんを忘れていた!こちらは老舗中の老舗でしたよね(残念ながら、数年前に閉店。)

私は実は、<純連>さんが仙台に進出するよりももっと昔・・・
たぶん1999年頃に「デパート等で販売されているお取り寄せ生ラーメン(醤油味)」を母が買ってきていてそれを家で初めて食べました。「黒いスープが特徴の本場の札幌醤油ラーメン」的なテイで販売されていました。”作り方”が丁寧に書いており、「タンメンの様に、中華鍋にラードで野菜や肉を炒め、その中華鍋にスープを投入する」という作り方を自宅でやって食べてました。初めて食べた時、「濃い目の醤油ダレと生姜の風味、ラードで炒められた野菜の香ばしさ、そして黄色い札幌系の麺」に一発で魅了されました。仙台では当時は滅多に食べることができないスタイルだったのでその後も数回、その「お取り寄せ生ラーメン」を買って食べた記憶があります。そんな過去があるので、<純連>さんは「札幌味噌ラーメン」が一番の看板商品なのですが、私がハマったのはそのお取り寄せ生ラーメンで味わった「黒色の札幌醤油ラーメン」です。白いご飯にも相性がぴったりでした。(そんなわけで、<味の時計台>さんが仙台進出した時も「札幌スタイルの熱々ラーメンが今後はお手軽に食べれる♪」と、かなり喜びましたし、好んで食べたのも「黒色の札幌醤油ラーメン」です。ただし、<純連>さんに比べると色も薄く、ライトな仕上りのスープでした。)
<純連>さんと<すみれ>さんのスープなとても濃厚で札幌でも「純すみ系」とまでカテゴリ分けされるほど特徴があるみたいですね。

最大の特徴として「スープがとても!熱々/濃厚」ですので「熱いの苦手/あっさりじゃないと無理」な方にはお奨めしません。

それと、「黄色い中太麺」。ど素人の私は、「札幌ラーメン」=「西山製麺」だと思い込んでしまってましたがどうやらいろんな銘柄・ブランド(派閥?)があるようでしてこちら<純連>さんは西山とはまた別の麺らしいですね。でも札幌系ラーメンは、製麺所が違くても基本的にどこも「黄色い玉子の縮れ麺スタイル」が共通かと思います。(旭川ラーメンとははっきりと麺が異なります)

 

前置きが長くなりましたm(__)m

この日は、寒い夜の早い時間・18時半頃に到着しました。

ちなみに、通りを挟んで「東北大学農学部跡地」があります。なんか、夜だからか?とても”おどろおどろした”写真が撮れてしまいました(笑)。ホラー映画の絵みたいです・・・

東北大学農学部は、つい最近・・・2年くらい前には取り壊され青葉山に移転しました。
この辺界隈の風物詩だったので寂しくなりました。現在、某ショッピング会社の建物を建設工事中らしいですね。

↓お店入ると券売機があるのでそちらで食券を購入。

席はカウンター14席のみ。カウンターだけなんですけど結構ゆったりした間取りです。
ファミリー連れよりも、サラリーマン等の集客を意識されているのかなと感じます。

お客さんが1人しかいなかったのでちょっとビックリ!(しかしその後自分が座った後に、続々お客さんが入り、8割くらいは埋まりました)

店内はいつも「野菜を炒めた香ばしい匂い」が充満しています♪お店に入っただけで食欲を掻き立てられます。

一番人気は「味噌」ですが、上の方で長々書いた通り、私はこちらの「醤油」が大好きですので迷わず「醤油ラーメン」をオーダー。もとい!「正油ラーメン」ですね。
※今書いてて気がつきましたが、<純連>さんでは「正油」と書くんですね。醤油と正油の違いってどう違うのか?自分はわかりません。日本語は奥が深いですねぇ。
※他に、チャーハンも人気メニューです。口コミとか見ると絶賛されている方々が沢山いますね。ただ、自分はあいにくあまりハマりませんでしたm(__)m。まぁ、好みは人それぞれですかね。ちなみに半チャーハンは通常メニューにはありません(たまに日替わりとかで半チャーハンもであったかも)。

すいていたので提供まではわずか5分!

 

◆正油ラーメン ¥770円  +  ライス¥120円

熱々でいつも通り美味しそうです。
数年前から「色がやや薄め」になってきた気がします。(昔は「もうちょっと色が黒め」だった記憶があります。)

↑麺は札幌ラーメン・ド定番の黄色いコシのある縮れ麺。黄色の玉子麺です。
(味噌ラーメンも、もちろんこの麺です。)
なんでも・・・西山製麺ではなく森住製麺という銘柄みたいです。見た目もきれいな、中太な縮れた黄色い玉子麺です。のどこしも良いしコキコキしていて食べごたえもあります。

↑そして黒めの香ばしいスープ!表面にはラードの層が覆っています。その為、とても熱いのが特徴です!(うっかりすると火傷するくらいの熱さですのでお子様連れの方はご注意を!)
焦がし正油の味とラードの味の味。ラードで炒めた野菜の風味がにじみ出ています。特に玉ねぎや野菜の甘みがとても醸し出されています。更に、生姜の味がアクセントになっています。
総じて「とてもパンチのある、アツアツで濃厚な、香ばしい醤油スープ」となっています。
(たまたまかも知れませんが、個人的には最近は「生姜の風味がちょい強めかな?」と感じています。生姜はもうちょい控え目が好みかなぁ
※ちなみに、味噌ラーメンの場合は、にんにくが効いているのが特徴。正油ラーメンでさえ「食後は香ばしい香り」が身体に付着しますので味噌ラーメンの場合は仕事中に食べるのは覚悟が必要かも知れません(笑)

↑モヤシは「炒めた感じ」よりも「ボイルした(クタっとした)感じ」の食感がします。
これは好みは分かれるところです。(モヤシは炒めすぎると水分が出てしまい、スープが薄くなるのであまり炒めてないのかな?と、素人ながら想像)

↑チャーシューは、柔らかくてわりとホロホロした感じです。とても美味しいです♪

いつも通りご飯とともに粛々と食べ進ます。

徳島ラーメン同様、札幌ラーメンもライスが合うんです♪濃い味なので

↓スープだけになったら、余ったご飯を投入。

〆におじや風にして食べます。

↑味噌ラーメンでも試したことありますが、もちろん美味しいです♪(というか、これに関しては味噌の方がさらに美味しかったです。)

お腹が空いていたのでわずか7分で完食!

いつも通りとても美味しかったです。<純連>さんはいつも安定しているなぁ。
次回は久々に味噌を食べようかな~。
ご馳走様でした。また「SAMい夜」に来ます。

【追記】
~回顧録:「味の時計台」さん~
今回の記事を書いていて<味の時計台>さんに触れたのでついでに回顧録です。
札幌系ラーメンとしては、2003年頃にチェーン店<味の時計台>さんが上陸し、数年にわたり(=2000年代半ば~2000年代末にかけ)仙台でも行列店として人気を博しました。
札幌スタイル・・・・野菜をラードや調味料で炒め、そこにスープを投入し、熱々のスープで完成するスタイル。それが<味の時計台>さんの出現により、仙台市民にも身近な存在になりました。
私は自宅からほど近い「市名坂」や「上谷刈」の店舗にはたまに行った記憶があります。特にオープン当初・・・2003年頃の「上谷刈」の店舗<味の時計台・泉八乙女店>さんの行列の光景は凄まじかったです!(たしか「市名坂」の店舗も行列が凄かった)
<味の時計台・泉八乙女店>店は、<やき肉ひがしやま・泉八乙女店>さんの建物の2階にあったのですが、その2階から階段の下までずらっと行列ができ、さらに外の「ホーマック駐車場」まで行列となっていました。1時間以上の行列!自分はその大行列に接続したのですが、今考えるとなんでそこまでして並んで食べたのか?今はそんなパワーはとてもありません(笑)。おそらく当時「札幌の濃厚熱々スープ」にそこまで惹かれていたんでしょうね。他に並んでいた人達も同じ思いだったのかと(ちなみに注文品で圧倒的に多かったのは味噌バターラーメンだった気がします)。
そんな大行列が見られたのはさすがにオープン当初ぐらいまででその後は常識的な行列規模に落ち着きました(=「そこそこの人気店」といった感じに落ち着きました)
客層的には「ラーメンフリーク向け」ではなく、「ファミリー向け」だったお店さんだと思います。(若い方も幼少の頃に、家族で言った記憶がある方もいるのではないでしょうか?)
その後、時は流れ「やや飽きっぽい仙台人」の気質も影響してか?・・・・2000年代後半(リーマンショックの頃)には<味の時計台>さんのの店舗は、徐々に仙台から姿を消しました。それでも「上谷刈」の店舗は孤軍奮闘してましたね。
そんな「上谷刈」の店舗も実は2000年代半ばに一旦消滅し、<上海麺店・泉八乙女店>というお店さんが居抜きで営業されていたのですが、わずか2~3年で<味の時計台・泉八乙女店>が復活してました。
しかし、2011年の”あの日”をもって今度こそ本当に<味の時計台>さんの営業が消滅しました・・・。
たしか震災の2日後だったかな?家から30分チョイ歩き、上谷刈にあるホーマックとザ・ビッグ八乙女店に資材や食料収集に行ったのですが、その時に<やき肉ひがしやま>さんの巨大看板(屋根の上にそびえたつ巨大な牛が書かれた立方体)が落下していてゾっとしましたね(相当巨大な立方体です!)
そのまま<味の時計台>さん<ひがしやま>さんもろとも、ビルは解体されました。今ではその立地は2013年頃にオープンしたヨークベニマル上谷刈店の駐車場となっています)”3.11”をもって、<味の時計台>さんの仙台での営業が終了しました。
今思い出すと、とても懐かしいです。
北海道や他県ではまだまだ<味の時計台>さんは有名みたいですし、また仙台に復活してくれないかなぁ。
(おわり)