2018年7月22日(日)、
中華料理「成龍萬寿山 本店 (せいりゅうまんじゅさん) 」さんに5ヶ月ぶりに訪店。
<萬寿山>さんは、仙台繁華街における、代表的な「大陸系(大衆)中華屋料理店」です(そっか・・・まだ一度も<萬寿山>さんをレビューしてなかったか・・・。ようやくレビューできて一安心です。)
***<萬寿山>さんは弊社が所属している『宮城県宅地建物取引業協会』の徒歩圏内にあるので協会の関係者の利用も多いようです***
<萬寿山>さんの生み出した「上海ラーメン」、国分町では非常にポピュラーな存在です。国分町を代表するラーメンの一つといっても過言は無いでしょう。
個人的にも、たぶん、人生において3番目に多く食べているラーメンです。(ザックリ計算で・・・・「仙台っ子(本店)400杯」、「天一(中央通+こむらさき)300杯」、「上海ラーメン200杯」くらい、「泰陽楼(一番町)のラーメン100杯」くらい・・・だと思います)
そんな<萬寿山>さん、店名の「萬寿山ラーメン」という商品も存在しますが、はっきり言うと、看板商品は「上海ラーメン」です!「萬寿山ラーメン」を注文している人は、実際、かなり稀です。(「萬寿山ラーメン」は、”きしめん”みたいな太さの麺、そして、背脂が浮いた感じのビジュアルです。かくいう私も、食べたことはありません。昔からずっと存在してますし、たぶんそれなりに美味しいのだとは想像します。)
で、ラーメンを注文するお客さんは、大抵は「上海ラーメン」を注文します。何せ、「半チャンラーメンセット」におけるラーメンも「上海ラーメン」がでてきます。たぶん、「ずっと仙台に居る呑兵衛さん」だったら、まず「上海ラーメン」(もしくは、「萬寿山」自体)を知らない人は居ないんじゃないかぁと思います。ただし、「上海ラーメン」は、「油っこい」ので「好き・嫌い」はハッキリ分かれます。また、「動物性脂」の香りも強いので(好きな人にはそれが魅力なんですが)それが苦手な人もたまに居ます。
上海ラーメン、ハマル人には「とても中毒性・常習性が高い一杯」であること間違いないです。一時期は、自分も中毒的にハマりました。それこそ毎週食べたくなる時期もありました。そんな上海ラーメンの仕様については、詳しくは後述します。
<萬寿山>さん、現在は、国分町外れにあるこの「本店」「稲荷小路店」の2件があります。(ちょっと昔までは、他にも数店舗ありました。)
私は<萬寿山>さんは、社会人になってから初訪し、以来21年間、「本店」「稲荷小路店」合わせて、トータル250~300回くらいは通っている計算です。
今から8年くらい前・・・2010年頃までは国分町で飲み歩き&遊び歩きの日々だったのですが、その頃、飲みのシメといえば、「仙台っ子本店or天一or萬寿山(稲荷小路)or支那そば家」の4択が非常に多かったです。そんで、<萬寿山>さんでは決まって「上海ラーメン」ばかり食べてました。飲み歩いていたその頃も、たまにランチでも来てました。(ランチで、「稲荷小路店」の他に、今回ご紹介する「本店」もはじめて覚えました。ランチは数百円お安く食べれます♪)
その後、僕も歳をとり、2010年頃にはほぼ国分町を卒業したのですが、それ以降はもっぱらランチ中心となりました。
その後・・・・
震災以降、2011年~2015年頃までは、ランチ中心に、年間15回くらいは訪店してました。(ほとんどが、半チャンラーメンセットで、たまに五目あんかけ焼きそば、あるいは日替わり定食という比率で、ガツガツ食べてました。)
さらにその後・・・
2015年あたりに「一気に価格高騰」し、ランチタイム「半チャンラーメン750円」だったのが、¥800円」に値上がりし、いまでは「900円」まで値上がりました・・・。
あとは、単純に「上海ラーメン年間15杯」を何年もの間食べていると正直・・・・飽きてきたというのもあります。以降は、今回のタイミングみたいに、だいたい4~5ヶ月に一回の頻度で、「無性に上海ラーメンへの枯渇・欲求が湧いたタイミング」もしくは「色々食べ歩き
疲れた際の”お口直し”」的な感じで、訪店してます。(長年、少しずつ味も風味も変わってきているので、定期的な味の確認、的な意味合いもありますね(笑)
<<<お店さんの特徴>>>
◆非常にボリュームがすごい!特に定食系のご飯の盛りが半端ない!(仙台大盛り系の代表格<久美食>さん、<朱華飯店>さんの次くらいかと思います。
・エピソード①
たまにランチタイムに見かける光景「萬寿山、あるあるネタ」。
若いカップルが入店し、女子が「○○定食」を頼み、男子が「では、俺は炒飯大盛り!」などと注文する光景。
最初に定食のライスが「ドーン!」と配膳され、一瞬「シーン」となります(笑)。当然女子は「半分食べてね♪」
と懇願します。で男子が「おー!(オイラは頼もしいぜ♪)まかせとけ(笑)。で定食のオカズが出てきて、そのボリュームに「シーン」となります(笑)。とどめに・・・・
食欲旺盛の男子が頼んだ「炒飯大盛り」で目が点になります・・・。
私のみならず、周りの常連さん数名は事の顛末が最初から見えているので皆、(かつ、もちろん声かけたら変な人だと思われるので)だまって凝視します(笑)。<萬寿山>さんのチャーハンは、デフォでも他店の大盛り相当のボリュームなので、大盛りにするのはちょっとした博打です・・・。最初からそれを計算している勝負師じゃないと勝てませんので
ビギナーの方は、無理せずに普通盛りにしましょう。
・エピソード②
前に老夫婦が「上海焼きそば(これも盛りがスゴイ・・・)」を仲よく2つ注文しました。珍しく店員さんが「トテモ、オオイデス。一ツデジュウブンカモデス」と片言の日本語で説明してました。(そういう配慮自体、初めて見たので2度見してしまいました(笑))で、その老夫婦は結局1つにしました。配膳された量をみて、そのご夫婦は「2皿じゃなくて良かったね(笑)」と安堵の表情を浮かべてました。めだたし、めだたし♪))
※最近はだいぶ量も落ち着きましたが、一昔前は定食のごはんは「まんが日本昔ばなし」みたいなビジュアルでした(笑)。
◆大陸系中華ということで、オペレーションや接客はとても「ワイルド」です(笑)。ステッペンウルフ並みです(笑)。(細かい説明は端折ります。「ワイルド」という一言で感じとってください(笑)。良い意味でも悪い意味でもワイルドなので、向かない方も沢山います。)
<<<客層(ニーズ)>>>
◆飲み会で皆でワイワイ、美味しい中華を囲んで騒ぐ
◆飲みの〆とし利用する
◆ランチでガッツリと、定食orデカ盛り焼きそばor半チャンセットとかを食べる
◆熱心な(美味な)上海ラーメンを楽しむファン
・・・・が多いです。
<<<上海ラーメンの特徴>>>
表面の「動物系脂(おそらく鶏油?)」がまず目を引きます!あっさりなんですけど、まろやかな味わいを醸し出てます。カテゴリ的には、清湯スープです。(おそらく)鶏がら+豚ガラが主体でして、かなり「動物系脂」のテイストと香りが、全面的に出ています。いい感じで”豚の脂等ジャンクな感じ”が漂うスープですが、見た目がとても綺麗です。且つ、薄い醤油も絶妙な味わいを醸し出してます。麺は、喉越しのいい中細麺です。白くて細い感じで、低加水な感じなんですけど、ツルツル感もあります。ややこしいですが、その一方でパツパツ系麺の歯ごたえも感じます。要するに、複雑でよく判りません(笑)。
総じて、それらの触感がスープにとても合うんだよなぁ。
(ただし・・・・上海ラーメンは時代と共に間違いなく変化してきています。より「日本人の趣向」にFITする形で進化?成長?を遂げているのかな~と。もともと初めて食べた1997年頃は、まさに「ザ・中国のラーメン」でした。当初の白い麺は、違和感を覚えるくらいの、低加水の?食感で、当時の印象は「とてもくどい麺・日本のラーメンにはちょっと合わないなぁ・・・」という印象でした。その一方で「あのくどさが、(特に飲んだ後に)クセになるんだよなぁ♪忘れられない!」という印象があり、これがサラリーマン達の間で浸透してました。もし私以外にも、あの頃(20年前頃)の上海ラーメンを覚えていらっしゃる方がいたらとても光栄です。
それから20年の流れの中で・・・・国分町において、幾多のラー専店が開店~閉店の歴史があり、そんな中、上海ラーメンも「日本人のニーズを意識した仕様」に麺の成分もどんどん発展したのだと思います。
自分的には、大昔・20年くらい前の「クセの強い(クドイので後半、確実に飽きる)仕様の麺」の方が、大好きです(笑)。とても懐かしいなぁ・・・)そんな清湯・動物系スープと、白い麺のハーモニー。正直、作り手さんによって、あるいは混み具合によって、「ブレ幅」もかなりあります(笑)。しかしながら、いつでもジャンクな感じもあり、「定番の逸品」という安定感があります。総じて、「中国の人が作る中華そば。だけど、日本人向けにかなりローカライズされた仕様」という感じです。一見すると「大衆中華屋さんのラーメン」と侮ってしまいがちなんですが、知る人ぞ知る、「普通のラー専店よりも上をいくレベルのラーメン」だと思います。
<<<萬寿山のランチ>>>
ランチメニューがお安いので、ガッツリ食べる方には、ランチがお勧めです。11時開店頃に、「黒板」が出てきます。たぶん夕方くらいまでです。注意点としては、ランチメニューは入口の「黒板」にしか書かれていません。なので、お店入ってから一生懸命「やや高い夜の値段」のメニューで悩む方々をよくお見受けします。もちろん店員さんも聞けば教えてくれるはずですが、聞かない限りは教えてくれません。
なのでランチの存在に気が付かないまま注文し、いざ会計の時に「あれ?オイラが食べたあんかけ焼きそば、なんか安くねぇ??」と気がつく方も多いですね。あんかけ焼きそばや上海ラーメンはランチでお安い価格となっているので。まずは入口の「黒板」をインプットしてから入店しましょう。
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この日も、「半チャンラーメン」をオーダー。そういえば、ここ2年くらいは
これ以外食べてないなぁ・・・。
◆半チャンラーメン (ランチ価格)¥900円
(これが、3年くらい前まで¥750円で楽しめました・・・)
↓
計算してみたら、
半チャンラーメンだけで、かれこれ約120~130回くらい食べてます(笑)。
5ヶ月ぶりの御対面!!!
ほぼいつも通りのビジュアル!ですが・・・・・
↓
↑あれ???麺が柔らかいぞ?そして、やや太いぞ?(そりゃ~、21年間、200杯も食べてれば、否がおうにも差異に気が付きます(笑))これ、仕様変更じゃないといいなぁ(笑)。過去一番の麺の太さです。「ブレ」だと嬉しいです。暑かったから少し茹ですぎた?とかだと逆に安心です。でもまぁ、今回のは今回ので、美味しいですけどね(笑)。
↑麺以外はいつも通り。スープが胃に、もとい、五臓六腑に、染み込みます。幸せです♪
本日は猛烈な炎天下(仙台市36℃?観測史上3番目とか?!)なので、汗ダクダクです(笑)。
なにげに、今回のサプライズは「炒飯」です。まず、ご覧の通り「半炒飯」のサイズは、普通のお店の「4分の3サイズ(ほぼ普通サイズ)」が特徴です。
これは、長年変わりません(笑)。
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↑そんな半炒飯、何がサプライズだったか?というと、「味」「出来栄え」です!
実は、ここ2~3年、「炒飯の出来栄え」があまり個人的に好きではありませんでした。もちろん、セットのチャーハンなので「一気に大量に仕込みする」ので、細かいことまでは望んでません。ただ、ここ2~3年「味が薄い・ハムの成分が強い(チャーシューが少ない)・玉子が少ない」という感想でした。(総じて、具が少な目、火力低め、味薄め。もちろん、それなりには美味しい・・・という感じでした)で今日の半炒飯で感じたことは・・・もう、見た感じで異なりました!
3年くらい前までの「玉子の量、チャーシューの量、味の濃さ」に戻ってます。
これには大満足♪
ランチセット¥900円は、たしかに昔の価格で慣れ親しんでたので財布的に厳しいですが、今日味わったレベルだと、それほど惜しくありません。
美味しかったです!(やや麺だけが少し心配(笑))
↓↓↓↓↓↓参考までに、”普段の上海ラーメンの麺”の写真をのっけます。麺の太さと硬さが、今回と明らかに異なります。
・↑前回(2月某日)
・↑前々回(11月某日)
太さがまるで違います。でも、美味しかったです。
ちょっと5ヶ月は時間をあけすぎたな。時間は、3ヶ月くらいしたら来ます。
ご馳走さまでした!
【追記】
その他、<萬寿山>さんのお奨め料理(本店と稲荷小路店、同様です)
(いずれのメニューも、好き嫌いはハッキリわかれます!以下は、あくまで僕が個人的に好きなメニューです)
・餃子(仙台でも、常時上位にランクインする安定の手作り餃子です。仕上がりはかなりワイルドです。)
・上海焼きそば(大盛りは避けましょう!結構、オイリーです。とても美味しいですけど、途中でやや飽きます。)
・五目あんかけ焼きそば(同上!サラッとした餡と、細い麺。好みはハッキリわかれます(優等生タイプの五目ヤキソバではありません)でも、僕は大好きです♪)
・水煮肉片(スイジューローペン)(これは僕の好みではなく、お店さんの隠れた大人気メニューです。大衆中華っぽくない本格的な逸品で、人気メニューです。辛いです!!)
・回鍋肉定食(定食系全般は、ご飯の量が多いので要注意!!)
※<萬寿山>さんにおいても、私は全く「麻婆焼きそば」はお奨めしません(笑)。むしろ、「ソース焼きそば」の方が美味しいですかね。