【杜仙・食べ歩き班_No.264】仙台で”天中華”と言えば(長町)
Posted on : 2021.12.12

まいどどーも!
こちら『うっちゃれ五所瓦』こと杜仙・食べ歩き班です。ごっつぁんです!)
今回ご紹介するのは長町の老舗蕎麦屋「大盛庵(たいせいあん)」さんです。

2021年8月21日(土)11時半頃訪店。

<大盛庵>さんは、中華そばに海老天がのった「天中華」がとても有名なお店です。

実は自分は(たぶん)約15年ぶりの訪店です(゚д゚)!!

オープンは1969年。なので創業は50余年ですね。
いまやすっかり「長町にある風格漂う老舗蕎麦屋」として認知されています。レジェンドという扱い。

住所は仙台市太白区長町8丁目11-15

地下鉄長町南駅、あるいは地下鉄長町駅から徒歩約15分くらいです。

長町小学校のや長町中学校の近所。住宅街から286に出る一通道路沿いです。

蕎麦屋ですけど天中華が人気がすごくてお客さんの7~8割は「天中華」を注文してしまうお店さんです。
※天中華・・・それは「中華そば+天婦羅」という一見ミスマッチな組み合わせです。でも仙台・・・否、宮城県においては普通に受け入れられている印象ですね。<大盛庵>さん以外にも塩釜のお店(・・・僕はまだ行ったことないけど<黄金そば>さん・・・)とか、あるいは他のお店でもたまに見たことがありますね。
天中華の発祥ってどこなんだろ? さすがに仙台ではないよな?。 そんなわけで今回興味あって調べたところ、なんと青森の五所川原でした!(ググったらすぐでてきた)。興味がある方は、本投稿最後の【追記】の項を参照ください。

ネットで見つけたお店さんのPR記事。

『すべて自家製のものを使用し、添加物は一切使っておりません。ラーメンのスープと蕎麦のタレは別々のものを作っております。
創業52年、リピーターのお客様に支えられて営業しております。皆さまのお越しをお待ちしております。』
『三代続いた生蕎麦屋です。昔ながらの中華そばもあり、中でも蕎麦屋ならではの天中華は人気メニューです。』

実は正直申し上げると、自分は今までは「天中華」ってあまり心に刺ささることはありませんでしたm(__)m。
若い頃食べた時には、「まぁ、なかなか美味しいね」って程度の感想でした。
普通の中華ソバのスープと比較し、なんとなくベースのスープがとてもアッサリしていた印象ですので、若い頃は(・・・・なにせ、20代の頃はコッテリ系の「仙台っ子」や「天一」の熱心な信者でしたので・・・・)惹かれることは到底ありませんでした(そういえば、他にも、別の店でも食べた記憶もあるなぁ。でも、特に刺さらなかった(^^;))

そんなわけで、15年前に食べた記憶もおぼろです(^^;(たしか<大盛庵>さんは過去2回くらい来ていてそのうち1回が天中華だったと思います。あとは普通の蕎麦+ミニ丼のセットだったかな)
「あっさりしていて更科蕎麦のような優しい印象のラーメンだった」というイメージ。
(ただし、僕の身内がこちらの”常連”でしたのでしょっちゅうお店の様子は聞いてました。こちらの近所で勤務していたので、その職場では数年前まで毎日のようにお昼に<大盛庵>さんから大量の出前をとっていた・・・とのこと。)

そんな僕も、歳を重ねるごとに好みもだいぶ変わったと思うので、今回満を持して約15年ぶりに再訪してみました。(私事ですが、正確には「好みが変わった」というより、「守備範囲がとても広くなった」んだと思います(^^ゞ。若い頃好きだったジャンクな食べ物もいまだに好きですし。)

11時30開店と同時に到着。先にお客さんが2組ほど入られていく後に続きました。
お昼時には必ず並ぶお店ですが、開店早々はすぐ入れたので狙い目ですね。

駐車場は、6台(店の手前3台、向かいに3台)

↓店内はそこそこ広いですね。普通の「お蕎麦屋さん」という雰囲気です。

↑というか、内装は前回来た時とだいぶ違うような気がする(おそらく数年前に改装されたんだと思います。なにせ前回は、15年前だからなぁ)

席数は全30席(カウンター6席)
入口近くにテーブル席や小上がり席があり、奥にカウンター席があります。

僕はおひとり様なので迷わずカウンター席に着席。

↓メニューはこんな感じ

↑これ以外にもお得なランチメニューがあって、それは壁入口近くの小上がりの壁に、黒板メニューに書かれてしました。(ミニ丼が付くセットなど)

基本的にはお蕎麦屋ですけど、先述のとおりお客さんのほとんどが「天中華」をオーダーするお店です。

普通の天中華は850円ですが、「上」だと巨大な大えびが乗ったゴージャスな仕様となりそっちは1,150円か!

僕は、今回は普通の天中華をオーダー。

待つ間にもお客さんが続々と入店し5分後には満席となりました! さすがは人気店ですね!(このあと12時の時間帯は、行列ができます)

厨房からは天婦羅をあげる音が聞こえてきて心地よいです♪

先客がトータルで5~6名いたこともあり結構待ちました。

 

10分ちょっと待ち、天中華がパチ☆パチ☆と音を立てながらやって来ました。約15年ぶりのご対麺!

 

◆天中華 ¥850円

おぉー!(゚д゚)!とても綺麗に澄んだスープです。うまそうだね(*’ω’*)!

海老天が揚げたてですのでスープの中でパチ☆パチ☆と音を立てています!!
なかなか立派な風貌の海老です。

具材は、海老天、チャーシュー、メンマ、ネギ、そして海苔。

ラーメンというよりほぼお蕎麦に近いビジュアル。チャーシューとメンマがなければ見た目は「更科系の天ぷら蕎麦」に近いと思う。

熱々のうちに頂きマンモス!!!

↓まずは麺。

低加水タイプの細麺です。茹で加減は噂どおり(記憶にある通り)柔らか目です。
細麺なので啜りやすいねぇ。熱々のスープを吸い込み口の中にスルスルはいります。うん、ウマいじゃねーか!。なるほど!この中華そばには柔らかい麺がとても合っていると思う。
何気に麺量が結構あります!普通盛ですけど麺量が200g以上あると思います。
(なので大盛は結構ヘビーな量だと推測。まわりに大盛頼んでいるご年配の方とか数名いましたけどお蕎麦屋の常連さんってとても麺好きな方多いですよね(^^ゞ

↓次にスープ。

↑嗚呼・・・優しいスープです♪(若い頃はこの奥ゆかしいスープを脳内で「単に薄いスープ」・・・などとインプットしまったようですねm(__)m。当時は今よりも馬鹿舌でしたので(;’∀’))

動物系・・・ベースは豚かな?。あっさりした動物系スープがベースですけど、そこに鰹出汁と昆布などを感じます。
まさにお蕎麦屋さんのスープですね!ほんのり甘さも感じる日本蕎麦の雰囲気。

あっさりしていて甘みがある・・・なんというかまろやかな表情のスープです。
うん、ウマい!(たしかに15年前の自分には刺さらない味かも(^^ゞ。でも、今はとても美味しく感じる♪)

↓主役の海老天!

↑到着したときはカリカリした印象ですがすぐにスープを吸ってヒタヒタした見栄えとなります。でも、食べると表面はまだサクっとしていますね。スープを吸った衣はスープを含んだ衣の味わいもなかなかいい感じです。
中の海老はプリっとしています。まぁ、いつも天婦羅蕎麦食べるのと同じテイストです(笑)。日本人だったら安心して楽しめるテイストです。

チャーシューはロースで塩気も強め。あっさりしたスープに対してちょっとしたアクセントとしても、とても美味しかったです。
ただし小ぶりですので大事に温存しながら食べ進めました(もっと食べたい(^^;))

メンマは細でコリコリした食感。

 

とにかく麺が多いですねぇ(゚д゚)!!!

白くて細くて美しいなあ。
この麺、細いんだけど、でもしっかりとコシのあり、今までに見たことがないタイプかも。もちろんお蕎麦とは全く別物だし、中華麺ともちょっと違う。ソーメンに近いような食感ですね。

この麺、あっさりした和風スープにとても合っていると思います。

 

時間の経過とともに、天婦羅の油分と衣が和風のスープにどんどん染み込み、コクがどんどん深まります。

総じて・・・・優しい出汁に、天婦羅から滲み出たコクが加わり絶妙なバランスです。

これは癖になる味わいですねぇ! 老若男女問わず人気があるのも頷けます。

 

ご馳走様でした。

普通盛ですが結構、お腹いっぱいになりました♪
大変美味しゅうございました(^^)v

若い頃はさほど心に刺さらなかった天中華でしたが、今回は結構刺さりました(笑)。
これは、たまに食べたくなるかもね。

またいつか天中華が食べたくなったら食べに来ます!

 

【追記】
◆そもそも天中華とは?
ウィキペディア(Wikipedia)より引用:

中華そばに天ぷらを乗せた料理。
青森県五所川原市五所川原駅近くにある蕎麦屋「亀乃家」で、常連客の意見を取り入れて考案された。
亀乃家では「ホタテのかき揚げ」をラーメンに乗せている。亀乃家のラーメンスープは、豚ガラと野菜がベースとなっている。
津軽弁で、「おだてに乗る人」、「熱中する人」を「もつけ」と呼ぶが、この「もつけ」気質から、天中華は生まれたとされている。

ええっ?!津軽のご当時ラーメンだったのか?!(゚д゚)!? 全然知らんかった(^^;)
津軽って「ニボニボ系ラーメン」の印象が強かったのもあるからとてもビックリです!

ちなみに、その、<亀乃家>さんは五所川原の「超有名店」のようですね。
ただし、提供されている”元祖”ともいえるそちらの「天中華」は、今回ご紹介した<大盛庵>さんの「天中華」とはちょっとビジュアルも異なるようですね。
五所川原は天ぷらがかき揚げですので。
◆他にも天中華を提供するお店さんは宮城でもお見かけしますので、食べ比べするのなんかも楽しそうですね。