若林区の名は伊達政宗が造営した「若林城」に由来し、若林城跡を中心に城下町であった名残を今に伝える由緒ある街並みが魅力です。
区の中央に国道4号線仙台バイパスが通り、バイパスから西側は住宅地です。若林城の城下町であった、かつて豪商の家が並んでいた河原町は、今もなお商店街でたくさんの老舗が営業しています。
東側には水田地帯が広がり稲作が盛んな地域です。
荒井地区では都市部とつながる地下鉄東西線が開通し、土地区画整理事業によって新たな街づくりが進められて、郊外住宅地域として今後ますますの発展が期待されています。

区の北部は「卸町・六丁の目地域」と呼ばれ、東北の一大流通拠点である卸町地区があります。
卸町地区は中央卸売市場を中心に、東北の経済活動をリードする地域です。
卸町へ古くから金融機関が進出していることもあり、区内にはたくさんの銀行があります。

「かまぼこの国笹かま館」では仙台名物グルメである「笹かまぼこ」が作られる様子が見学でき、笹かまぼこづくりを体験できるコーナーもあります。「せんだい3.11メモリアル交流館」では2011年3月11日の東日本大震災に関する展示を見学できます。

仙台市若林区卸町サンフェスタでは、年2回4月と10月に「卸町ふれあい市」が開催されています。
開催日には卸町全体でお買い物ができる市場となります。
卸町ならではの卸値以下の特別価格で食料品、衣料品、日用雑貨、家具、家電製品までが並びます。
大人も子供も楽しめる多彩なイベントが企画され毎回盛り上がりを見せています。

8月には仙台卸商団地周辺で「せんだいサイクルフェスティバル」が開催されています。
フェスティバルではクリテリウムのレースが行われます。
クリテリウムとは自転車ロードレース競技の一種です。比較的短いコースを何回も周回して順位を競います。
レースの他にも子供向けに交通安全自転車教室が開かれます。

10月第三週の日曜日には、若林区役所と若林文化センターで「若林区民ふるさとまつり」が開催されています。
ふるさとまつりは、若林区内の総合的な交流によって地域の活性化を図ることが目的です。
縁日では焼きそばやどんどん焼きの屋台が並び、新鮮な野菜の販売もあります。
書道や手芸の作品展、フリーマーケット、健康づくりなど楽しい催しが盛りだくさんです。

10月下旬の日曜日には「全日本大学女子駅伝対校選手権大会」が開催されています。
日本学生陸上競技連合等が主催する大学女子駅伝日本一を決定する競技大会で「杜の都駅伝」として親しまれています。
弘進ゴムアスリートパーク仙台をスタート地点に仙台市役所市民広場をゴールとして、6区間38kmのコースを26大学が熱戦を繰り広げます。

そして、2018年の9月には卸町1丁目に「イオンスタイル仙台卸町」が開業しました。
イオンスタイルは子育て世代の女性向け大型商業施設であり、ファーストフードチェーン店や家族で楽しめる飲食店・雑貨・美容品・子供向け商品のテナントであふれています。