【杜仙・食べ歩き班_No.158】レトロな喫茶店の”絶品”ハヤシライス(In仙台銀座)
Posted on : 2019.11.04

こんにちは! こちら、杜仙・食べ歩き班です。
西暦2019年・・・7月13日(土)の午前中、仙台駅前を歩いてました。
この日、お昼はなんだか洋食が食べたい気分。
そうだ、ハヤシライスが有名な老舗っぽい茶店があったな!行ってみよう♪
そんなわけで・・・・急遽、手元のスマホをググリ、開店時間を調べてやってきたのは・・・・
仙台朝市の近くにある喫茶店「喫茶ふうぜ」さんです。

随分前から<ふうぜ>さんの存在は知っていましたが未訪でした。
噂では「かなり本格的なハヤシライスを安く提供する喫茶店。コスパも雰囲気も良い。隠れ家的なほっとするお店」と聞いてました。

↓住所は仙台市青葉区中央一丁目。仙台朝市近くの繁華街「仙台銀座」の外れ。

↑路地裏でひっそり佇まられているお店さんです。
↓まずこの外観が目を惹きますよね!

↑まるで「絵本の世界」から飛び出してきたような可愛いらしいレトロな外観
前々から「なんだかとても雰囲気があるお店だなぁ」って関心がありました。

たぶん30年くらい前から営業されていると思われます。

↓先述のとおり「ハヤシライスが有名なお店さん」という認識で間違いないようです。

↑看板に書かれている触れ込みを良く見ると・・・・
◆テレビ・雑誌で紹介された 珈琲屋さんのハヤシライス
◆完熟トマトと赤ワインでじっくり煮込んだビーフと玉ねぎのうま味がたっぷり!16種類のスパイスと隠し味の珈琲でおいしく仕上げました
・・・・とのこと。

そして噂だと、
◆コーヒーはネルドリップで淹れて本格派
とのこと。
※僕はコーヒーは大好きですけど、ネルドリップ式まで行くと私ごとき”馬鹿舌”には、ちと敷居が高いかも知れません(笑)

さてさて・・・初めてなので、入るのには少し緊張しました(笑)。(レトロな感じのお店さんって、初見参の時は必ずドキドキするんです。)
ちょうど11時開店の頃に訪店。先客はゼロでした。

店内は外観からイメージした通り昭和レトロな感じです。
配置や色合い、飾りに至るまで、なんだかとってもノスタルジック!
2人がけ用テーブル席×3、その他カウンター席です。
たぶん10人も入ると満員だと思います。
↓他にお客さんも居なかったので窓際のテーブルに座りました。

この日はよく晴れており、差し込む日差しが植物を美しく照らしていました。

なんだか・・・落ち着くなぁ♪

壁には素敵な絵や写真があちこちに貼られています。
アート感が漂っています。なんというか「下町アート」な感じ。
羽生君も飾られています。
漫画や本も置いてあるので、もしご迷惑にならなければいくらのでもゆっくりのんびりしたい雰囲気です。

※置いてある漫画本、なぜか「ゴルゴ13」「鬼平犯科帳」がズラリ置いてました(笑)。お店の雰囲気にミスマッチなのが面白いです♪(マスターのご趣味なのかな?)

マスターは70歳くらいかなぁ?
髭がお似合いの「喫茶店店主・兼・画伯」みたいな知的で洒落た雰囲気の方です。
そして、接客がとても丁寧で紳士な方です!(常連様たちから愛されているんだろうなって瞬時に感じとれました)。

↓メニューはこんな感じ。

コーヒーが数種類、その他のドリンクが数種類。食事はハヤシライスとそのバリエーションのみです。その他、ケーキ等のスイーツもあるみたいですね。(ガトーショコラがとても美味しそうでなぁ・・・「軽くケーキを」ってカップルの方にもお奨めですね)

もちろん僕の今回の目的は、お店さんの看板メニュー・ハヤシライスです。
トッピングで「ウインナー」や「エッグ(目玉焼き)」をつけようか? 少し迷いましたが、ビギナーですので、ここは敢えてプレーンのハヤシを食べてみることに。
せっかく珈琲の美味しいお店ですから+200円でドリンクセット(ブレンドコーヒー)にしてみました。

既に仕込まれているハヤシライスですので提供はとてもスムーズ。
わずか2分やそこらででマスターが配膳してくれました。
※ご年配のマスターなんですけど、配膳の際もとっても丁寧でして、こちらが恐縮してしまい背筋が引き締まる思いでした(笑)。

 

◆珈琲屋さんのハヤシライス ¥580円
+ドリンクセット(ブレンドコーヒー)¥200円

とても綺麗なビジュアルです!
大きめのお皿に綺麗にのっていて食べる前から幸せな気持ちになりました。(私事ですが、外でハヤシライスをメインで食べるのっていつ以来だろう? オムライスやピラフはたまにお店で食べますけど、ハヤシライスはなかなか記憶が無いです。)

嗚呼・・・こりゃあウマイ!実に美味しい♪
これは家庭では食べれない味だ!
牛肉+玉ねぎ+完熟トマト+赤ワインで丹念に煮込まれたハヤシソース。
隠し味にはコーヒーが使われているそうです。
完熟トマトのほのかな酸味。赤ワインでじっくり煮込こまれた牛肉と、玉ねぎの旨味がビンビン伝わってきます。酸味はあっても総じてマイルドな仕上がりです。

お米は宮城産「ひとめぼれ」。
敢えて”かため”に炊かれているとのこと。艶々で、銀シャリ呼んでも良い仕上がり。
ハヤシソースとの相性もばっちりです!

お皿は結構大きめで、580円にしたらなかなかお得なサイズです。
ただし・・・この美味しさだったら僕なら「3皿」はいけます!
せめて大盛りにしておくんだった・・・(あっという間に無くなってしまった)

食べ終えると絶妙なタイミングでマスターがブレンドを淹れ始めました。

そしてこの日一番のサプライズはここからでした・・・・
マスターが「もしお口に合いましたらどうぞm(__)m」と
運んで来たのが、なんと「Suica!」・・・・じゃなくて、「スイカ!

ウソっ?! 突然の出来事にビックリして・・・・「スイカは今年初です」・・・
という、なんとも間の抜けた返答をしてしまいました(笑)。(ちゃんとしたお礼が出てこなかった)

甘くておいしいスイカでした♪

そして、ブレンドコーヒーが配膳されたのですが、お菓子も一緒に添えられていました。
(要するに、「スイカとお菓子」は「ドリンクセット+200円」に含まれていたみたいです。後から知ったのですが、ドリンクセットにすると今回のスイカみたいに季節の果物もサービスで添えてくれるみたいです。コスパが良すぎですね!いや、コスパ云々とかよりもなんだか”ほっこり”しますね。)

ネルドリップで淹れられたブレンドコーヒーは、もちろん美味しかったです(僕は若い頃、国分町の某・喫茶店で長期間働いていましたが情けないことに珈琲について”細かいウンチク”は語れませんm(__)m。)
スイカとチョコとルマンドという組み合わせも、なかなか粋な感じです♪

僕はこの「ブルボンのルマンド」ってお菓子が大好きなんです! 幼少の頃から「ルマンド」を食べて育ちました(正確には「自宅でお客様にお出しするお菓子にはルマンドが存在し、お客様が帰った後にその余り物のルマンドをボリボリ食べていた」テイですね。私みたいな方、いっぱいいそうな気がします(笑))。そももそもルマンドが嫌いな「昭和人」は少ないのでは?」と思います。

ご馳走様でした。大変おいしかったです!(比べること自体、お店さんに大変失礼ですが、レトルトのハヤシライスとは「深み」も「香り」も全く違います!<ふうぜ>さんのオムライスは「横浜の某・老舗洋食屋さんの提供するハヤシライス」と遜色無いような逸品でした。)
そして、大変心地の良い時間を過ごせました。

帰り際にはきちんと「スイカ、甘くて美味しかったです。ありがとうございました」とお礼を言いました。そしたらマスターが「それは良かったです」と軽く微笑んでくださいました。

次回は何があっても「ハヤシライスを大盛りで」発注しないと!

【追記】
◆このお店さんは、あまり人には教えたくないなぁ(笑)。でも、こうして投稿に書いてしまった・・・。ひっそり裏道に佇んでいて、マスターがお一人というのも粋な感じです。末永く続いて欲しいお店さんです。
◆店名の「ふうぜ」の由来が気になる(笑)。どなたかご存じの方がいたら教えてください。(次回行った時にマスターに聞いてみようかな。次回はカウンターに座ってみようかな)