2018年9月23日(日)19時過ぎ、八乙女中央にあります「牛たん炭焼き 利久 泉本店」さんを訪店。<利久>さん自体、約3年ぶりの訪店です。(前回訪店も、こちら「泉本店」さんでした。)
立地的には、八乙女駅から見て、やや上谷刈方面にあります。
※今回、<利久>さんのご紹介しますが、仙台に長くいらっしゃる方にとっては「何をいまさら」的な情報でもありますので、多少気がひけます。私よりも詳しい方々が大多数かな?とまで思ってます。なので、本投稿は「もしご興味がありましたら」おつきあいください。
そもそも自分は牛タンのこと(牛タンの文化、製法、お味・・・etc)はあまり詳しくないんですが、”仙台生まれ・仙台育ちのはしくれ”として、まぁそれなりには「思い出」があります。そんな「牛タンにまつわるエトセトラ」を、過去の”自分の出来事・記憶”をサルベージしつつ・・・整理してみました。
発祥は昭和63年2月なんだそうです。ふーん・・・1988年2月創業ですから、30年でなんですね。いや逆に、「まだ30年」なんですね。それぐらい、今現在の世の中において「利久」ブランドが全国へ浸透しているので、「もっとももっと老舗の印象」が強かったのです。しかも(今まで全く知なかったので驚きなんですが)なんとこちらの「八乙女中央」の店舗が、「本店」=「1号店」なんだそうです!
【仙台名物=牛タンについて】:
牛タンは、間違いなく仙台名物です。昔から布教・浸透されています。今巷で話題の「麻婆焼きそば」とは違って大昔から浸透しています。ただし、仙台市民のソウルフードか否か?
は微妙だと思います。なぜかというと「日常的に食べているかどうか?」と問われると、それは「No」だからです。もちろん一部の方々は「Yes」の可能性もありますが、一般的な市民の所得と生活習慣を考慮すると率直にですが・・・・「牛タン屋さんは(価格が)高い!」というのが率直な感想です。他県の事情と照らし合わせると「ソウルフード=日常的に普段からイージーに慣れ親しんでいる、手が出やすい食べ物」だったりするのが一般的です。要は、高級嗜好品ではなくB級グルメ。
で、仙台において「牛タン」って、そんな存在では無いですよね。あきらかに・・・・たま~にちょっとリッチに牛タンでも食べないなぁ・・・そんなときに「余所行き」気分で食べるちょっぴり高価な食べ物・・・そんな印象です。
※なので、麻婆焼きそばは絶対にソウルフードでありません!また冷やし中華もちょっと違いますね(冷やし中華、仙台発祥説の信ぴょう性は高いですが、でも、ソウルフードと謳うほどのポピュラーな存在ではありません。しかも発祥のお店さんで提供されている冷やし中華も、なぜか他店さんよりもお高いですし。)
【牛タン業界の名店について】:
自分なんかの場合、(貧乏だったからか?)生まれ育った家庭で牛タン屋さんに食べに行く習慣は全くありませんでした。もちろんそれは、「牛タン屋さん=仙台牛タン仕様」の話です。普通の焼肉屋さんの「薄~い牛タン」なら物心つく前から食べてます。なので、牛タンはその薄い牛タンのイメージがついたくらいです。もちろん結構好きです♪(塩とレモンが合うんだよねえ)
で、今回ご紹介する「仙台名物」と謳われている「分厚い牛タン」を初めて食べたのは実は、21歳になってからでした。国分町で働いていた頃に常連客の方に食事に連れて行ってもらい、国分町の元祖<味太助>さんでたらふくご馳走してもらいました♪。
ただただ・・・「とてつもなくウマイ」「とても混んでいる」・・・という印象・記憶しかないです。すげーおいしくて、あれは感動したなぁ!お金持ちの方だったので、遠慮なく2皿は食べたし、麦飯お替りもしました。
その方からは「●●ちゃん、”仙台育ち”なのに、ここの牛タン屋に行ったこと無いの??おもしろいね~(笑)」とイジラれた記憶もありますね。
で、その時に「分厚い、炭火のジューシーな牛タン」+「麦飯」+「テールスープ」という3点セットを初めて味わいました。最強のトリオです。
「麦飯」はそれまでは「質素な精進料理」という印象しかなかったのですが、「焼肉系にFITするテイストなんだな」って初めて認識しました。また、それから歳を重ねる都度・・・この名店<味太助>さんの偉大さ(=「牛タン」を有名なものに広めてくれ、仙台商業圏のおける観光地文化・飲食ビジネスへの貢献度)を実感しました。完全に「牛タン業界」のレジェンドですもんね。平日はサラリーマンや買い物客で、土日祝祭日は観光客が列を作ってます。
【名わき役:お漬物の話】:
ちょっと余談なんですが、「漬物」の話(完全に、私的な話です)。
「仙台牛タン仕様」では、「牛タン+漬物+南蛮味噌漬け」が基本です。自分は実は「漬物が大苦手(なぜか、福神漬けだけは食べれるという不思議体質)」なので食べれませんm(__)m。(ただし、南蛮味噌漬けは、得意ではありませんが、ま食べれます。)以前はいつも手をつけることなく残してしまい、大変申し訳ない心情でお店をあとにしてました。一生懸命仕込んだお漬物・・・しかも間違いなく”良品”・・・を手をつけずに残してしまう罪悪感は「単独では、積極的に牛タン屋さんに行かない」という不文律まで自分に課してしまうようになってました。
そして、それから10年くらい月日が流れ・・・・色んな牛タン屋さんももちろん経験し、(大変申し訳ない気持ちで、漬物も残しつづけ)・・・・2009年頃にとある出来事・転機が・・・。
たしか一番町の<喜助>さんでの一コマ。一緒に座った職場の仲間が「定食を・・・漬物抜きで!」とオーダー。
なぬ!?!?・・・。晴天の霹靂でした。
なんだ・・・そうオーダすれば済む話だよね?!(苦笑)。
そんなシンプルな発想が30代半ばになるまで思い浮かばなかったのです。以降は100%「漬物抜きで!」とオーダーするようになり、堂々と牛タン屋さんの暖簾をくぐれるようになりました(笑)。
【<利久>さんの話】:
・・・・さて話を<利久>さんに戻します。
仙台ではそんな「先駆者」の<味太助>さんはレジェンドとして「格上」的な存在でリスペクトされています。それに飽きたらず、仙台の食文化として、全国に対しても「牛タン王国、仙台」「分厚牛タンの仙台」をアピールする流れがどんどん大きくなりました。そんな
流れの中、その後数々の牛タン屋さんがライバルとしてオープンしました。
他に有名店を列挙すると(すいません・・・各お店さん、設立日までは把握しておりませんm(__)m)、<喜助>さん、<伊達の牛たん本舗>さん、<牛タン焼専門店 司>さん、<たんや善治郎>さん、などなど。そして、通好みだと「孤独のグルメ」で有名になった<萃萃(すいすい)>さんとか。最近では、コスパが最強の<牛たん若>さんの勢いがスゴイですね。
そして、仙台の牛タンを語る上で絶対に外すことができないポピュラーな存在が、今回ご紹介する<利久>さんです。この仙台からに全国展開して成功したお店のモデルケース的な存在です。おそらく<味太助>さんと同じくらいの功労社だと思います。
実は、<利久>さんは、自分が若い頃、八乙女の某電気メーカ子会社で勤務していた頃のお客様でした。(私が直で関わったことはございません。別の部署がお世話になっていた。)
具体的には「テレビ」や「音響設備」を導入して頂いていたお客さんでした。従いまして、会社内部でも「牛タンを食べるなら、お客様の<利久>様でどんどん食べに行こう!」という不文律がありました。(実際に担当営業からサービスチケットも配布されたりしてました。)
ちょうど時代にして2000年~2003年頃の話です。個人的にも、当時は若くて、今よりもお金に余裕があったので、月に1~2回くらいの頻度で通ってましたね。もちろん当時としても「ランチで食べるには、やや高いご馳走」という感覚でした(だからこそ、漬物を残してしまうことは後ろめたさが強かったです)。それでも当時は・・・1000円ちょっとあれば美味しい定食にありつけたという記憶があります。
<利久>さんは当時から色んな所に店舗を出店ラッシュが続き、自分も会社の仲間とマチナカの色んな店舗で食べてました。
その某電気メーカを辞めたあと・・・2003年以降は、まぁ、年に1回くらいは行ってたのですが、「価格もどんどん上がった(=これ・・・部外者は絶対に知りようもないですが、おそらく仙台の商工会で、”町おこし的な側面・観点”で牛タン業界の価格の取り決めもあるとかないとか・・・噂も聞いたりしますね。確かに価格の足並みがそろってないと観光イメージ的にもダメージがありますもんね。噂聞いてそういう先入観を抱いていますので、勝手な想像でした。違ってたらすいません)」ってのと「自分のお財布事情も厳しくなった」という理由で、年々、足は遠のきました。
その一方で、仙台産業界・経済界においては2000年代が一番「牛タンの新店ラッシュが続いた」という印象が強いです。仙台駅3階に「牛タンロード」ができたのも、たしか2004年だったか2005年だったか、その頃だったかと思います。
長くなりました。自分が牛タンについて語れるのはこんなところです。
「牛タン屋行脚」の参考にして頂ければ幸いです。(まぁネットでググれば、名店や地雷店などの口コミがわんさか掲載されているので情報収集には困らないとは思います)
総じて、理屈抜きに「分厚くで歯ごたえがあり、香ばしい牛タン」と「とろろ+麦飯」と、「こってりしたテールスープ」のハーモニーに私も魅了されているわけです(あっ!!、何気にもう感想を言ってしまった(笑))
↓メニューは非常に分厚いですが、今回注文した品が載っている2ページだけ撮影
この日はメインディッシュとして、連れが「◆牛たん『極』定食(3枚6切)」を
私が「◆牛たん定食(4枚8切)」を「漬物抜き」でオーダー。
その他サイドディッシュとして「◆利休サラダハーフ」や「◆グラスビール」や
「◆とろろ(玉子入)」などをオーダー
※価格はメニュー表の通りです。
↓まずはビールとお通しから。
↑お通しは、「モツの煮込み」でした。
これだけでもご飯一膳はいけちゃいます♪とても美味しいです。
↓30周年おめでとうございます。
↓「利休サラダハーフ」を連れとシェアして食べました。
↓「とろろ(玉子入)」が着膳。
念入りにスクランブル♪(牛タンや焼き肉食べる時は、「麦飯+とろろ」が最強に合います。)
◆牛たん定食(4枚8切)(漬物抜き)
コメント不要の美味しさです!(余計な説明は端折ります)焼き加減もいつ食べても安定しています。こちら<利久>さんでは、どの店舗でも安心して美味しい牛タンにありつけます。
おっと、連れの「牛たん『極』定食」を写真撮るの失念してました。
↓見ると既に残り2キレとなってました(笑)
↑1枚だけこちらの選手とトレードして頂いたのですが、正直自分には、「極」と「通常の牛タン」の違いについて・・・・「たしかに肉厚」「芯がやわらかくややジューシー?」・・・程度にしか違いが判りません(自分の舌や味覚は、所詮そんなものですm(__)m)
↑あーあ・・・あっと言う間に無我夢中で無くなってしまった・・・。
せっかくだから「デザート」も追加発注。
◆杏仁豆腐
◆おすすめアイスクリーム
ニグを食べたあとは、乳製品が胃に優しく溶け込みます♪(余談ですが、本当は「ニグを食べる前」に乳製品を食べるのが、健康面で良いらしいですね。TVでその手の番組を見ると、そのようにレクチャーされています。いわゆる「食前デザート」ってヤツ。でも、私はそんなエレガントな食べ方はできないです(笑))
あらためて、やっぱり一昔前に比べると、価格がジワジワと高くなってますね・・・。いまや「定食」だけ食べたとしても、「約2000円かかる時代になったんだなぁ」と改めて実感しました。まぁ、世の中の物価だったり、消費税だったり・・・仕方ありません。
そして、あらためて・・・・無茶苦茶ウマイことを再認識!仙台は「振り返れば多数の牛タン屋さんがある」のでとても恵まれた環境だと思います。
今日もとても美味しかったです♪
ご馳走さまでした。
そんなに頻繁には来れませんが、今後も定期的に通います。
【追記】
そういえば、牛タン屋さんは最近は5連続くらいで<利久>さんに来てます。
次回、牛タンを食べに行く場合は、(ネタにもなるので)弊社事務所からも車で10分かからない<萃萃(すいすい)>さんあたりに行ってみます。(ちなみに、弊社から歩いて1分の距離に<利久>さんがあります(笑)。私はそちらはまだ未訪)